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ブレイク前夜の新鋭女優・高田里穂、プライドを捨てるようになった

 二階堂ふみ、橋本愛、土屋太鳳ら個性派女優を多く排出する芸能事務所が次代を担う若手として送り出している高田里穂(21)。芸歴は7年、数々の作品を経て女優として成熟期を迎えつつある高田が、W主演映画『女子高』で存在感を発揮。ブレイク前夜との呼び声高い高田に今の心境を聞いた。清楚な大人の女性イメージだが、高校時代のドロドロしていた内面や、実はお笑い好きという意外な素顔(!?)も見せてくれた。

◆想いが通じ合って峯岸みなみと2人で号泣

――『女子高』の美冬のような裏表のある役は得意ですか?
【高田】 今までもわりとそういう役はありましたけど、ここまで二面性が極端なのは初めてでした。台本を読んで「かなりがんばらないといけないな」と。今までの経験プラス想像力でしっかり作らないと、説得力あるキャラクターにならないと感じました。

――二面性が二重人格的な感じでなく、ひとりの人間の裏表として出ていたと思います。
【高田】 どっちが本当の自分とかでなく、常に自分のなかでさまよいながら生きているイメージで演じました。

――役の人物像はかなり練り上げて臨むタイプですか?
【高田】 この作品では、私のなかでの一番の戦いは撮影に入る前でした。役のイメージトレーニングです。こんなに見せ場が多くて、演じ甲斐がたくさん詰まった役だから、一つひとつのことを大事にして人物を作り上げたくて。美冬の表情から目線の送り方まで、徹底的に研究しました。

――難しい役だけに、演じる楽しさもあったのでは。
【高田】 今まで演じた役のなかで一番大変で、一番楽しかったです。現場ですごく感じたのは、当たり前のことですけど、相手がいてキャッチボールするのがお芝居なんだと。クランクアップ前日ぐらいに、(W主演の)峯岸みなみちゃんとのシーンで演じ方とか全部省いて、その場の気持ちでお芝居したんです。そうしたら想いが通じ合った気がして、ふたりとも号泣してしまって。ちゃんと伝えようとしたら、相手も汲み取って投げ返してくれる。そうやって通じ合えるものなんだと、改めて思いました。

――高田さんもキャリアを重ねてきて、演技への取り組み方が変わってきたところもありますか?
【高田】 プライドを捨てるようになりました。昔は「こう見せたい」というイメージが自分のなかで固まってしまっていたところがあって。そこを全うするのが大事だと勘違いしていたんです。でも、それは自分のなかでの正解でしかない。他の人が見たら間違っているかもしれないから、現場で求められたことに応えられる柔軟性を身に付けたいと最近は思っています。

◆昔はドロドロしていたけど今は明るい(笑)

――高校生の頃の取材では「ほぼ毎日、詩を書いている」という話がありましたよね。その時々に思ったことを残すために。
【高田】 最近もたまに書いています。自分のなかで波があって、気持ちが出たときは手が止まらなくなってバーッと5コぐらい書いたり。昔に比べたら、明るい詩になりました。昔のはドロドロしていたので(笑)。

――何かあったんですか(笑)?
【高田】 何かが渦巻いていたときもあったんじゃないですか(笑)。自分では感受性が強いと思っていて、すぐ泣いてしまうんです。すごく悩むときもあるし、何も考えていないときもある。そういう意味では、美冬の二面性は私にもあるのかな。

――他に普段の生活で、演技力を高めるためにしていることはありますか?
【高田】 映画や舞台を多く観るようにしています。先月は映画を20本ぐらい観て、『ジェリーフィッシュ』というイスラエルの映画のインパクトが頭に残りました。訴えたいことはたぶんなくて、終始フワフワした感じが心地良くて。現実逃避を楽しめることが映画の醍醐味にあると思うので、世界観が出来上がっているような作品は好きだし、出演したいなと思います。

――刺激を受ける女優さんもいます?
【高田】 男性ですけど、山田孝之さんはどの作品を観ても本当にすごいと思います。ご自身のスタイルはあるはずなのに、全部違って見える。私もそうなりたいです。キャラクターよりお芝居で評価されたくて。

――最近は演技力の高い若手女優さんが、バラエティでも活躍することも増えていますね。
【高田】 私もそういうお仕事をいただけたら、進んでやりたいです。バラエティは好きなので。いつも家に帰ったら、とりあえずテレビをつけて、バラエティを観ます。『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)のちょっとローカルな感じとか、マツコ・デラックスさんの番組とか大好きです。小学生のころは、自分でお笑いクラブを発足させて、ネタを考えて漫才をやっていました(笑)。

――意外です(笑)。
【高田】 私、イジられキャラだったんですよ。口を開くと「また始まった」と笑われて(笑)。なぜだかわからないですけど、それがイヤではなくて。「おもしろがってもらえるなら、さらにふざけちゃう」みたいな意識はありました。

――お嬢様っぽいイメージなのに。
【高田】 母には「あなたがなぜそう見られるのかわからない」と言われます(笑)。いろいろな自分を出していけたら。でも、一番はお芝居をがんばりたいと思っています。25歳までに代表作を持ちたいです。
(文:斉藤貴志)



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