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妻夫木聡&満島ひかりが兄妹役 直木賞候補作『愚行録』が映画化

 俳優の妻夫木聡、女優の満島ひかりが、『第135回直木賞』候補作に選出された作家・貫井徳郎氏のミステリーを実写化した映画『愚行録』(2017年公開)で共演することが16日、わかった。世間を騒然とさせた一家殺人事件の真相に迫る週刊誌記者・田中を妻夫木、田中の妹・光子を満島が演じる。

 同作は、デビュー作『慟哭』で脚光を浴び、『乱反射』で第63回日本推理協会賞を受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞した貫井氏の同名小説を実写化。監督は、世界的巨匠のロマン・ポランスキー監督を輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、本作で長編映画監督デビューとなる石川慶氏が務める。

 エリートサラリーマン、その妻、そして一人の子どもが何者かによって惨殺された。犯人不明のまま、世間を騒然とさせた一家殺人事件から一年。週刊誌の記者をしている田中(妻夫木)が改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始すると、関係者のインタビューを通してあぶり出されるのは、理想的な夫婦の外見からはかけ離れた実像。そして次第に浮かび上がってくる事件の真相とは―。

 妻夫木は「人間は愚かな生き物なのだ、ということにこんなにも真正面からぶつかった作品はなかなかありません。僕たちはこの泥沼に浸かることに決めました。追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめていただければ幸いです」と並々ならぬ決意を込める。満島については、「何度も共演させていただいていますが、その都度役に全力投球してきてくれる満島ひかりという女優が僕は大好きです。全力で受け止め全力で返していければいいなと考えています」と信頼を寄せている。

 満島は「好んでやりたいと思う役柄ではありませんが、育った環境の中で生まれてしまった独特の愛について、存在についてを、いままでと違った風に問いかけられる予感がして、参加しようと決めました」と素直な気持ちを吐露。その上で、「切ないきもちが押し寄せてきて、涙してしまうこともありますが、同情なんかせずに、リラックスしてやりたいです」と女優魂を見せ、「ほんとうの兄のように慕っている妻夫木さんがいるので、とても安心です。新しい挑戦を一緒にやれる幸せも感じます」と共演を喜んでいる。

 貫井氏は、「内容的にも構成的にも、映像化に向いていない作品だと認識していた」ため、同作の映画化は意外だったというが、「プロデューサーと監督の熱意により、映画化が実現しました。それだけでも驚きなのに、妻夫木聡さん、満島ひかりさんという当代きっての人気と実力を兼ね備えた役者さんに演じていただけることになり、望外の幸せを味わっています」とコメント。「願わくは、この映画をご覧になった皆様の胸に、抜けない棘が深く刺さっておりますことを」と期待を寄せた。



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