女優の村川絵梨が、映画『花芯(かしん)』(8月6日公開)で主演を務めることが24日、わかった。原作は、瀬戸内寂聴氏が瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1958年の発表当時に批評家から「子宮作家」と批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた作品。村川は、親が決めた許嫁と結婚し息子をもうけながらも夫の上司に恋をし、世間の常識に背を向けながらも子宮の命ずるまま生きることを選び生きていく女性という難役を演じ切る。
親の決めた許婚と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして…。発表当時は批評家から批判を浴びたが、当時の世相に反逆するかのようなヒロインの生き様は、傷だらけになりながらも女としての性愛を貫いた熾烈な「女性の恋愛ドラマ」であり、現在にも通ずる女性の“愛欲”や“性愛”の真実を描き、普遍性を持った作品として今なお女性たちから支持されている。
監督は『blue』『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』の安藤尋(あんどうひろし)氏。主人公・園子を演じる村川のほか、園子を愛し献身的に尽くしながらも裏切られ、嫉妬に苦しむ園子の夫・雨宮を林遣都、雨宮の上司であり、園子と逢瀬を重ねる男・越智に安藤政信、園子夫婦が下宿するアパートの大家・北林未亡人を毬谷友子が演じる。
寂聴氏は、原作について「活字になるなり、子宮作家、エロ小説と、悪口雑言を受け、それに名もない作者、私が反抗したため、その後5年間、文学雑誌から干された小説である。私にとっては、この一作の不幸な運命の為、かえって60年にわたる小説家の生活がつづいたという大切な作品である」と特別な思いを明かし、映画化について「関ってくれたすべての人に感謝する。どの映画化の時も、小説と映画は明らかに違う芸術だと信じていて、原作者としての文句は一度も言ったことはない。映画としての成功をひたすら祈るばかりである」とコメントを寄せている。
難役に挑んだ村川は「園子という一人の女性の人生を演じきったことは、ひとつ大きな恋を経験したような感覚でした。私自身も、彼女の人生観に触れて強くなった気がしています」と成長を実感している。
親の決めた許婚と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして…。発表当時は批評家から批判を浴びたが、当時の世相に反逆するかのようなヒロインの生き様は、傷だらけになりながらも女としての性愛を貫いた熾烈な「女性の恋愛ドラマ」であり、現在にも通ずる女性の“愛欲”や“性愛”の真実を描き、普遍性を持った作品として今なお女性たちから支持されている。
監督は『blue』『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』の安藤尋(あんどうひろし)氏。主人公・園子を演じる村川のほか、園子を愛し献身的に尽くしながらも裏切られ、嫉妬に苦しむ園子の夫・雨宮を林遣都、雨宮の上司であり、園子と逢瀬を重ねる男・越智に安藤政信、園子夫婦が下宿するアパートの大家・北林未亡人を毬谷友子が演じる。
寂聴氏は、原作について「活字になるなり、子宮作家、エロ小説と、悪口雑言を受け、それに名もない作者、私が反抗したため、その後5年間、文学雑誌から干された小説である。私にとっては、この一作の不幸な運命の為、かえって60年にわたる小説家の生活がつづいたという大切な作品である」と特別な思いを明かし、映画化について「関ってくれたすべての人に感謝する。どの映画化の時も、小説と映画は明らかに違う芸術だと信じていて、原作者としての文句は一度も言ったことはない。映画としての成功をひたすら祈るばかりである」とコメントを寄せている。
難役に挑んだ村川は「園子という一人の女性の人生を演じきったことは、ひとつ大きな恋を経験したような感覚でした。私自身も、彼女の人生観に触れて強くなった気がしています」と成長を実感している。
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2016/03/25