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いよいよスタートしたi-dio フラッグシップチャンネル「TS ONE」とは?

 i-dio(V-Lowマルチメディア放送)が東京、大阪、福岡でスタートした。放送と通信とを融合させたまったく新しいデジタルプラットフォームだが、その中身はどのようなものか。フラッグシップチャンネルである「TS ONE」を運営するTOKYO SMARTCAST代表の武内英人氏に聞いた。

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■高音質な放送×通信のハイブリッドメディア

 i-dioは旧アナログテレビ放送が使用していたVHF帯域の一部周波数帯(=V-Low帯)を使った新しいデジ
タル放送で、そのプラットフォームは、放送設備を提供する「ハード事業者」、その放送設備を借り受けて基幹放送業務を行う「ソフト事業者」、そして「コンテンツプロバイダー(以下、CP)」の3層構造で運営される。

 TOKYO SMARTCASTは、2セグメントを確保するCPとして設立され、放送×通信の新しいデジタルハイブリッドメディアのフラッグシップチャンネルで「音楽」「文化」「安心・安全」をコンセプトとした「TS ONE」を放送する。

 音楽に特化した「TS ONE」の最大の特長は、1セグメントを用いて行う、48kHz/256〜320kbps(AAC)という“デジタル地上波最高音質”放送である点だ。来年にはハイレゾ級の96kHzでの放送や、DTS Headphone:Xの導入も予定している。「FM放送と同等の音質であれば、使用する帯域は1/5セグメント程度(いわゆるワンセグ放送は1 セグメント)。1セグメントを贅沢に音声放送だけで使うことで、ハイレゾの普及も含め、高音質にこだわったサウンドを提供します」と語るのは、TOKYO SMARTCASTの代表取締役で、エフエム東京の取締役でもある武内英人氏だ(以下同)。

 もちろん、“売り”は高音質だけではない。むしろi-dioの本質は、「放送」ならではのメリットと、双方向性を実現する「通信」との融合にある。そもそも、放送免許の取得は厳格であり、正しい情報発信という意味での安心・安全性/公共性は、通信の領域で提供されている各種のサービスに比べて格段に高い。そのうえで、音楽が持つ歴史や背景の解説、さらには新人アーティストの紹介など、信頼できるレコメンダーが音楽の楽しみ方や出会いをしっかりと提供する番組作りに力を入れている。加えて、テレビやラジオは放送できるデータに制限があるのに対し、i-dioは「移動受信用地上基幹放送」に分類され、デジタルデータであれば何でも放送が可能。しかも、セキュリティは暗号化することにより万全であり、通信のようにハッキングされる心配もない。

 こうしたメリットを活かし、「たとえば、オススメのアプリを一斉に放送波でスマホにプッシュ送信することも考えられ、そんなケースではユーザー自身がプル型でアプリを探しにいくより接触機会は大幅に増し、「新たな発見」に繋がります。新譜発売日に放送波を使ってジャケット画像付音楽データを配布すれば、アテンションにもなる。しかも、その場で購入できるシステムなので、機会損失を防ぐことができます」

 また、i-dioは5年以内(予定)に全国をカバーし、全国7つの地域でブロック放送されるが、通信的な使
い方として、郵便番号でフィルタリングして特定エリアに限定した情報を放送波で送ったり、性別や世代といったピンポイントの属性に向けた音楽の提供、広告配信、データマーケティングなど、さまざまなビジネスモデルの可能性を持ち合わせる。画期的な進化するデジタルマルチメディア放送は、音楽業界をはじめ多くの企業からの期待も高まっている。

(コンフィデンス 16年3月7日号掲載)



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  • TS ONEの主な番組:『PREMIUM ONE』/小林克也をはじめとする5組のアーティストや音楽愛好家がDJを担当し、独自のプレイリストを発信。オールジャンルをカバーして放送しながら、新型NOA画面をフル活用し、レビューや番組内容をテキスト化したマガジンをデータ送信する。レーザー光線でアナログ盤の音を読み取り、原音に近い音で再生できるエルプ社製レーザーターンテーブルを使用して送るコーナー企画も実施:『Rockwell Sirkus』/ロンドン/パリ/ニューヨーク/東京の4都市4様の最先端カルチャーを週替
  • TS ONEが実現するデータ放送を活用したインタラクティブ展開(図解)

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