俳優のオダギリジョーが11日、都内で行われたNHK Eテレの子ども向け音楽番組『ムジカ・ピッコリーノ』（毎週金曜 後5：35〜5：45）の取材会に出席。オダギリは「観るのは子どもが多いとは思うが、自分が子どもに引きがあるとは思えない。何をどうしたら面白いと思ってくれるのか、全くわからない」と子ども向け番組の難しさを痛感していた。

【写真】その他の写真を見る

　背景はCGのため収録はブルーシートの前で撮影されるが、オダギリは「演じる側も想像力が必要になってくる。普通の芝居と違う難しさがあって、慣れるのに時間がかかる」と奮闘中の様子。また、カメラの演出上、芝居の途中でせりふを中断することもあり「中々ほかの現場では経験できない。芝居を切るのは気持ち悪いし、どうすればいいのか」と独特な撮影現場を明かした。

　同番組は、物語を楽しみながら音楽の基本的なしくみを学べる教養バラエティー。人々から忘れられたムジカ（音楽や楽器）が、怪獣の姿でさまよっている架空の世界“ムジカムンド”を舞台に、主人公のアリーナが怪獣を救出するストーリーが展開されている。オダギリは今年4月より謎の男として登場している。

　以前からこの番組を視聴していたオダギリは、独特の世界観に引かれ「ちょっとでもいいから参加したい」と自ら出演を熱望。番組のアート性の高さも評価しており、こだわり抜いたセットも絶賛していた。今後はオダギリが楽器に挑戦することもあるようで、「インドの曲だったり有名じゃないものをやってみたい」と語った。

　取材会にはアリーナ役の斎籐アリーナも出席した。