人気アイドルグループ・AKB48のチームAが、東京・秋葉原のAKB48劇場で約5年半ぶりとなる新公演『M.T.に捧ぐ』をスタートさせた。1期生の小嶋陽菜は公演に先駆けて行われた公開ゲネプロで「たかみな（高橋）がいない新公演が初めてなので、まだ実感が沸かない」と言いつつも、「たかみなが観に来たときは絶対に泣かすつもり。多分10秒で泣くだろうなと思ってるんですけど、そういうステージを作れたら」と意欲を見せた。

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　2010年10月に正規メンバーに昇格した9期生の横山由依をはじめ、ほとんどのメンバーがオリジナル公演の初日に出演するのは初となるが、1期生の小嶋は歴代メンバー唯一の9公演目。午後に行われた公開ゲネプロでは、前夜も横山や白間美瑠らと自主練したことを明かした。

　ゲネプロ後に取材に応じた横山は「小嶋さんがさすがだなと思ったのは、初日が近づくに連れて、振りのVTRを撮るんですけど、今までに見たことのない小嶋さんの本気が詰まったVTRで、それを家で見て、みんな感銘を受けました。小嶋さんがリハから本気なんです」と大先輩の張り切りぶりに感激。小嶋が「私、リハから本気を出したことが今までなくて」とらしさ全開でとぼけると、メンバーの「エ〜!?」というどよめきが劇場ロビーに響き渡った。

　小嶋は「リハーサルはみんなが完成したくらいから参加することになってしまって、ちょっと気分が下がって…。でも、みんなと総監督の（横山）由依ちゃんがすごく頑張っているのを見て、それに“ついていかなきゃ”という気持ちになった」と後輩の頑張りに刺激を受けたことを告白。「本気でやったので、見てほしいです」と言葉に力を込めた。

　新公演のユニット曲で、事あるごとに卒業が取りざたされる小嶋とデュエットした島崎遥香は「卒業する、すると言っている小嶋さんと一緒にユニットを組めたことが何よりも思い出になった」と笑うと、こじはるも笑顔でうなずいていた。

　なお、本番では高橋が客席で観覧。小嶋の予想どおり高橋は「1曲目から泣いてしまいました」といい、「ただ、それは感動というよりも、メンバーみんなの生き生きとした顔を観られたことからです」とコメントした。

■高橋みなみ公演後コメント
10年メンバーをやってきて初めて客席で公演を観ました。とても楽しかったです。
泣かないつもりだったのですが、1曲目から泣いてしまいました。
ただ、それは感動というよりも、メンバーみんなの生き生きとした顔を観られたことからです。
新公演、そして初日ってやはり何かが違います。ファンの方の「これから何が始まるんだろう？」という表情、メンバーの「私たちこれやりますよ、どや！」っていう表情など刺激をビリビリ感じました。
今回は劇場公演というよりも「SHOW」という感じで、観ていていろいろな驚きがあり、すごく楽しかったです。