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【ピクサーの裏側】若手クリエーターが語る スタジオの魅力を高める“人”

 恐竜アーロと人間の少年スポットの友情を描いたディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』(公開中)。同作品に携わり、アニメーション部門で約7年働いているキャサリン・ヒックス氏と、アート部門で7年半働いているポール・アバディラ氏に、入社の経緯や、同スタジオならではのユニークな社内のお気に入りの場所を教えてもらった。

(左から)ポール・アバディラ氏、キャサリン・ヒックス氏

(左から)ポール・アバディラ氏、キャサリン・ヒックス氏

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――『アーロと少年』ではどんな業務に参加しましたか?

ヒックス:私がアニメーターとして担当したのは、主人公のアーロが渓谷を越えるために崖を登ろうとした際に、ひっくり返って落ちてしまうところです。この場面では、彼は決して強い存在ではなく、非常に弱い面があることを伝えています。

アバディラ:私は初期バージョンのセットデザインを担当しました。その段階では、アーロが森の中へ入って蛍を発見するシーンや、アーロがパパから岩を動かす訓練を受けているシーンなどがあったのですが、試験的な段階で製作されたものなので実際の作品には存在しません。

――入社した経緯を教えてください。

ヒックス:昔から描くことが大好きだったので、アニメーターになるためにフロリダ州の大学でコンピューターアニメーションとデジタル映画製作を学びました。大学3年生の時にピクサーにてインターンシップを経験した後、大学を卒業して一週間程過ぎた時に「また戻ってこないか」という電話を受けました。

アバディラ:カリフォルニアの大学にて、アニメーション/イラストレーションを専攻しました。大学3年生のときにピクサーでのインターンシップに応募しましたが、その時は断られてしまったので、ウォルト・ディズニー・スタジオでインターンシップを受けました。その後、大学に戻って4年生を終了した時点で、今度はピクサーのアート・インターンシップに応募し、採用されました。どうしても入りたかったので、ねばり続けましたよ。『メリダとおそろしの森』が、私の初めて携わった作品となりました。

――スタジオのすばらしい点はどこだと思いますか?

ヒックス:ここで働く“人”だと思います。全員が卓越した才能を持つアーティスト、そしてストーリーテラーであり、それぞれの高校、アートスクール、大学でトップだった逸材です。全員が最高の映画を作りたいという意欲を持って集まっています。“人”がピクサーをすばらしい場所にしていると思います。

――スタジオ内にはビリヤード台や卓球台が置いてあったり、とてもユニークですよね。お気に入りの場所はありますか?

アバディラ:シリアルやオートミールが食べられるキッチンがお気に入りです。毎日朝食が楽しみ。汗を流せるジムも悪くはないですよ。

ヒックス:私はアニメーション部門のオフィスエリアが好きですね。自分たちで好きなようにアレンジできるクリエーティブな環境が気に入っています。あとはカフェも好き。食べ物に関連する場所はどこもいいですね。

関連写真

  • (左から)ポール・アバディラ氏、キャサリン・ヒックス氏
  • ピクサー・アニメーション・スタジオ内の様子
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  • 社内の入口では『アーロと少年』のアーロがお迎え!=ピクサー・アニメーション・スタジオ内の様子
  • ピクサー・アニメーション・スタジオ内の様子
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  • 社内にはビリヤード台も。後ろには『アーロと少年』の絵が飾られている=ピクサー・アニメーション・スタジオ
  • ピクサー・アニメーション・スタジオ内の様子
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  • おいしい食事も魅力の一つ。ピクサー・アニメーション・スタジオ内の様子
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  • ピクサー・アニメーション・スタジオで働くキャサリン・ヒックス氏

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