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西島秀俊、朝ドラ『とと姉ちゃん』で理想の父親 第1週で半年分の爪あと残す

 NHK連続テレビ小説『あさが来た』が終了し、あす4日からNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(月〜土 前8:00 総合ほか)がスタートする。

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 女優の高畑充希演じるヒロイン・小橋常子が、父親がわりに母を助け、二人の妹を守りながら、激動の昭和をたくましく、懸命に駆け抜けていく物語。ヒロインの根幹にあるのは、11歳の時に亡くなってしまった父親から受け取ったもの全て。第1週は「エピソード0」とも言える常子の出発点、父親と過ごしたかけがえのない日々が描かれる。父・小橋竹蔵を演じるのは、連続テレビ小説は『純情きらり』(2006年前期)以来10年ぶりの出演となる西島秀俊(44)だ。

 昭和5年。当時の日本の家庭において、父の存在は絶対で、威張り散らしているのがいわば“普通”。ところが、小橋家では子どもたちに父のことを「とと」、母のことを「かか」と呼ばせ、一人の人間として対等に接する。さらに小橋家には、竹蔵が決めた3つの家訓があった。一つ、朝の食事は家族全員でとること。二つ、月に一度、家族全員でおでかけをすること。3つ、自分の服は自分でたたむこと。

 竹蔵は「当たり前にある毎日でも、それはとっても大切な一瞬の積み重ねだと思っています」「当たり前にある日常はかけがえのないものですから」と、家族を深く愛し、共に過ごすことを大切にする父親であったことが丁寧に描かれていく。

 しかし、家族5人で暮らす幸せな時間は唐突に終わりを迎える。竹蔵が結核に倒れ、闘病生活もむなしく亡くなってしまうのだ。死期を悟った竹蔵は、常子に「ととの代わりになってかかと妹たちを守ってやってほしいんだ」と託す。“とと姉ちゃん”の誕生だ。

 なんと、この第1週で西島の出番はほぼ終了。今後は、回想シーンに登場するのみだ。

 「脚本がすばらしくて、泣けてせりふが覚えられなかった」と西島。「ととが死なないと物語が始まらないので、仕方ないですね」と納得ずくだが、「娘役の子役たちも皆、いい子で、かか役の木村多江さんがしっかりまとめてくれていて。思い出すだけで顔がほころんじゃうようなとてもいい現場だったので、たった1ヶ月で撮影が終わってしまったのは残念としか言いようないですね」というのも本音。

 第1週のマスコミ向け試写会ではすすり泣く声が漏れ聞こえ、限られた出演シーンの中でも、しっかり爪あとを残すあたりはさすが。この先、常子がととの面影をずっと胸に抱きながら生きていくように、視聴者はととを演じた西島のことを時折思い出しながら、半年間のドラマを観ることになる。

 「竹蔵ロスは…恐らくないですよ」と西島は笑う。喪失感から「○○ロス」というのが流行っているが、竹蔵は登場しないことで逆に存在感が増していく稀有なキャラクターといえるかもしれない。

 「竹蔵は平凡な日常のありがたみを身をもって娘たちに伝えた人。そのバトンを受け取ったうけた娘たちが、それぞれの人生で個性を開花させていく、そういう物語だと思います。竹蔵はいわば種から育てる土のような存在。第2週以降は、いち視聴者として、3人の娘たちの成長を楽しみにしています」。



関連写真

  • 4月4日スタート、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』ヒロインの父親・小橋竹蔵を演じる西島秀俊(C)NHK
  • 父のこの笑顔と大きな愛情に包まれ、3姉妹は元気に成長するが…(C)NHK
  • 11歳の常子に「とと(父)の代わりになってほしい」と言い残し、亡くなる
  • 4月4日、第1回。物干し台から降りれなくなり、職人に助けてもらった常子(内田未来)。常子を心配して集まった人々に謝る竹蔵(西島秀俊)(C)NHK
  • 4月4日放送、第1回。みかんを揉んで食べる竹蔵(西島秀俊)と常子(内田未来)(C)NHK
  • 4月4日放送、第1回。月に1度のおでかけができなくなったことを告げる竹蔵(西島秀俊) (C)NHK
  • 4月5日放送、第2回。子どもたちと同じ目線で話をする竹蔵(西島秀俊)(C)NHK
  • 4月6日放送、第3回。事情を説明し、謝る竹蔵は、汚した絵を買い取りたいと申し出る(C)NHK
  • 4月6日放送、第3回。「世間的には価値がなくても、とと(父)にとっては三人が力を合わせた傑作だから」という竹蔵の言葉に常子たちはうれしくなる(C)NHK
  • 4月6日放送、第3回。3姉妹の寝顔を見る竹蔵(西島秀俊)と君子(木村多江)(C)NHK
  • 4月7日放送、第4回。家で療養している竹蔵(西島秀俊)(C)NHK
  • 4月7日放送、第4回。家族で百人一首を楽しむ(C)NHK
  • 4月8日放送、第5回。竹蔵(西島秀俊)から、父親代わりになってほしいと頼まれる常子(内田未来)(C)NHK

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