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日本初のインターネット通信制高校で初の“アバター卒業式”

 生徒たちがアバターで学校に通い、動画で授業を受けるという日本初のインターネット通信制高校『サイバー学習国』が18日、開校以来初の卒業式が行われた。ネット上に存在する学校だけに、卒業式も卒業生や先生たち全てがアバターとしてネット上の学校に集結し、学友と別れる寂しさや4月からの新生活への期待感を共有。“ネット上での卒業式”という同校ならではの新しい形での式となった。

インターネット通信制高校『サイバー学習国』で行われた“アバター卒業式”の様子

インターネット通信制高校『サイバー学習国』で行われた“アバター卒業式”の様子

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 『サイバー学習国』は、学校法人花沢学園が運営する明聖高校のWEBコースとして昨年4月に開校。全国どこからでもアバターで学校に通い、動画で授業を受けて単位を取得することで高校卒業資格が得られる。現在は主婦や社会人などを含め、男子生徒140名、女子生徒119名、合計259 名の生徒が在籍し、10 代〜60 代まで幅広い世代が学んでいる。同校の花澤悟史校長は、これまで全日コースと通信コースを運営してきた経験から、年々不登校児が増加している現状、年齢を経てから高校卒業資格を望む人が多いこと、集団生活や通学が困難で通信制でも厳しい子がいることを実感し、時代にフィットした新たな通信教育のあり方として同校を発足させた。

 開校以来、初めての卒業式となった今回、他校からの転入や編入を経た18 歳〜21 歳までの総勢10名が出席。同校らしく卒業する生徒はアバターとして、ネット上に存在する『サイバー学習国』の体育館に集合、生徒たちを送る先生方ももちろんアバターだ。通常の学園生活でもアバターに着せる服やアイテムを自分の好みに着せることが可能だが、この日は卒業証書を授与する花澤校長も、王様のような恰好で登場するなど気合十分。

 “校長祝辞”では「既存の概念の捉われず、その感性を活かしてこれからも歩んでほしい」と力強いエールを送ると、「最後のサイバーチェック!」と同校の動画授業でお馴染みのフレーズを叫び、「“辛”という字に1本棒を足すとどうなる?」と“最後の授業”を実施。「答えは“幸”です。時に辛いことがあっても諦めずに1歩踏み出すことできっと幸せになれます」と締め、卒業生の門出を祝福した。

 また、卒業証書の授与や、学園生活を振り返るスライドショー等を、インターネット上で執り行うと、卒業生たちの思いを代弁するかのように、アバター達が号泣するという“粋”な演出も盛り込まれていた。

関連写真

  • インターネット通信制高校『サイバー学習国』で行われた“アバター卒業式”の様子
  • アバター卒業式で歌われた国家
  • 感極まる卒業生を体現するようにアバター達も号泣
  • アバター卒業式で執り行われた校長式辞

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