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小松菜奈、やっと女優になったことを実感「いつも悔しい思いをしている」

 『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果した小松菜奈。中島哲也監督や園子温監督など気鋭監督たちから高い評価を受けるほか、マーティン・スコセッシ監督作でハリウッドデビューも決定している。すでに国内外から引く手あまたのクールでミステリアスな“若手エキセントリック女優”が、最新作『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、まっすぐな青春ラブストーリーで等身大の女の子役に初挑戦した。これまでの“小松イメージ”を打ち破る同作出演について、さらに20歳を迎えた女優としてのいまを聞いた。

◆自分と似ていたから演じやすかった

――これまでのミステリアスな役どころから一転、黒悪魔と白王子にあたふたと翻弄される姿がキュートなヒロインですね。
【小松】 これまで悪い役やしっとりした役が多かったんですけど、自分のなかでは幅広く、いろいろな作品に出てみたいという思いがありました。そんななかで、コメディっぽい役はまだやったことがなかったので、今回のお話をいただいたとき“あ、おもしろそうだな!”って。昔から、人を笑わせるのが好きだったんです。家でお母さんがごはんを作っているところに、おばあちゃんになって近づいて「今日のごはんは何かね?」とか(笑)。お母さんも仕方なく相手してくれていたと思うんですけど、笑ってもらえるのがうれしかったんです。

――念願の役どころは、楽しんで演じることができましたか?
【小松】 キャストが全員集まって最初に本読みをしたときは、自分のキャラがわからなくて、ひとりだけついていけてない感がすごかったんです。監督にも「もうちょっとテンション高くやって」と言われて。こういうドタバタキャラは初めてだったし、やっぱり動かないとしっかり役になりきれなかったりするので、なかなか難しかったです。でも、撮影はキャストの方々やスタッフさんのお陰で楽しくやらせていただきました。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
【小松】 スタッフさんたちも現場ですごく笑ってくれたりしたので、今日はどんなふうにおもしろくさせよう? とか、いろいろ考えるのが楽しくて! こんなに活き活きとキャラクターを表現できたのは初めてです。たぶん自分に似ていたから、演じやすかったんだなって思います。夜中まで撮影があったり、次の日も早かったりしたけど、スタッフもみなさん明るくて、共演者のみんなと一緒にいるだけで疲れが吹っ飛ぶというか。みんなが本当の同級生だったらよかったのに! って思いました(笑)。現場の一体感というか、通じ合えている空気感は、作品にも出ていると思います。ドラマと映画を同時に撮ったので、毎日が濃くて、昨年撮った作品のなかでも、すごく楽しかった思い出の現場です。

◆女優業を始めてから活き活きできるようになった

――ご自身のコメディエンヌぶりはいかがでしたか?
【小松】 この作品に限らず、自分の芝居を観るのがすごく苦手なんですよ。作品を観て、もっとこうすればよかったって反省する部分とか、課題がたくさん出てくるのは良いことなんですけど……。恥ずかしくて、自分が映画に出ていることにまだ全然慣れないんです。

――とはいえ、本格的な女優デビューとなった『渇き。』から3年。本作をはじめ、昨年はマーティン・スコセッシ監督のハリウッド映画『Silence』の撮影に参加されるなど、活躍の場をどんどん広げています。女優業の深みは体感されていますか?
【小松】 髪の毛を染めて別人になったり、声を張りあげるような人格になったり、そういうことが役作りでできるようになってきて、“あぁ、いま女優業をやっているんだな”とやっと思えるようになりました(笑)。演技を褒めてもらったりすることもありますが、シビアな世界なので、全然できなくて怒られることとか、「もっとこうして」とダイレクトに要求されて精神的に苦しいこともあります。でも、それが逆に“生きている!”って感じられるようになったというか。女優業をはじめてから、すごく活き活きできるようになりました。

――20歳の記念の写真集『Trabzon』(SDP発行)も、話題になっていますね。女優業に限らず、表現するおもしろさを味わっている印象を受けます。
【小松】 やりたいことを、すぐに行動する派なんです(笑)。ずっと昔から、文字なしの写真集を出したかったので、やっと夢が実現できました。今回は、表現したい世界観がしっかりあったので、コンセプトをイチから考えたり、撮影場所や洋服、メイク、写真の構成にも全てこだわって。自分のなかで唯一の自慢できるものができたと思うので、たくさんの人に観てもらえたらいいなって思っています。

◆“またがんばろう!”という活力の源は悔しさ

――20歳を迎えられたいま、欲しいものはありますか?
【小松】 演技力です。全然できないので。うまい下手って、作品によっても、観る人によっても違うんですけど、いつも作品ごとに悔しい思いをしているので。それが“またがんばろう!”って活力にもなるんですけど。20歳になったら、10代の頃よりできることも増えて、より世界も広がるだろうなって。楽しいこともたくさん待っているんだろうなってワクワク感がすごくあるので、まずは健康第一でがんばって、より違う顔を見せられたらいいなって思います。

――小松さんの活力の源は何ですか?
【小松】 撮影中、自分に癒しが足りないなあ、潤いが欲しいなって思うときは、映画館に行きます。『黒崎くん』の撮影中にも、オフの日に恋愛映画を観に行きました。DVDでも感動はするけど、映画館じゃなければ味わえない感動があると私は思っていて。映画館ならではの迫力やドキドキを感じては“映画っていいな”って、つくづく思うんです。同世代の人が出ている映画を観ると、潤いだけじゃなくて“この人、いいお芝居をしているな、負けないようにがんばらなきゃな”ってパワーをもらえたりもします。いま観たいのは『ライチ☆光クラブ』。出演しているメンバーも、どんな作品になっているのかも、すごく気になります。
(文:石村加奈)

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