• ホーム
  • 芸能
  • イモトアヤコ、女優業のきっかけは泉ピン子「お芝居って面白いと思った」

イモトアヤコ、女優業のきっかけは泉ピン子「お芝居って面白いと思った」

 “珍獣ハンター”としてブレイクし、トレードマークとなっている太眉とセーラー服の印象が強いイモトアヤコ。バラエティ番組では体を張ったロケに挑む一方で、ここ数年はナチュラルなメイク、ファッションで女優としても舞台、ドラマなどに出演している。そんなイモトが、6月27日、朗読劇の金字塔『ラヴ・レターズ』の舞台に立つことになった。芸人として、女優として、“イモトアヤコ”はどこを目指していくのか? その思いを聞いた。

■眉毛を描くと強くなれる ヒーローの変身アイテム

──イモトさんはいつも一生懸命で、何事も果敢に挑戦するイメージがありますが、“本当の自分”ってどんな人なのですか。
【イモトアヤコ】 もう、本当にごくごく普通の人間ですよ。性格も地味だし、ものすごく人見知りですし、根本的には鳥取の田舎から出てきた頃と変わってない。ただ、振り切ってる、何でもできちゃう、といった、テレビを通して知っていただいているパブリックイメージもウソじゃないです。初めて珍獣ハンターとしてコモドドラゴンに追いかけられた時に、思ったより自分って負けず嫌いなんだなとか、追い込まれるとここまで力が出るんだな、っていうことに気付かされたんですよ。しかもものすごく怖い反面、「なにこれ、すごい楽しい!」って気持ちもあって。だから今まで続けて来れたと思うんですけどね。

──つまり珍獣ハンターというひとつの“役”が今まで知らなかった自分を引き出してくれたということでしょうか?
【イモト】 それは大きいですね。もちろん珍獣ハンターも本当の自分だけど、ああいうふうに頑張れる場を用意していただかなかったら、出なかった自分の一面だと思うので。自分ではそこまですごいことをやっているつもりはないんですけどね(笑)。

──今回の『ラヴ・レターズ』、そして7月期のドラマ『家売るオンナ』では連ドラに初レギュラー出演されます。少しずつ女優活動も増えていますが、太眉ではない自分でお仕事をするのはいかがですか?
【イモト】 正直、ソワソワしますね。やっぱり今も多くの方に太眉のイメージで知っていただいていると思いますし、ヒーローが変身して戦うパワーアイテムみたいな感覚というのかな、眉毛を描くと強くなれるんですよ。特に子どもたちはきっと、イモトは強い人だ、高い山も登れるし、珍獣とも渡り合えるって思ってるだろうし、そういう子どもたちの期待に応えたいっていう思いもある。だけど本当の自分は、さっきも言ったように平凡な人間なので、やっぱり眉毛に頼ってるところはあります。本当はバンジーとかも苦手なんですけど、珍獣ハンターになれば飛べちゃいますし。

■女優業も珍獣ハンターも挑むときの想いは同じ

──イモトさんが女優デビューされたのは『99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜』(2010年/TBS系)。コメディではなく、深い人間ドラマだったことは意外でした。
【イモト】 私もビックリしましたよ。あの時は、まさかドラマからお声がかかるなんて思っていなかったので。あとから聞いた話だと、泉ピン子さんが『自分の若い頃を演じるのはイモトがいい』と押してくださったそうなんです。というのも、前々から私と顔が似てると思っていたのと、ピン子さんも昔は体を張って芸人活動をされていたこともあって、私のことを気にしてくださってたそうなんですね。たぶんドラマの制作サイドは「えーっ」となったと思うんですけど、ピン子さんの鶴の一声で、なかなかの博打を打ってくださったという経緯だそうです。

──演技も佇まいも素晴らしかったです。初芝居とは思えないほど。
【イモト】 方言が自分の田舎の言葉に近かったりと、いろいろと幸運な偶然が重なったんです。モンペ姿は我ながら似合うなあと思いましたね(笑)。衣装合わせでも、「こんなにモンペがしっくりくる女優さんはいない!」と絶賛していただきました。でも本当に、あの作品がきっかけですね。「お芝居って面白い! もっとやりたい」と思ったのは。

──バラエティとは違う、演じる面白さってどんなところにありますか?
【イモト】 やり方は違うけど、基本的には珍獣ハンターと変わらないなって思ってるんです。私は目の前にいる人が喜んでくれる顔を見るのが好きなんですよ。もちろんテレビの向こうにはたくさんの人がいるってことはわかってるけど、どうしても監督さんとかディレクターさんとか、まずは共演の人を喜ばせたいという思いが先にあるんです。監督さんの「OK!」を言う顔や声のトーンが心から言ってるなっていう感じだと、コメディだったらもっと笑わせたいとか、シリアスだったらもっと気持ちを込めようとか、もっと頑張ろうという気持ちになれるんです。コメディだと笑わせたい、という気持ちが強すぎてやり過ぎちゃうこともあるんですけどね(笑)。

──では女優・イモトアヤコとしての展望はありますか?
【イモト】 一番なりたいのは、作品を生かすことができる人です。どんな役をやりたいとか、目立ちたいとかいうよりも、作品が面白くなるための要素の一つになれれば、それ以上は求めないですね。

(文/児玉澄子)



オリコントピックス