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佐藤健、『何者』映画化で主演 有村架純、菅田将暉ら若手主役級そろう

 作家・朝井リョウ氏(26)の直木賞受賞作『何者』(10月15日公開)が映画化され、俳優の佐藤健(26)が主演することが11日、わかった。共演は有村架純(23)、二階堂ふみ(21)、菅田将暉(23)、岡田将生(26)、山田孝之(32)と、主役級の俳優陣が顔をそろえ、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描く。

映画『何者』に出演する(上段左から時計回り)有村架純、佐藤健、二階堂ふみ、山田孝之、菅田将暉、岡田将生

映画『何者』に出演する(上段左から時計回り)有村架純、佐藤健、二階堂ふみ、山田孝之、菅田将暉、岡田将生

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 原作は、『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描いた朝井氏が、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する大学生を描いた作品。お互いを励まし合いながらも、SNSで表の顔とは別の表情を見せる学生たちの姿に読者からも多くの反響が寄せられ、原作者の朝井氏も「『何者』は、読者の反応がこれまでの著作と大きく違いました。共感した、考えさせられた、では収まらない何かを、読者が私にぶつけてきてくれた感覚がありました」と話している。

 海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺。さまざまなツールを駆使して就活に臨み、励まし合う彼らがSNSで見せる、表の顔とは別の表情。やがて内定者が現れたとき、抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

 人を分析するのが得意な拓人を佐藤、天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎を菅田、光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月を有村、人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香を二階堂、社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良を岡田、拓人が慕うOBのサワ先輩役を山田が演じる。

 監督・脚本は、演劇ユニット・ポツドールの主宰者として数々の話題作を上演しつつ、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』といった映画でも高い評価を得ている三浦大輔氏が担当する。

 主演の佐藤によると、クランクイン前からキャスト全員が集まってリハーサルを行ったが、「撮影当日もまた鬼のようにリハを繰り返す、舞台稽古のような現場」だといい、「三浦監督のもと、キャスト一同三浦組の劇団員になったつもりで残りの撮影も全力を尽くしたいと思っております」と意気込み。

 役作りのために就職活動を体験した有村は「エントリーシートの記入や、面接官との質疑応答など、味わったことのない空気の中、周りの友達はこのような経験を経て社会に出るのだと改めて感じると共に、自分自身がどうあるべきかを考えさせられました」と意識の変化を明かし、同作を含めて今年8本の出演作が公開される菅田は「神谷光太郎の『まっすぐさ』を武器に、今、凄くワクワクしています。現場では毎日、佐藤健くんがニヤニヤしています。これは何かありますね(笑)何だか面白くなりそうな予感があります。予感で終わらせないように、ビシッとかましてやります!」と気合十分。

 三浦監督との仕事が念願だったという山田は、なかなかOKが出ないという現場の様子を明かして「芝居を細部まで突き詰めさせてもらえるチャンスだと思い、必死について行っています。と、言いたいところですが実際はスターキャストが集まっていてヒット作の匂いがしたので便乗したと言うのが事実です」とコメントを寄せている。

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  • 映画『何者』人物相関図

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