NHK・BSプレミアムであす30日に放送される『チョイ住み』（後7：30〜8：59）。第5弾となる今回の舞台は台湾・台北。「チョイ住み」するのは、歌手の藤井フミヤ（53）と、日本人初の3階級制覇を成し遂げた元プロボクサーの亀田興毅（29）、全くの異ジャンルの男2人の“共同生活”に密着した。

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　同番組は、普通の家に住み、日用品を買い、食事を作り、その日ふと思い立った場所へ出かけ、2人きりで語り合う。現地の人と同じ目線に立ち、ガイドブックには載っていないその国の姿を浮き彫りにする。

　無類の餃子好きで料理も得意だという藤井と、自分では何もできないと自信なさげな亀田。2人は今回が初対面で、台湾も初訪問。試合前の会見の席などでの暴言、暴挙から、やんちゃなイメージのある亀田だが、今回、自分の父親よりも年上のフミヤに「ついていきます」と終始、低姿勢だったとか。帰国後、そろって“チョイ住み”の感想を語り合った。

――初対面の2人が、異国の地で1週間の共同生活。いかがでしたか？

【亀田】すごく楽しかったです。初めはどうなるかな、自分でいいのかな、と思ってちょっと緊張していましたけど、終わってみればあっという間で。自分自身にとってもすごく勉強になりました。

【藤井】ほとんど同意見ですね。親子の年齢差があったので、どうなるかなって思いましたけど。現地集合で、初めて会ってあいさつして、コイツ嫌なヤツだなっていうのもなかったし（笑）。むしろ、真面目だなって。考えてみれば、真面目に練習しないと世界チャンピオンになれるわけないなって、納得しました。日本に帰る時、もうお別れか…と、寂しい感じもあったね。とにかく寝ている時以外はずっと一緒でしたから、仲良くなりますよね。どう考えても。

【亀田】僕も素でいられました。自然体でいられるようにフミヤさんが気を遣ってくれていたんだと思います。家で俺が何もせんでもいいように全部やってくれるし。こっちも甘えっぱなしで、これはちょっとアカンと思って、生まれて初めて洗い物をしました（笑）。一緒に生活してみて初めて人間性が見えてくることってあるじゃないですか、本当にめちゃくちゃいい人なんですよ。

【藤井】手際がいいんです、僕。ほとんど、家事はやったかな。

【亀田】部屋で鍋を作ってくれたんですけど、それがめちゃくちゃおいしかったです。今回の台湾で食べた中で一番おいしかった。現地で何をするかっていうのも決まってなくて、僕は毎日「きょう、何します？」って聞くだけ。全部、フミヤさんが考えてくれて、インターネットでササッと調べてくれたりして、プロデューサーでした。

【藤井】ずっと、家にこもっていても番組にならないからね（笑）。でも、2人のタッグが良かった。僕がだいたいのことを調べて、外に出たら興毅くんが「おばちゃん、おばちゃん」って聞きに行ってくれて。それも、日本語で（笑）。「どうやったら（この場所に）行けるの？」って。台湾だからか、ほぼほぼ日本語で答えてくれたよね。物おじしないところはさすがですね。

【亀田】気合だけでした。でも、台湾のおばちゃんは皆、優しかったです（笑）。

――毎日、晩酌を楽しんでいたそうですが…。

【藤井】毎晩…飲みましたね（笑）。興毅くんはもともと飲酒する習慣がなくて。まだ、引退したばかりだし。ワインをどれくらい呑んだら酔っ払うとか、焼酎だったらどれくらいかとか、わかっていないから、探り探りでしたね。

【亀田】そうですね、家で酒を飲むことがなくて。ビールも飲んだことがなかったんです。「ビールはのどごし」と言われてもピンとこなくて。でも、一日中、歩きまわった後、ビールを一気にグビグビって飲んだ時に、初めて「あー、これがのどごしか」って。『チョイ住み』で僕はビールののどごしを教わりました。

【藤井】すごく感動していたよね（笑）。ビールはのどごし。

――番組の見どころは？

【藤井】なんかね、まるでテレビの神様がついていたみたいに、細かいラッキーがいっぱいあったんですよね。1日1事件みたいな感じで。この1週間の出来事を90分に凝縮したら、すごく面白い番組になるんじゃないか、という手応えはあります。

【亀田】カラオケをしに行ったんですけど、フミヤさんの歌を目の前で聴けたのがめっちゃすごかった。ファンの人にしばかれるんじゃないかと思うくらいのスペシャルリングサイド、超VIP席で聴かせてもらいましたけど、番組でもそこは楽しめると思います。