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清野菜名、演技への不安を払拭したアクション「でも、アクション女優で成功したいという意識はない」

 『TOKYO TRIBE』などで若きアクション女優として注目され、一方、ドラマやCMでは明るく清廉なイメージで人気の清野菜名が、初のホラー映画『雨女』に主演。『呪怨』の清水崇監督による、劇場で雨や揺れなどを体感しながら観る4DX専用の作品。水中撮影などで体も張りつつ、出演作が相次ぐなかまた新たな顔を見せた。役柄の幅を広げる新鋭女優に話を聞くと、得意とするアクション以外の作品にあえて臨む今の想いを明かしてくれた。

◆“濃いキャラクター”が多かったから普通の役が難しい

――『雨女』では、水深5メートルのプールでの撮影もあったんですよね?
【清野菜名】 私の人生のなかでも一番過酷だったと思います。

――身体能力抜群の清野さんは水中では?
【清野菜名】 水はあまり得意ではないです。深さが5メートルもあるプールには初めて入って、やっぱり潜って下に行けば行くほど苦しくなって。普通の浅いところなら、もっと長く潜れるはずなのに、肺の酸素が一気になくなるというか。息が続かなくてビックリしました。(1日中ずっと水中だと)足がしびれてきて、腰が痛くなって。しかも2月で寒くて、水温は20度とか。もう一生やりたくないです(笑)。

――父親に男手ひとつで育てられ、恋人の浮気を疑う理佳の役柄に関しては、どんなことを意識して演じました?
【清野菜名】 どこにでもいる普通の女の子ですよね。今までの作品で演じてきたのは鬼とか、人間離れした役や濃いキャラクターが多かったから、最初は緊張しました。私は役を作り上げていくタイプではなくて、台本を読んで流れを確認して台詞を覚えて、あとは監督に言われたことに対応していきます。今回の“普通の役”は難しいと思いました。

――突出した部分がないだけに?
【清野菜名】 たとえば普通に歩くのも「どうするんだろう?」と考えてしまったり。たぶんその人物像には、自分自身も多少は入っています。でも、私はサバサバしていて、理佳はナヨナヨしている。監督に「優柔不断なところを出してほしい」と言われていたので、そこを基準にしました。

◆自分に自信が持てない時期が続いて特技を増やした

――「濃いキャラクターが多い」ということですが、テレビやCMで清野さんを観ている人と、映画で観てきた人で印象は違うかもしれませんね。CMだと“彼女にしたいNo.1”みたいな感じで、映画だと“蹴られそうで怖い”とか(笑)。
【清野菜名】 よく「蹴られたい」と言われます(笑)。とくにテレビと映画で作品ジャンルや役側を分けているつもりはないんですけど。

――でも、やっぱりアクションは軸にしていきたいと? すでに“若きアクション女優”というポジションを確立しつつあると思いますが。
【清野菜名】 アクションを評価をしていただけたのはうれしいですし、好きなんですけど、そこの立ち位置がどうとか、アクション女優として成功したい、というような意識はとくにないんです。できる限り続けていきたいですし、お話をいただければ、どんなにハードなアクションでも「負けない!」と気持ちが入ります。でも以前は、そこに頼っていた自分がいました。演技だけでは勝負できなくて、アクションがないと不安だったり……。それを克服したくて、あえてアクションがない作品をやったりという感じで、いろいろな役柄や作品に出演させていただくようにしています。

――『雨女』は初のホラーでしたが、ジャンル的にも新しい挑戦でしたね。
【清野菜名】 いろいろできるようになりたいです。もともと自分に自信が持てない時期が続いていて、アクションを習ったり、ギターを始めたり、友だちにダンスを教えてもらって、特技を増やして自信を付けようと思ったんです。それが今も続いていて、休みがあれば新しいことを習いに行きます。最近ではドラムとか。

◆やっと自由にやれている感覚になってきた

――アクションも今でも日ごろから磨いていたり?
【清野菜名】 ジムに週1、2回通っています。私は背中の筋肉が弱くて、肩が前屈みになってしまうんです。意識しなくてもちゃんとした姿勢になるように、肩甲骨の周りや胸元の筋肉を鍛えています。

――以前は「ミラ・ジョヴォビッチさんと共演するのが夢」との発言もされていました。
【清野菜名】 それは変わりません。会いたいです。今は英語を話せるようになりたくて、早く留学したいと思っているんです。英会話も勉強していますけど、やっぱりそれだけだと難しいので。女優としても、日本だけでなくて世界で活動していきたいと思っています。

――青春恋愛映画をやりたい、とは?
【清野菜名】 ありますね。今、ディーン・フジオカさんとドラマ『はぴまり〜Happy Marriage!?〜』(Amazonプライム・ビデオにて配信)も撮っていますけど、初めてのラブコメで一度やってみたいことのひとつでした。今までやったキャラクターとはかけ離れた役に挑戦しています(笑)。

――映画ではアクションで注目された清野さんが、今回のホラーや恋愛ドラマなど、女優として幅を広げている最中のようで。
【清野菜名】 そうですね。コメディではモニターチェックをしながら「もう少し大きくやったら、もっとおもしろいかな」とか、演技をしていて、やっと自分が自由にやれている感覚になってきました。ワンシーンごとに「ここはこう工夫したい」という、自分のアイディアをひとつずつ入れていきたいと思っています。
(文:斉藤貴志)



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