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作詞家・松本隆氏が芸術選奨・文科大臣賞

 日本の音楽史に多大な影響を与え続ける作詞家・松本隆氏(66)が、芸術各分野において、優れた業績を挙げた人物に贈られる『第66回芸術選奨文部科学大臣賞』を受賞した。9日、文化庁が発表した。なお、15日に東京都千代田区で贈呈式が行われる。

 贈賞理由について文化庁は「提供作品は2000曲以上。レコード総売上げはおよそ5100万枚。日本の大衆音楽界を代表する作詞家、松本隆氏が紡ぎ出す歌詞は、幅広い世代の大衆の心にさりげなく、しかし深く浸透している」。

 「その活動45周年を祝うプロジェクトの一環として行われた集大成的なコンサート『風街レジェンド2015』には、30代から60代まで、歌謡曲からロック、クラシックまで、世代もジャンルも超えた多彩な面々が参加。氏ならではの叙情的でみずみずしい歌詞の世界を様々な切り口から浮き彫りにするとともに、音楽界におけるその貢献度の高さを改めて思い知らせてくれた」と説明している。

 『大衆芸能』部門での受賞を受け松本氏は「言葉たちに、血と肉をつけてくれた歌手、作曲家、編曲家、ミュージシャン、そしてリスナーのみなさんに90度のお辞儀を。彼らを代表してこの賞を受けたいと思います」と喜びのコメントを寄せた。

◇以下、コメント全文

昨年は、はっぴいえんどで詞を書き始めてから45年ということで、みんながお祝いしてくれました。『風街レジェンド』というライブが終わった時、計1万人の観客がスタンディングオベーションをしてくたんです。ライトがついてみんなの解き放たれた幸福な表情が見えました。振り向くと歌手やミュージシャンも同じように幸福な顔で笑ってました。ぼくの作った歌を聴きながら育ってきた人々が、世代を超え、時代を共有し、一つに溶け合えたことに、深く感動しました。言葉たちに、血と肉をつけてくれた歌手、作曲家、編曲家、ミュージシャン、そしてリスナーのみなさんに90度のお辞儀を。彼らを代表してこの賞を受けたいと思います。

■芸術選奨・文部科学大臣賞18名と一組

【演劇】
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家・演出家)/「グッドバイ」の成果
濱田めぐみ(女優)/「スコット&ゼルダ」ほかの演技

【映画】
芦澤明子(カメラマン)/「さようなら」「岸辺の旅」の成果
高屋齋(映画照明)/「龍三と七人の子分たち」の成果

【音楽】
児玉宏(指揮者)/「大阪交響楽団第196回定期演奏会」ほかの成果
中川善雄(邦楽囃子笛方)/「中川善雄 笛の会」の成果

【舞踊】
中村祥子(バレエダンサー)/Kバレエカンパニー秋公演「白鳥の湖」ほかの成果
藤間蘭黄(日本舞踊家)/バレエ・日本舞踊 夢の響宴「出会い」ほかの成果

【文学】
乙川優三郎(作家)/「太陽は気を失う」の成果
乃南アサ(作家)/「水曜日の凱歌」の成果

【美術】
林恭助(陶芸家)/「林恭助展」の成果
村上隆(アーティスト)/「村上隆の五百羅漢図展」の成果

【放送】
矢島良彰(プロデューサー)/「女たちの太平洋戦争」ほかの成果

【大衆芸能】
オール阪神・巨人(漫才師)/オール阪神・巨人40周年記念公演「ふたりのW成人式」の成果
松本隆(作詞家)/コンサート「風街レジェンド2015」ほかの成果

【芸術振興】
日比野克彦(アーティスト)/「六本木アートナイト2015」ほかの成果

【評論等】
亀井若菜(滋賀県立大学准教授 )/「語りだす絵巻−『粉河寺縁起絵巻』『信貴山縁起絵巻』『掃墨物語絵巻』論」の成果
長木誠司(東京大学教授・音楽評論家)/ 「オペラの20世紀 夢のまた夢へ」の成果

【メディア芸術】
久保田晃弘(多摩美術大学教授)/「ARTSATプロジェクト」の成果



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