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渡辺裕太、二世タレントなのに嫌われないワケ

 タレントの渡辺徹榊原郁恵を両親に持つ二世タレント・渡辺裕太が、その独特のキャラクターで注目されている。俳優のほか、バラエティ番組やニュース番組のレポーターとしても活躍する渡辺だが、ルックスは至って平凡で親しみやすく、芸能遺伝子を感じさせるような“オーラ”はゼロ。アイドルオタクであることも公言し、もはや“残念キャラ”がウリになっている渡辺裕太の“清々しい自虐”の正体とは?

◆100%芸能遺伝子なのにオーラゼロ!? 二世タレントの定型当てはまらず

 渡辺裕太は現在27歳。2009年に舞台デビュー後、2011年に自ら劇団マチダックスを立ち上げて(マチダは渡辺が拠点とする東京都町田市)、舞台を中心に活躍。2013年、『テレビシャカイ実験 あすなろラボ』(フジテレビ系)に出演したことをきっかけに、バラエティ番組にも進出するようになる。

 渡辺について回るのは、やはり渡辺徹と榊原郁恵の長男であるということ。しかし、二世タレントの枕詞でもある“親譲りの才能”とか“芸能人のオーラ”といったこととは縁遠く、ルックスもイケメンというほどではないし(父・渡辺徹は“細い”頃はアイドル的人気があったが、今ではネタになっている)、やたら自信なさげにオドオドしている姿ばかりが目につくのだ。

 「確かに二世タレントっぽいオーラはないですね(笑)。逆に、二世タレントにありがちな“オレ様オーラ”もないので、視聴者からは好感を持たれているようです。実際、お父さんは俳優でスタート、お母さんはアイドルデビューですが、世間的におふたりをよく見るのはバラエティ番組。バラエティで活躍している両親の息子が、バラエティに出演していてもまったく違和感はないんですよ」(バラエティ番組制作会社スタッフ)

◆ヘタレ&オタクキャラ発揮で“残念キャラ”を確立

 渡辺は、『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)でギャル曽根とコーナーを担当しているが、一般人の出演交渉を成立させられなかったり、料理のサポートでもギャル曽根から厳しい指導が入るなど、なかなかの“ヘタレっぷり”を見せている。さらに『モシモノふたり』(フジテレビ系)では、モデルの高橋メアリージュンと同居生活を送ったが、家事ができない“ダメっぷり”まで披露されたのだ。

 そして渡辺は、アイドルグループ・アイドリング!!!のファンであることを公言しており、イベント参加のために購入した大量のCDが自宅にあるなど、平気で自分のオタクぶりを明かし、番組でも“いじられネタ”として活用しているのだ。

 「渡辺さんのバラエティでの一番のネタは、同じ二世タレントとの“絡み”です。特にプライベートでも仲がいいという高畑淳子さんの長男、高畑裕太さんとはよく共演してますね。渡辺さんは、『オレも、朝ドラ出たかったよ〜』(高畑はNHKの朝ドラ『まれ』に出演している)などと言って嫉妬するという、“小さい男”キャラもたびたび披露してます。渡辺さんにはつい、“ダメだな〜”とか“しっかりしろよ!”と叱咤激励したくなりますが、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)では、長嶋一茂さんから“親子共演のタイミング”について真剣にアドバイスをもらう場面もあり、どこかほっとけないような、つい面倒を見たくさせるところがあるんじゃないでしょうか」(前出・スタッフ)

 その言葉通り、最近ではそのダメ具合から、渡辺裕太に母性本能をくすぐられるという女性も増えているという。特に『news every.』(日本テレビ系)で、各地で見せる渡辺の生中継レポートは、スマートにこなそうというのではなく、ひたむきな一生懸命さが伝わってきて、確かに好感が持てるのだ。

◆“親の七光り”を回避した、清々しいほどの自虐ぶり

 有名芸能人の二世であるということは、それだけでテレビ出演のチャンスに恵まれているし、競争にさらされる他のタレントたちに比べれば、大きなアドバンテージであることは間違いない。しかし同時に、“親の七光り”といった色メガネで見られてしまうウイークポイントでもあり、嫌悪の対象にもなりやすい。

 肩書だけでコンテンツにもフィーチャーされやすいので、実力が伴わずに消えてゆく者も少なくない。親の実績とも比較され、それを超えなければ一般的には認められない傾向もある。評価のハードルが高いのだ。そういう意味では、二世タレントはマイナスからのスタートともいえる。

 二世タレントにも、二世であることの苦悩を努力で乗り越えた神田沙也加や、ある種“突き抜けている”高畑裕太など、さまざまなタイプがある。しかし、ヘタレ・オタクを隠さない“残念”キャラの渡辺裕太は、“ダメっぷり”を諌められることばかりに重点がおかれ、逆に二世タレントを悩ませる“二世のレッテル”からうまく逃れられているとも言える。それでいて渡辺裕太は、頼りないけどどこかほっとけないという、等身大系の親しみやすいタレントとして、ダメな自分を受け入れた“清々しい自虐”を武器にこれからも愛されていくだろう。



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