クルマの色と言えば、白・黒・シルバーが定番。長く使うモノだからこそ、飽きがこない無難な色を選ぶ人も多いはず。しかし、洋服や家具はもちろん、賃貸マンションにまでオーダーメイドやカスタマイズが求められる近年、“他人とは違う、自分らしさ”に価値が見出される傾向にある。そのような中、クルマも個性が演出できる“カラー使い”に注目が集まっている。各自動車メーカーの対策や便利なアフターパーツの登場により、どうやらその流れは今後ますます加速しそうだ。
◆ここ10年で当たり前になった、多色展開モデル
近年、軽自動車やコンパクトカーは、パステル系を含む10種類以上の純正色からカラーを選べるのが当たり前になった。なかにはホンダ『N-ONE』のように、20色のカラーバリエーションを設定したモデルも出ている。また、1月に開催された「東京オートサロン」では、内外装に着脱構造を採用したダイハツ『コペン』の“着せ替え車”が展示され、クルマに自分らしさを求めるユーザーから注目を集めている。
◆自動車メーカーが提案する、ラッピングや塗り分けも充実
オールペンともなると一般ユーザーには敷居が高いが、ピラーやドアミラー、エンブレム、ホイールなどを部分的に塗り分けたり、柄物のグラフィックデカールを貼ったりする程度なら誰でも気軽にチャレンジできる。そんなお手軽でハイセンスな“チョイ足しカラーカスタム”が、現在のクルマのお洒落トレンド。マットカラーやカーボン、柄プリントのフィルムを使ったカーラッピングなども、各メーカーが提案している。
◆便利アイテムの登場で加速する“チョイ足しカラーカスタム”
“チョイ足しカラーカスタム”の追い風になりそうなアイテムも昨年から登場。乾燥するとゴム状になるラバーペイント、『液体フィルムスプレー』(Sデザイン)と『マジック ディップ』(ジェットストローク)が日本初上陸した。ジェットストローク代表の佐々木氏は、「“塗って剥がせる塗料”は海外で10年近い歴史があり、アメリカ、ドイツをはじめ、世界各国で人気を集めています。自宅ガレージでDIY用の電動ガンを使ってラバーペイントで愛車を全塗装するなど、クルマ好きだけではなく一般ユーザーにも文化として根付いています」と語る。
ホイールやミラーなど細かな部分のペイントができる缶スプレータイプや、広範囲向きのペンキタイプも出ており、専門業者に依頼する手間とコストが省けるのがメリットだ。また、ラバーペイントを使用した全塗装を業者に依頼した場合、通常塗装の約半額から3分の1の価格ででき、期間も通常で1ヶ月ほどかかる車種だと、たった1日半で可能だという(ジェットストローク調べ)。飽きたら自分で剥がせるため、再塗装の必要もなく、その気軽さと手軽さも魅力のひとつだ。
「クルマでも自分らしさを演出したい」。ここ数年増加傾向にあるそうしたニーズに応えるため、自動車メーカー、アフターパーツメーカーによる個性的なカラーコーディネートの提案は、今後も続いていきそうだ。
(文/岩田一成)
◆ここ10年で当たり前になった、多色展開モデル
近年、軽自動車やコンパクトカーは、パステル系を含む10種類以上の純正色からカラーを選べるのが当たり前になった。なかにはホンダ『N-ONE』のように、20色のカラーバリエーションを設定したモデルも出ている。また、1月に開催された「東京オートサロン」では、内外装に着脱構造を採用したダイハツ『コペン』の“着せ替え車”が展示され、クルマに自分らしさを求めるユーザーから注目を集めている。
◆自動車メーカーが提案する、ラッピングや塗り分けも充実
オールペンともなると一般ユーザーには敷居が高いが、ピラーやドアミラー、エンブレム、ホイールなどを部分的に塗り分けたり、柄物のグラフィックデカールを貼ったりする程度なら誰でも気軽にチャレンジできる。そんなお手軽でハイセンスな“チョイ足しカラーカスタム”が、現在のクルマのお洒落トレンド。マットカラーやカーボン、柄プリントのフィルムを使ったカーラッピングなども、各メーカーが提案している。
◆便利アイテムの登場で加速する“チョイ足しカラーカスタム”
“チョイ足しカラーカスタム”の追い風になりそうなアイテムも昨年から登場。乾燥するとゴム状になるラバーペイント、『液体フィルムスプレー』(Sデザイン)と『マジック ディップ』(ジェットストローク)が日本初上陸した。ジェットストローク代表の佐々木氏は、「“塗って剥がせる塗料”は海外で10年近い歴史があり、アメリカ、ドイツをはじめ、世界各国で人気を集めています。自宅ガレージでDIY用の電動ガンを使ってラバーペイントで愛車を全塗装するなど、クルマ好きだけではなく一般ユーザーにも文化として根付いています」と語る。
ホイールやミラーなど細かな部分のペイントができる缶スプレータイプや、広範囲向きのペンキタイプも出ており、専門業者に依頼する手間とコストが省けるのがメリットだ。また、ラバーペイントを使用した全塗装を業者に依頼した場合、通常塗装の約半額から3分の1の価格ででき、期間も通常で1ヶ月ほどかかる車種だと、たった1日半で可能だという(ジェットストローク調べ)。飽きたら自分で剥がせるため、再塗装の必要もなく、その気軽さと手軽さも魅力のひとつだ。
「クルマでも自分らしさを演出したい」。ここ数年増加傾向にあるそうしたニーズに応えるため、自動車メーカー、アフターパーツメーカーによる個性的なカラーコーディネートの提案は、今後も続いていきそうだ。
(文/岩田一成)
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2016/02/03