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フジテレビ“日9”枠復活 強豪ひしめく中で勝算はあるのか?

 4月の番組改編にあたり、フジテレビが日曜夜9時からのドラマ枠(通称“日9”)を3年ぶりに復活させることが話題になっている。初陣を飾るのは、NHK連続テレビ小説『マッサン』でブレイクしたシャーロット・ケイト・フォックスと、日9の大ヒットドラマ『マルモのおきて』に主演した芦田愛菜のW主演(題名は『OUR HOUSE(仮)』)。しかも脚本は野島伸司が担当する。フジの本気度がうかがえるが、この時間帯は言わずと知れた激戦区。果たしてフジテレビに勝算はあるのだろうか? 

■激戦区の日曜夜9時 日テレ・TBSの強固な牙城

 そもそもこの時間帯のフジテレビと言えば、長年、「花王名人劇場」(1979〜1990年)が放送され、『裸の大将放浪記』といった人気ドラマや関西芸人の漫才などが楽しまれていた。以後、「花王ファミリースペシャル」そして『発掘!あるある大事典』へと続く、フジにとって実績のある時間枠だったのだ。そして2010年、この枠は「ドラマチック・サンデー」なるドラマ枠となり、先述の『マルモのおきて』や『早海さんと呼ばれる日』(松下奈緒主演)などの高視聴率ドラマを生む一方、『家族のうた』(オダギリジョー主演)という視聴率3%台をさまよう“悪夢”の低視聴率ドラマも生み出すなど、基本的には低空飛行を繰り返し、2013年3月をもって日9のドラマ枠は終焉を迎えてしまった。

「『家族のうた』も実は秀作でしたが、いかんせん地味すぎました。しかし最大の敗因は他局の番組が強すぎたことです。日テレさんは相変わらず『行列のできる法律相談所』が15%前後の視聴率をキープして君臨しているし、何より19時からの『鉄腕DASH!』、20時からの『世界の果てまでイッテQ!』と、人気番組が連続する波及効果には凄まじいものがあります。またTBSさんでも、長年「東芝日曜劇場」として親しまれてきたドラマ枠が、「日曜劇場」として今でも健在。その中から『半沢直樹』といった社会現象を巻き起こしたドラマや、前クールの『下町ロケット』のようなヒット作が出てくる。『華麗なる一族』や『JIN−仁―』だってこの枠ですからね。フジテレビさんが苦戦するのも無理はないんです」(ドラマ制作会社スタッフ)

■黄金期を支えた野島伸司らしいホームコメディに期待

 フジは「ドラマチック・サンデー」終了後も、同時間帯にバラエティ番組を投入したが不調。というよりフジテレビ局全体が不調に陥ってしまったわけだが、今回のキャストを見る限り、民放初の連続ドラマ主演(単発ドラマでは『名探偵キャサリン』(テレビ朝日系)がある)となるシャーロットと、ドラマ出演は久々である芦田愛菜だけに、話題性はたっぷり。脚本の野島伸司もかつてのフジドラマの黄金期を支えた一人なのだ。

「野島さんの脚本と言えば、『高校教師』や『人間・失格』といった一連のTBS系の問題作を思い浮かべる人が多いでしょうが、実は『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』といったトレンディドラマやホームドラマも数多く手掛けてますし、意外と引き出しは多いんです。特に月9の『ひとつ〜』は、フジの連ドラの最高視聴率を記録してますからね。今作はホームコメディということで多少の不安もありますが、野島さんが企画した『家なき子』(日本テレビ系)のように、壮絶なバトルシーンをシャーロットと愛菜ちゃんが演じたら面白くなるんじゃないでしょうか」(前出・スタッフ)

 今回の“日9復活”に関しては、「フジテレビはかつての栄光を忘れられない」「旬を過ぎたキャスティングだ」等々、ネットでは批判的な意見も多い。しかしこのご時世、何が流行るかわからない。あまり期待されてなかったドラマがSNSで評判になって大バケするなんてことがあるのも事実。フジテレビにはかつてテレビが老若男女の心をとらえていた時代のようなワクワクするコンテンツ、キラキラした番組作りに期待したいところだ。



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