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エグスプロージョンが自身の立ち位置を分析「まだ売れていないから“一発屋”じゃない」

 昨年、動画サイトから火がついたリズムネタ『本能寺の変』で一躍ブレイクしたエグスプロージョン。一時期のブームは落ち着き、テレビなどでの露出は減ったが、実はいま企業とのコラボ企画などでひっぱりだこの超売れっ子。さらに、フランス・パリで行われる今夏の『JAPAN EXPO』に日本人初のダンサーパフォーマーとしての出演も決定。芸歴15年、「まだ売れていない、一発屋って言われたら『やった』って思います」というふたりに“リズムネタの真髄”を聞いた。

◆漫才もやる、日本でいちばんお笑いが好きなダンサー

――昨年『本能寺の変』でブレイクして、中高生を中心に圧倒的な人気を得ました。芸人、ダンサー、振付師、ダンス講師などいろいろな肩書がありますが現在の本職は?
【まちゃあき】 なにを言っているんですか! ダンサーですよ。毎年ライブツアーをやっていて、自分で言うのも恥ずかしいんですけど“歌って踊るダンスボーカルユニット”として活動しています。
【おばら】 ダンス以外にもいろいろなことをやりますし、やれるような環境にしていきたいんですけど、僕らはダンサーです。
【まちゃあき】 お笑いは大好きなんですけど、自分たちを芸人と名乗るのはおこがましくて、ひょうきんなダンサーと思っていただければ。一般的なダンサーのイメージって、寡黙でダンスひと筋にストイックに打ち込んで……というものかもしれません。確かにそういうダンサーは多いんですけど、そうじゃなくてよくしゃべるおもしろいひともたくさんいます。そのなかで僕らは『本能寺の変』でみなさんに知っていただけたという。

――普通の漫才もやっていますよね。よしもとに所属して、無理やりステージに立たされたということはなかったんですか?(笑)
【まちゃあき】 自分たちでネタを作ってやりました。僕、本当にお笑いが好きなんです。根拠のない自身があってメラメラっとしました(笑)「やりたくなかった」とか「不本意だけどやらされた」なんてことはぜんぜんなくて。オファーがあったときはマネージメントがざわつきましたけどね(笑)。どうするどうするって。僕らはその場で「やらせてください」ってお返事しました。
【おばら】 基本的になんでもやりたがりなので。自分たちができないことは勉強させていただきたいですし。お芝居も歌も漫才もコントも、なんでもやっています。「この仕事は違う」なんて断ったことはないですよ。

◆リズムネタを音楽として楽しんでくれている感覚がある

――そんな活動のなかでつきぬけたのは、やっぱり『本能寺の変』ですよね。目と耳に強烈なインパクトを残すリズムネタ動画は、ネットでの拡散を意識した作りになっていて。
【まちゃあき】 僕ら失うものがなにもないので、ネットに動画を載せるのはプラスにしかならないと思っていました。8.6秒バズーカーのラッスンゴレライ、バンビーノのダンソンからピスタチオの白目漫才まで、お笑いネタをダンスでコピーすることをまず始めたんです。流行りものにのっかっていくシステムを構築しまして(笑)。
【おばら】 それまで、僕らのライブ動画を載せても再生1000回とかだったんですけど、ネタコピーはあっというまに10万回を超えるんです。すごいなって驚きまして、その流れでダンス動画を作っていったんですけど、ある瞬間から流行りものってなくなっていくんですよ。
【まちゃあき】 やりつくして、“次の流行り待ち”という状況になるんです。そのときにオリジナルを作ろうってなったのが『本能寺の変』でした。タイミングなんですよね。僕、歴史が好きで歴史歌をやりたいと思っていところでリズムネタを作ることになって、ぜんぶ詰めてしまおうと。

――「ダンス」ではなく「リズムネタ」と呼ばれることにダンサーとしては思うことはありませんか?
【まちゃあき】 よく聞かれるんですけど、そういわれることに抵抗もなにもないですよ。リズムネタって、お笑いというよりも音楽として楽しんでくれているなっていう感覚はありますけどね。楽しくなりたいから楽しい音楽を聴きたいっていう。
【おばら】 僕らは歌を吹き込んで音源かけて踊っていて、原則的にはダンスもリズムネタも一緒。どう呼ばれても、違うんだよってこともとくにないです。

◆一発屋って言われたら「やった!」って思います(笑)

