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骨太からキュートまで 内野聖陽が「真田丸」の“バカ殿”で新境地

 主演の堺雅人を筆頭に豪華キャスト布陣で臨み、何かと話題を振りまくNHK大河ドラマ『真田丸』。最近、徳川家康役・内野聖陽の演技が、「かつて家康がこんなにカワイイ大河ドラマってあった?」などとネットなどで注目を浴びている。主人公・真田信繁(堺雅人)にとっては、クライマックスである大坂夏の陣まで繋がる“超敵役”。これまで風格も貫録もある大物俳優たちが演じてきた家康だけに、内野が演じるコミカルでかわいい家康に、視聴者も虜になっているようだ。骨太な演技で知られる内野が、新境地を開拓したかつてない“バカ殿”にファンが急増中だ。

◆“三谷節”炸裂の人間味ある徳川家康と家臣のコミカルな掛け合い

 『真田丸』の脚本は三谷幸喜ということで、当初から今作品にはコミカルな要素が入ってくることが予想されていた。2004年の大河ドラマ『新選組!』の“チャラさ”とはまたひと味違い、随所に見え隠れする“三谷節”が功を奏しているようだ。それが如実に現れているのが、内野演じる徳川家康とふたりの家臣、本多正信(近藤正臣)と本多忠勝(藤岡弘)の“三角関係”だろう。とにかくこのふたりの家臣、役柄も演じる役者もどうにも濃すぎるが、濃厚なおじさんふたりが家康を取り合うシーンはコントに近い。しかもなぜか微笑ましい。ネットでも「おっさんの三角関係に萌える」といった意見すらあるのだ。

 そもそも徳川家康のキャラは、史実においても歴史ドラマを観ても時を耐え忍ぶ“ザ・タヌキおやじ”といったものであり、かつての大河ドラマでは腹に一物あるような俳優、西田敏行寺尾聡が演じているが、まさにハマリ役だったのは津川雅彦だろう。しかし今回は、高身長のイケメン俳優・内野聖陽。ちょっと家康っぽさに欠けるようにも思われ、また演出自体もわれわれの知る家康像とはかけはなれているようだ。

 たとえば第4話。忠勝に「門外で死んだ者の供養をしましょう」と促されるも、「まだ残党がいるかもしれないし、外は怖い……」と怖気づいて見せたり、続く5話の伊賀越えのシーンでは、服部半蔵(お笑いコンビ・ハマカーン浜谷健司)に「まだ安心できません。明智(光秀)の兵がおります」と言われて、「どうするのだ!」と返すが、「全力で押し通りまする!」と半蔵にそのまま返されると、「……またか」とあきらめて泣き喚きながら逃げていくのである。“人間味”があると言えば聞こえはいいが、悪くすれば、志村けんの“バカ殿”状態だと言えなくもない。

◆“キャラの引き出し”の多さ見せた『真田丸』での内野聖陽

 内野は、大河ドラマでは『徳川慶喜』の徳川慶篤役を演じ、『風林火山』では左目に眼帯をして主演の山本勘助を演じた。『風林火山』の会見では、男泣きしながら「この作品に誇りをもっている」と発言していたが、その姿どおり内野と言えば“熱い男”役。連続ドラマでは初の検視官が主人公で話題になった『臨場』(テレビ朝日系)の会見でも、主演するにあたり、「(普通は刑事が花形なので)“検視官をなめんじゃねぇ”みたいな話にしたい」「手ぬるいことはしないつもり」と、役の外でも“男気”を見せていた。大ヒット作『JIN‐仁‐』(TBS系)の坂本龍馬役にしても、ひょうきん者の面も見せてはいたが、基本的には骨太で豪快な役を演じて人気を博したのである。その内野が、『真田丸』の徳川家康役でまさかのバカ殿であり、本人も「三谷さんの描く家康は、思わず台本を落としそうになるくらい奇想天外でした。見ている人が驚くような家康をお見せできると思います」と発言している。

 「今回の内野さんの家康は、まさに内野さんの新境地とも言えるのではないでしょうか。また逆に、骨太で男くさいというイメージが定着している内野さんだからこそ、この役の面白さが引き立つとも言えます。かつて上戸彩さん主演のドラマ『エースをねらえ!』(テレビ朝日系)でコーチの宗方仁を演じたことがありましたが、原作どおりの長髪で熱演していた内野さんは、失礼ながら、ちょっと違和感があって面白かったですね。ひょっとしたら本人も意図しないところでコメディの才能があるんじゃないでしょうか」(ドラマ制作会社スタッフ)

 今回の三谷作品『真田丸』の家康役で、コミカルな面を前面に打ち出し、“キャラの引き出し”の多さを見せつけた内野聖陽。家康は今作でも重要な役どころであり、当然、内野は物語の最後まで登場すると思われる。間抜けで臆病だが、キュートでカワイイ家康を、今後もまだまだ楽しめそうである。



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