俳優の宮野真守、中村悠一らが2日、東京・渋谷のNHKで英BBC製作のドラマ『マスケティアーズ　パリの四銃士』（4月3日スタート、毎週日曜　後11：00、全20回）の試写会に出席した。日本語版で四銃士を演じる宮野、福田賢二、中村、三宅健太は、プロデューサーから「声優界の四銃士」と紹介され、“四人四様”に照れ笑いした。

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　同ドラマは、BBCで放送され、世界180を超える国と地域で放送されている人気シリーズで、日本の地上波では初放送となる。マスケット銃と剣を華麗に操る、選ばれし最強の“騎士隊”、それがマスケティアーズ。舞台は17世紀の仏パリ。国王ルイ13世に仕えるマスケティアーズは、無秩序な国の治安を守ることを任務とし、正義のために剣をとり、愛のために命をかける。父親を悪人に殺された青年ダルタニアンは、銃士のアトス、アラミス、ポルトスと出会い、銃士の道へ。そして、陰謀に巻き込まれていく。

　「声優界の四銃士、ダルタニアン役の宮野真守です」とイケメンボイスで自己紹介した宮野は「海外ドラマのシリーズは約15年ぶり。声優デビュー作がNHKの海外ドラマ（『私はケイトリン』）だったので参加できることがとてもうれしい」と感慨深げに「声優界の四銃士で切磋琢磨して（日本語版を）作っていくのが楽しみです」と笑顔を見せた。

　4人の中ではリーダー的存在のアトス役を演じる福田は「声優界の四銃士（笑）の一人に仲間入りさせていただきまして、取り組んでおります」と目を細め、「楽しくてスタイリッシュで、スピーディーに展開し、観ている方も体が動いてしまうような物語になっていると思います。アトスは剣の腕が優れているので、そのことを意識しながら吹き替え作っています」と話した。

　中村は「声優界の…」と言いよどみ、宮野が「言いづらかったら言わなくてもいいんですよ」と助け船を出すと、「言いづらいんですよ」と4人の中ではもっとも照れを見せていた。しかし、吹き替えを担当しているアラミスは、狙撃の腕も一番で、華麗に戦い、女性も口説く、銃士の中で一番のモテ男。「モテる役ですよということで出演を承諾している部分はあるんですが」と冗談混じりに、「ただの女たらしではなく、立場はあまりよろしくなくても意中の相手に対しては真剣にという点は徹底されております。ゲストキャラクターで女性がキーパーソンとして出てくると、必然的に僕のお当番回となりますので、乞うご期待」と見どころを語った。

　ポルトス役の三宅は「声優界の四銃士、力の4号、ちょっと盛ってみました、ワッハッハ」と豪快に笑った。「こんなにかっこいい四銃士があるのかと、毎話ごとに驚くばかり。四銃士もかっこいいんですが、コンスタンスをはじめ出てくる女優さんが非常におきれいで…」と話したところ、会場から笑いが起きウケたことに満足げ。「10代に帰ったようなドキドキを覚えながら楽しくアフレコをさせてもらっています」とアピールしていた。

　約30分の会見が終わるころには自ら「声優界の四銃士」と名乗ることに「恥ずかしさはなくなった」という宮野は「序盤は1話完結な感じで、ゲストキャラクターを中心に展開するので観やすいと思いますし、そのゲストとの絡みによって四銃士たちのパーソナルな部分も浮き上がってくる。それぞれがかかえている過去のエピソードもゲストが引き金となって呼び起こされていきます。まだまだ未熟なダルタニアンがどう一人前になっていくか、一緒に成長していけたら」とシリーズの行方に期待を込めていた。