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所ジョージの番組が“長寿化”するワケ 「大事なのは“暮らし”を見せること」

 所ジョージの趣味の世界がそのまま番組になった『所さんの世田谷ベース』(BSフジ)。3月で放送開始から丸9年。4月から10年目に突入する。現在、所がレギュラー出演する番組のうち、10年を超える番組は5本。昨今、短命に終わるバラエティ番組が多いなか、なぜ彼の番組だけが長きに渡って愛され続けるのか? 本人にその秘訣を聞いてみた。

■長く続いてるのは、特別話題になったとか突飛なものがないからでしょ!

――『所さんの世田谷ベース』がまもなく10年目突入ですね。他のレギュラーを含め、所さんというと長寿番組のイメージがありますが、ご自身ではどう感じていますか?
【所ジョージ】10年ねぇ…。まぁ、結果としてこうなったってとこかな。この番組は50(歳)で始めたけど、40や30だったら、もっと面白いことできたのに。もったいないねぇ(笑)。でも、そもそも長寿番組を求めてやってるわけでもないし、やりたいものだったらワンクールで終わってもこの仕事やるもん。(他の番組も含め)長く続いているのは、特別話題になったとか、突飛なものだとかないからでしょ。

――あえて奇抜な趣旨の番組にしないということですね。
【所】もちろん話題の人が出ることもあるけど。ただ、なるべくレギュラーはスタンダードな感じで。今、この人がウケているからといって出演させようとか、誰かの人気をお借りしてやる気はなくて、水戸黄門のように安心感があるというか。だから、あまりゲストには入れないようにしましょうということはやってます。

■かんたんに言えば、VTRを見ているだけの仕事(笑)

――所さんが番組づくりでこだわっていることは?
【所】番組づくりって言っても、私が発表したいことをやってるだけ。番組が用意したVTRを見て、いっしょに出ている人たちに話を振ってみたりね。かんたんに言えば、VTRを見ているだけの仕事(笑)。でも、それは野球やサッカーと同じで、ただボール投げてバットで打ったり、サッカーだって「みんなでボール蹴ってるだけじゃん!」なんだけど、それをみんなが楽しむ競技に定着させることは大変なことでしょ。番組だって同じで、本来はそれでいいんですよ。

――制作サイドからすると、シンプルさへの不安感ってあると思うんです。だから、つい余計なモノまで付け足してしまう傾向が強い。
【所】スタジオの中は気持ちよくまわっていってもらいたい。来ている人が楽しく終わるようにスムーズに流れるというか、編集の無駄のないようにしたいね。

■指示されたことをやるだけなら、ボクじゃない人がやればいい

――司会では自由な進行の印象がありますが。
【所】番組が始まったら進行上の決まり事はおさえるし、ズレないようにはしているけどね。カンペは見ない。ボクがいちばん生活感が出てると思ってるから。だって、作家なんか飲んだくれてるばかりで、頭で考えて書いてる。だから、生活しているのはボクで、作家なんか生活していない(笑)。

――机上の理論だけでは視聴者には届かないと。
【所】指示されたことを同じようにやるだけなら、ボクじゃない人がやればいい。ホント、発表したいことが多いし、言いたいこと、やりたいことがいっぱいありすぎるんだよ。日々、そこに向けて「暮らしている」という感じだね。

――だれでも「暮らす」ことで、面白くなると。
【所】そう。せっかく朝起きたんだから、その日を暮らさなきゃ。つまらないとか面白くないと思うのは、その日を暮していないから。いつも決まったように電車に乗って、お昼、何を食べようかな? なんて、ぜんぜんつまんない。おもしろいこと、いっぱいあるんだよ。たとえば、いつものように7時に起きて…じゃなくて、無理やり5時に起きてみようとか。そういうのが大事なんだよ。そして靴下の左側は履かないとかね。

――えっ(笑)。
【所】…でも、右側に2枚履いてますとか。そんな言い訳考えたりしてさ。くだらないけど、面白いじゃない。番組に登場する素人の人もそうだけど、どれだけ“暮らし”をいっぱいやっているか、その人の話を聞きたい。おじさんやおばさんの話を聞くけど、さすがに1時間は聞かない。だって、おもしろくないから(笑)。5分ぐらい。人生を凝縮した面白い話を5分ぐらい話したりするでしょ。それがいいね。そういうのはもらう。いっぱい頭のなかにもらっちゃう。



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