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蜷川幸雄さんが多臓器不全のため死去 80歳

 日本を代表する演出家の蜷川幸雄さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全のため死去した。同日、所属事務所が発表した。80歳だった。

肺炎による多臓器不全のため死去した蜷川幸雄さん (C)ORICON NewS inc.

肺炎による多臓器不全のため死去した蜷川幸雄さん (C)ORICON NewS inc.

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 蜷川さんは今年2月から上演予定だった『蜷の綿(になのわた)−Nina's Cotton−』の演出を担当予定だったが、昨年12月に軽度の肺炎のため入院し、体力の回復が十分ではないとの理由から公演の延期が発表されていた。

 通夜は15日午後6時、告別式は16日正午より東京・青山葬儀所にて執り行われる。喪主は妻の宏子さん。

 娘で写真家・映画監督の蜷川実花氏はこの日、自身のインスタグラムを更新し、窓越しの花の写真とともに「今日、父が逝ってしまいました。最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」と追悼のコメントを添えた。

 蜷川さんは1935年10月15日埼玉県川口市生まれ。55年に劇団青俳に入団、当初は俳優だったが、68年に劇団現代人劇場を創立し、69年に『真情あふるる軽薄さ』で演出家デビュー。日本だけではなく海外でも活躍し、世界中で「世界のニナガワ」と高く評価されてきた。

 1979年に第4回菊田一夫演劇賞、81年に第36回芸術祭大賞、97年に第4回読売演劇大賞最優秀演出家賞、2001年に紫綬褒章、04年に文化功労賞、09年に埼玉県民栄誉賞、10年に文化勲章など、多数の受賞歴を誇る。

 シェークスピア作品、ギリシャ悲劇をはじめ、オリジナル作品も次々と世に送り出し、数多くの俳優・女優を発掘。映画監督としても嵐・二宮和也主演の『青の炎』(2003)や吉高由里子主演の『蛇にピアス』(2008)などを手がけた。

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  • 肺炎による多臓器不全のため死去した蜷川幸雄さん (C)ORICON NewS inc.
  • 娘の蜷川実花氏 (C)ORICON NewS inc.

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