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窪田正孝、20代の今しかできないラブストーリーに挑戦したい

 映画、ドラマと話題作への出演が続く俳優・窪田正孝藤ヶ谷太輔とのキスシーンも話題のW主演映画『MARS(マース)〜ただ、君を愛してる〜』で演じた衝撃的なキャラクターについて、また、これまでに演じてきたクセのある役柄にも思いを馳せながら語ってくれた。誰もが認める演技派の窪田が30代でやりたいこととは? 20代のうちに「今しかできないラブストーリーやラブコメをやりたい」という本音を明かしてくれた。

◆クセのある役柄が続くのはそういう人間に見えるから(笑)

――ドラマから続いた完結編となる今作で演じた桐島牧生は、今作においてどんな存在だったと思いますか?
【窪田正孝】 藤ヶ谷太輔くん演じる“樫野零”と、飯豊まりえちゃん演じる“麻生キラ”がものすごく強く映るからこそ、ドラマ版での牧生は、どうしても視聴者側になってしまう部分がありました。でも、牧生を演じていくなかで、牧生にも気持ちを重ねてほしいという気持ちが芽生えてきたんですよね。

――牧生のキャラクターに共感するのはかなり難しいですよね。
【窪田正孝】 そうなんです。でも、彼はまだ未成熟だからこそ、零の狂気だけを求めているところがあって……。零を思い通りにするという目的を果たすためにはどんなものでも犠牲にする行動力は、本当にすごいです。

――演じていて苦しい部分はありましたか?
【窪田正孝】 う〜ん……。僕自身、ひとりでいることが好きなので、ひとつのことを突き詰めていく精神力は見習うところがあって。彼は色で言うと黒一色なので、演じる苦しみはなかったですね。零に対しての想いのせいで、黒が薄くなるときもありましたけど。むしろ、零も早く暴力的になってくれたらいいなとか、キラを使えば彼はものすごく怒ってくれるし、殺そうとしてくれるんじゃないかなってずっと思っていました。

――いつもひとクセもふたクセもある役柄を演じていますが、あえてそういった役を選んでいるんですか?
【窪田正孝】 いやいや、全然です! 選んでいないですよ!! それでもこういった役が続くのは、きっと僕がそういうふうに見えるんでしょうね(笑)。今回も、零か牧生かと言ったら、間違いなくこっち(牧生)なんだろう、という(苦笑)。

◆プライベートはひとりが多いので現場とか取材では反動でしゃべれるんです

――零のような役も演じてみたいですか?
【窪田正孝】 やりたいですけど、零を演じるのには器の大きさが必要になってくると思うんですよ。そういったことでは、太輔くんだからこそ演じられた役だと思うんです。いろいろな学園ものを観て思うんですけど、どんな作品にもしっかりと群像劇が描かれていて。それを背負うプレッシャーもあるはずのに、太輔くんはそこに戸惑うことなく、零というキャラクターを自分のキャパを広げて演じることができる方なので。僕は、たぶん無理ですね……(笑)。

――でも、そういう役を演じる窪田さんを観たいというファンもたくさんいると思うんですよ。20代後半を迎えて、30代に向けて考えていることはありますか?
【窪田正孝】 機会をいただけるなら、30代までにラブストーリーとかラブコメとか、この歳じゃないとできないことをやってみたいとは思います。それで30歳を迎えたときに、若い主役やヒロインの子が相談しに来るバーのバーテンみたいなことやりたいんですよねぇ。「俺はあの時ああだったよな〜」みたいなこと言って……。

――え、バーテンを? プライベートで!?
【窪田正孝】 いやいや役柄です、役柄! バーテンさんになりたいのではなく(笑)。僕、どっちかというとそういうのは苦手分野なんですけどね。

――陰のあるキャラクターやクセのある役柄を演じることが多いですが、それに対して戸惑いはありませんか?
【窪田正孝】 役を与えられたときに、しっかりまっとうできるかな、とは毎回思いますね。そこに責任ものしかかってくるし……でもやるしかないと。本当に日々、勉強させていただいています。

――あまりにも役のイメージが強いからか、プライベートではどんな人なんだろうって思う観客も多いと思うんです。
【窪田正孝】 あ、陰湿な感じですか? 大正解です!(笑)。

――いやいや(笑)。いつも取材では、明るく元気にお話していただけますよね。
【窪田正孝】 プライベートではひとりでいる時間がものすごく多いので、現場とか取材では反動でしゃべれるんですよね。それでまたプライベートに戻ると誰ともしゃべらず、翌日は現場でスタッフさんと話をしています(笑)。プライベートでもずっとしゃべっていたら疲れちゃう気がして。ふだんはインドアです(笑)。

◆常に自分を壊していく作業をしていかないといけない

――家ではどんなことをされているんですか?
【窪田正孝】 睡眠ですね!(笑)。あとは、真夜中のドライブとか。ドライブって言っても、車からは一歩も出ないで、出るとしてもせいぜいガソリンスタンドくらい。

――車を降りようとは思わない?
【窪田正孝】 全然思わないです! 知ってる道しか行きたくないんですよね。知らない街に行くとドキドキしちゃうんですよ、周りが見えなくて(笑)。余裕がなくなっちゃうんですよね。

――演技では挑戦が多いですからね。日常では余裕や安定を求めているのかもしれないですね。
【窪田正孝】 そうかもしれないですね。演技では、常に自分を壊していく作業をしていかないとって思っています。シビアな世界だから、いつ飽きられるかわからないですから。

――そのような焦燥感を常に持っているんですか?
【窪田正孝】 持っています。よく“我が道を行っている”と言っていただけるのですが、それがいつまで通用するかもわからない。つまらないと思われたらおしまいですからね。

――その気持ちを解消するためにしていることはどんなことですか?
【窪田正孝】 一度やった役は捨て去ること。ひとりの人間が演じられる枠には限度があって、人それぞれのキャパってあると思うんです。それに、芝居を続けていくと、“ああいう芝居だな”っていうイメージができてくるけど、それがいちばんイヤなんです。だから、それまでの演技を壊してゼロから作り上げるんです。例えば、“1クール前のドラマの芝居が良かったから、ああいう感じでやってほしい”と言われることがあるんですが、それはもう僕のなかでは過去になってしまっているんですよね。もちろん、監督が求めていることには柔軟に応えますが、新しいものをどんどん見つけていきたいし、そうしないと、僕自身の先はないと思うんです。

――先はない?
【窪田正孝】 はい。もっともっと今まで以上に新しいことに挑戦していきたいです。
(文:吉田可奈)



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