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【真田丸】北条家滅亡 高嶋政伸の“怪演”を支えた「基礎」練習

 きょう19日放送のNHK大河ドラマ『真田丸』第24回「滅亡」で、いよいよ追いつめられる北条家。真田家との領地争いが引き金となり、豊臣秀吉(小日向文世)は20万を超える兵を集め、小田原を包囲。関東の覇者のプライドに縛られた北条氏政(高嶋政伸)は絶望的な状況にも降伏を断固拒否した。そして、どんどん白く厚化粧になっていく氏政の顔。それはそれは不気味であり、化粧を施す姿からは氏政の動揺の大きさが痛いほど伝わってきた。役者としての高嶋政伸の真骨頂ここにありだ。

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 「僕の芝居を観て『怪演』とか、僕のことを『怪優』とおっしゃっていただけるのはとてもうれしい」と高嶋。「本当に人間と向き合って演じていかなければいけないシーンは、神経質に、几帳面に、丁寧に演じる。それがあっての変化球になるのかな」と怪演の秘けつに言及した。

 『真田丸』の撮影に参加している間も「別の戯曲や台本を毎日読んで」いたという。「基本的に本番だけやっていると、演技のクォリティーが下がる気がするんです。古典的なもの、太宰治の短編『トカトントン』などを声に出して読むとか、若い役者さんに付き合ってもらって2人芝居の戯曲を読むとかしてキープする。きちんとした基礎がないと、変化球も中途半端になっちゃうので、そうはなりたくないんです」。“怪演”で人の心をつかむのも豊富な経験や演技力の下地があってこそだ。

 思い返せば、第1回の終盤、これからドラマに絡んでくる人物の1人として、飯に少しずつ汁をかけながら食べている氏政の姿が映し出された。氏政の父である北条氏康が「息子・氏政のご飯を食べている様子を見て嘆いた」という逸話に由来するシーン。「最初に汁かけ飯というのは大きかったですよね。あそこでキャラクターの方向性がはっきり見えました」(高嶋)と同時に、視聴者にも強烈なインパクトを残した。この汁かけ飯のシーンは、放送されるたびにネット上で大反響を巻き起こした。

 秀吉が小田原城に大軍を差し向けてからの氏政はさらに狂気の度合いが増し、高嶋の演技もギアチェンジ。北条家の滅亡に向かってアクセル全開となった。

 「動乱の世を100年以上生き抜いてきた北条家の4代目として、氏政にはほかの武士たちにはない独特の余裕がありました。それが、秀吉に攻め込まれ、追い詰められ、余裕がなくなってきた時にこそ、本当の氏政の人間性が現れてくる。それをどういうふうに演じきることができるのか。いままで演じてきた役、いろんな経験を総動員して演じました」と高嶋。

 「顔におしろいを塗っていくんですけど、厚くなるほどヒビは入るし、崩れていきますよね。心の中が崩れていくのと同じように。壊れたピエロみたいに滑稽(こっけい)にも見えます。だけど本当はこの人は怪物なんかではなく、典型的な武将だったと思う。優秀な武将だったけど、時代を読む力がほんの1ミリだけ足りなかったのかな。その1ミリが、ものすごい差だった。時代のほうが1ミリだけ早かった」と戦国の世に散った氏政に思いを寄せていた。

 NHK大河ドラマ『真田丸』は毎週日曜、BSプレミアムで午後6時30分から、総合テレビで午後8時から放送。



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