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太川陽介&蛭子能収の『路線バスの旅』“船頭”論 「蛭子さんが死んだら番組をやめる」

 2007年から放送されている人気バラエティ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)で長年の迷コンビぶりがすっかり板についている太川陽介蛭子能収。そんなふたりさえ驚いたという同番組の映画化に際して、破天荒エピソードや密かに抱いていたお互いへの感情などを語り合ってもらうと、太川からは「蛭子さんが死んだら番組をやめる」という言葉も飛び出した。

太川陽介、何もしない蛭子能収にストレスが溜まった!?

太川陽介、何もしない蛭子能収にストレスが溜まった!?

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◆いつも一緒にいるコンビだと思われている

――『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が映画になるんですね!
【太川】 まず、ビックリしたよね。
【蛭子】 本当ですよ。これを1800円払って観に来ていただけるのだろうか……。

――いやいや(笑)、この作品は本当に多くの人に支持をされていますが、たくさんの反響が届いているのではないですか?
【太川】 街中で声をかけられることが増えたよね。なにより、別の旅番組のロケをしていても、「蛭子さんは一緒にいないんですか?」って聞かれるんですよ。すっかり僕たちコンビだと思われているよね。
【蛭子】 僕も街中を歩いていると「バスだ、バス!」って言われますよ(笑)。でも、僕も太川さんもお互いのプライベートには一切触れないよね。
【太川】 うん。お互いの連絡先も知らない。
【蛭子】 でも、1年に3回、この番組があったとしたら、4日は一緒にいるから3×4で、えっと……年に18日くらい一緒にいるんだ。
【太川】 その掛け算だったら12日でしょ。ああ、前乗り(ロケの前日に現地の近くで泊まること)や、旅の撮影が終わった翌日を含めてね。
【蛭子】 そうそう。普通の友人より多く会っているかも。
【太川】 しかも一緒にいる時間が長いぶん、濃いからね。早朝から夜寝るまでずっと一緒だから、自分の性格を隠しようがないんですよ。きっと、常にお互いの裸をさらしているようなもんだよね。

――太川さんだけが知っている蛭子さんは、どんな姿ですか?
【太川】 蛭子さんはね、突然燃えるんだよ。いきなりテンションがあがるの。でもそのスイッチがどこにあるか全然わからない! 急に走り出したり、突然やる気を出したり……。何がきっかけかいまだにわからないんです。

◆蛭子能収だけが知る太川陽介とは…

――台湾ではどこでスイッチが入りましたか?
【太川】 台湾では、スイッチはずっとオフだったね。
【蛭子】 そうですね(笑)。台湾といっても、いつもと全く変わらなかったからなぁ。
【太川】 変わったのは国と、撮影カメラが4Kになったくらい。あとは何も変わっていない!
【蛭子】 映画をみたんですけど、映画的なアクシデントは俺が転んで痛がっていたところかな。
【太川】 映画は起承転結が必要だからね。まさにあそこは転ぶだけに“転”だったね(笑)。
【蛭子】 でもあれはけっこう痛かったんですよ!

――そういった試練を乗り越えての旅だったんですね。
【蛭子】 そうなんです。……なんて言ったりして(笑)。

――(笑)では、蛭子さんだけが知っている太川さんの姿を教えてください。
【蛭子】 太川さんはね、とにかくご飯にこだわるよね。昼食とひるめしと夕食と……。
【太川】 朝食と昼食と夕食ね(笑)。
【蛭子】 そうそう。そこはきちんと摂らないとって、いつでもどんなときでもちゃんと気にしているんですよ。
【太川】 いやいや、これは自分のためじゃないんだよ。みんながそろそろお腹がすいているだろうと思って仕切るの。僕が食べたいわけじゃないよ。
【蛭子】 まぁ、食べられないときもあるからね。
【太川】 そう。あとはマドンナに対しての礼儀。お腹がすいて機嫌悪くなったらお互いイヤでしょ?
【蛭子】 そうだったのかぁ。僕は腹減っても機嫌悪くならないけどね。
【太川】 たしかに蛭子さんはならないね。

――じゃあ、番組はストレスなく続けられているんですね。
【太川】 ……ストレスがないことはないですよ(笑)!
【蛭子】 (笑)俺はほとんど何もしていないから、太川さんは溜まっていると思いますよ。映画を観ていても、俺はただ太川さんに付いていっているだけで、やっぱり何もしていなかったし。
【太川】 でも、それは蛭子さんが“船頭はふたりもいらない”ということをわかっているから、僕に任せてくれているんです。
【蛭子】 頼り切っています(笑)。

◆思わぬところでヒットを打つ蛭子能収

――食事を気にかけている太川さんですが、今回も旅を続けるなかで、おいしいごはんともたくさん出会えたと思うのですが、いかがでしたか?
【蛭子】 う〜ん、みんなは美味しい美味しいって言っていたんだけど、どこで食べても代り映えがしなかったような……。
【太川】 いやいや、僕らが食べたのは、いつもバス停の近くの庶民的なお店だったからそう思うだけじゃない? ……ていうか、この番組は美味しいレストランには行かせてもらえないんだよ。普通の観光とは全く違うからね。
【蛭子】 でも、バスを降りて、ご飯をちゃんと食べられる時間はすごくいい時間なんですよ。バスを忘れられる、息抜きの時間になるんです。

――こうやって少しの時間お話ししているだけで、いいコンビだということが伝わってくるのですが、相方がこの人で良かったと思う瞬間を教えてください。
【太川】 蛭子さんはつねに素でいるんです。もし他の人がやっていたら、何かしらキャラクターを作ったり、演じないといけない部分があると思います。何も演じずに、素のままテレビの前に立って、それが視聴者のみなさんによろこんでいただけて、人気者になるというのは蛭子さんだからだと思うんです。他のだれかではこのよさは出せません。
【蛭子】 太川さんは、俺が番組を辞めたら自分も辞めるって言ってくれているんですよ。それはすごく嬉しいですね。
【太川】 そりゃそうですよ。このふたりじゃないと意味がないですからね。蛭子さんが死んだら番組をやめます(笑)。

――それはすごく心強い言葉ですね。蛭子さんがいたから乗り越えられた窮地はありましたか?
【太川】 それはいつもですね。蛭子さんって、ヒットを打つんですよ。例えば、もうどこにも行けないと思ったときに、蛭子さんがトイレから帰ってきて、となりで用を足していた人からいい情報をもらってきたりするんです。
【蛭子】 あれはすごかったね(笑)。でも、僕にもちゃんとした地図が与えられたら、もっといいヒットが打てると思うんですけどねぇ。
【太川】 蛭子さん、船頭は何人必要?
【蛭子】 ……ひとり。
【一同】(笑)
(文:吉田可奈)

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