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狩野恵里アナ、初エッセイ『半熟アナ』出版 「調子には乗っていません(笑)」

 『モヤモヤさまぁ〜ず2』などでおなじみのテレビ東京・狩野恵里アナウンサーが、初のエッセイ『半熟アナ』(KADOKAWA刊)を出版することが4日、発表された。同書について狩野アナに話を聞くと、プールサイドでの撮り下ろし撮影には「最初は恥ずかしかったんですけど、途中からは女優さん気分(笑)」、バラエティでの自身の姿には「アナウンサーとしてギリギリのラインは保てている」と赤裸々に告白。天然イメージの強い彼女が、アナウンサーという職業にいかに熱い想いをもって真摯に向き合っているかがあふれる同書について、さらに体を張ることも辞さないテレ東・女性アナの独自路線について、しっかりと語ってくれた。

『モヤさま』での“体当たり”でアナウンス部から注意を受けていたことも明かす狩野恵里アナ(写真:逢坂聡)

『モヤさま』での“体当たり”でアナウンス部から注意を受けていたことも明かす狩野恵里アナ(写真:逢坂聡)

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◆女子から“勝てる”と思われている

――昨年の『好きな女性アナランキング』では、前年に続き6位でした。
【狩野】 いやもう、信じられないです。『モヤさま』ではさまぁ〜ずさんと「調子に乗ってる?」みたいな掛け合いもありました。でも、調子には乗っていません(笑)。

――自分では上位入りの要因は何だと思いますか?
【狩野】 何でしょう? やっぱり『モヤさま』の影響力が大きいと思います。さまぁ〜ずさんに言われるのは「お前は女子から“勝てる”と思われて、敵だと見なされないんじゃない」と。親近感を持っていただいているのかもしれませんね。たぶん私はアナウンサーのなかでも異質で、三村(マサカズ)さんにも「アナウンサーっぽくない極み」と言われました。「ありがたいです」と返したら「誉めてねーよ!」と言われましたけど(笑)。

――『女性アナランキング』の狩野さんの支持理由に「気どったところがない」という声がありましたが、『半熟アナ』でも謙虚さを感じました。
【狩野】 この本のお話をいただいたときは正直迷いました。自分が大きな功績を残したわけでもないですし、私が何を伝えられるのだろうかと。でも、上司から「テレビ東京を観てもらうきっかけになるのなら出すべき」と後押しもあって、自分の29年の人生で経験したことが少しでもどなたかの役に立つのならやろうと思いました。書いていることは、社会人として当たり前のことばかりなんですけど。

◆アナウンス部で「そこまでやるな」と注意を受けました(笑)

――同書での「叱られることより何も言われなくなるのが怖い」とか“なるほど”と思うことがたくさんありました。一方でちょっと意外だったのが、『モヤさま』で“間(ま)”について悩みつつ、体を張ることはハードルではなかったようで。
【狩野】 そうですね。『モヤさま』では、最初は自分にできることが全然思いつかなかったんです。(前任の)大江(麻理子)さんともタイプが違いますし、番組の空気を壊さないためにはどうしたらいいだろうと。そうしたなかで、三村さんから「とにかくフラれたら全力で行け」という言葉もあって、「体当たりしかない」と行き着きました。

――それで、ストッキングもかぶったと(笑)。
【狩野】 私はちゅうちょなくやったんですけど、あとでアナウンス部で「あそこまでやるな」と注意を受けました(笑)。私も一瞬、「これでニュースを読めなくなるかも」とは頭をよぎったんですが、案の定、先輩からお叱りをいただきまして。

――よく“額縁”に例えられますよね。
【狩野】 そうなんです。枠を作って、うまく回るように横にいるイメージでした。『モヤさま』も、私はさまぁ〜ずさんの後ろにちょこんといる感じで出すぎたらいけない。一方で、ただ後ろでうなずいていればいいわけでもない。出るところは出ないと。だから空気を読む能力が求められますけど、そこは私が苦手な部分で、なかなかうまくいきませんでした。でも、求められることが明確なら全力で体当たりしようと、自分のなかで方程式ができてからは少し気持ちが楽になりました。恥ずかしい気持ちもなくなってきて。

――オンエアを観ても「やっちまった」と思うことはなく?
【狩野】 自分のところは正直「やりすぎたかな」と思うこともありますが、制作陣が愛のこもった編集をしてくれて、アナウンサーとしてギリギリのラインは保てているかなと。親からも、始めは「嫁入り前なのに」「(タイツふう水着での)橋本真也なんてやめて」という話もありましたけど、今では「おもしろいね」となりました。人の寛容度はどんどん広がるものですね(笑)。

◆“バラエティ”イメージから脱却の時期へ

――29歳での出版となりますが、アナウンサーとして30代で成し遂げたいことは何ですか?
【狩野】 もともとやりたかったスポーツ番組に就いたのが昨年の1月で、7年目でようやくでした。通常は新人の頃に就いてそのままということが多くて、異例なんです。本当にうれしくて、ここはもうスポーツをより深く掘り下げていきたいと思っています。オリンピック、世界選手権、ワールドカップ……とにかく世界の祭典の現場に行きたいです。東京オリンピックもまだまだ先のようで、たぶんあっという間に来るので。

――『モヤさま』でのイメージから抜けないといけない時期が来るかもしれませんね。
【狩野】 その通りです。いまはたまに2〜3分のニュースを読むと、ツイッターで「狩野アナがニュースを読んでる!」「笑ってしまって内容が入ってこない」と書いてくださって(笑)。色が付くのはありがたいことですが、ニュースの内容を聴いてもらえなかったら困ってしまうので。

――視聴者としては、ついオチを期待してしまうところはありますね。
【狩野】 ただ昔、大江さんに言われたのが「バラエティではこう、報道ではこう、スポーツではこうと分けないほうがいい」と。そうすると、視聴者の方は作っているように感じてしまう。だったら、どこでも自然体でいたほうが内容も伝わりやすいし、逆に内容が変われば自然と場面ごとの顔になる。そのお話が、いますごく自分にしっくりくるんです。

――では、今後も自然体でいろいろな番組に臨んでいくと。
【狩野】 自分が普段やっていることが画面に出ると思いますし、やっていないことはできない。日ごろの積み重ねがすべて自分に返ってくるので、いかにプロ意識を育んで行動に移すかで、将来に繋げていきたいです。
(文:斉藤貴志)

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