――リズムネタって中高生たちからすごく人気がありますけど、一方で消費されるのが早いと思うこともありませんか?
【まちゃあき】 そうですね。ただ、リズムネタに限らず、なんでもそういう面はあると思います。歌手だって1曲リリースして売れるのって一瞬で、ファンはすぐ次の曲を待ちますよね。流行りすたりは世の常なので、どんどん作ればいい、作っていくしかないと思っています。
【おばら】 ひとつにずっとすがるというつもりもなく、常に新しいもの、おもしろいものを模索していく。それはリズムネタに限らないと思います。

――リズムネタでのブレイクからの“一発屋”路線も少なくないようですが、自分たちのこともそう意識することはありますか?
【まちゃあき】 僕らはまだ売れていないですし、一発もいっていないと思っていますから。そんなことを気にするのがおこがましいです。一発屋って言われたら「やった!」って思いますよ。
【おばら】 僕らのランクとしては、一発屋のほうがうえですから。
【まちゃあき】 僕らはライブ至上主義。メディアから消えたと言われても本分はそこではないので。「あれ、僕らテレビ出てたっけ?」ってくらい(笑)。ブームは来たり去ったりするものですけど、変わらずおもしろいものを作り続けていくだけです。

――おもしろいものを作り続けて常に一線で活躍することに難しさは感じますか?
【まちゃあき】 一線という考え方よりも、循環できていればいいと思っていて。水って留まると腐りますよね。僕は流れ続けていればいいなという感覚でやっています。芸歴15年になりますが、まずライブに来てくれるお客さんに満足してもらいたいという気持ちは変わりません。一瞬に浮かれることなく地に足をつけて目の前の仕事をやっていくだけ。一線で活躍し続けるって、そういうことからなのかなとも思います。

――NTT西日本の『マイナンバーの変』など、『本能寺の変』は企業コラボでも引っ張りだこのようですね。
【まちゃあき】 結果そうなりましたね。歴史をわかりやすく説明するのが趣旨だったんですけど、意外にこれってどんなものにもあてはまるんです。
【おばら】 製品やサービスの紹介、説明にアレンジしやすかったんです。
【まちゃあき】 ノリで作った「どうして〜どうして〜♪」がキラーワードになって(笑)。対象を広げて、掘り下げてと、どんどん説明ができて、とくにビジネス方面ですごく応用が効いたんです。作っていたときはそれをねらっていたわけではなかったんですけど、自然とそのシステムができあがりました(笑)。

――次からのネタはビジネス売りも考えるようになります?
【おばら】 それはないです(笑)。ねらって作るというのではなく、ついてくるものですよね。お話をいただけるのはウェルカムですけど(笑)。

◆こんなクレイジーなダンサーがいるということを見せたい

――オリラジさんの「PERFECT HUMAN」が話題になりましたが、“お笑い大好きダンサー”としてはどう見ていますか?
【まちゃあき】 ダンスを本格的にやられてはいないおふたりだと思うんですけど、しっかり見せる振り付けとダンスをしていて、すごい完成度だなって見ていました。ダンスって歌と同じで、うまいから響くわけではないんです。いいものには、感動とかひとの心を動かすなにかがあります。それって、技術だけではなくて。そういうものが宿っているパフォーマンスだと思いました。
【おばら】 曲でありネタであり。ふたりが真剣にカッコつけているからおもしろいんですよね。ネタか曲かと聞かれれば曲だと思いますけど、オリラジがやるから成立する“ネタ”って言えるんじゃないですか。ただ、日本はカテゴリわけをしたがる風潮がありますが、それに意味はあるのかとは思いますね。僕らも、自分たちなりのおもしろい表現を自分たちなりにやっているだけなんですけど。
【まちゃあき】 『本能寺の変』は芸人だったらアウトだけどダンサーだったらありとか言われています。

――いま気になるリズムネタ芸人はいますか?
【まちゃあき】 たくさんいますけどね〜。ボーイフレンドの「ひげそりラップ」とか、新ネタを早く作ってほしいヘンダーソン。デニスが劇場でやっていた「台無しサンバ」はハッピーですごかった。

――おふたりはリズムネタのヒットだけでなく、本業のダンスパフォーマンスでも評価されて。パリの『JAPAN EXPO』日本人初ダンサーパフォーマー出演は快挙ですね。
【まちゃあき】 世界的にダンサーでありアーティストでありっていうひとはたくさんいるんですけど、日本にこんなクレイジーなダンサーがいるんだぜっていうのを見せたいですね。現地を沸かせますよ。



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