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伝統芸をネクストレベルに昇華させた“超絶”猿まわし 話題のゆりありくとは?

 申年の今年、猿まわし芸人・ゆりありくが、年始から『ZIP!』(日本テレビ系)、『Nスタ』(TBS系)『あさイチ』(NHK総合)など、様々な番組で取り上げられている。人間顔負けの絶妙なタイミングでのリアクションは、猿まわしを次のステージに押し上げたとまで言われるゆりありくに、結成秘話や猿まわし芸に対する想いを聞いた。

◆猿のりく君が言葉を理解!? 人間さながらの掛け合いが最大の魅力

 誰もがイメージする猿まわし芸といえば、竹馬を披露したり、その運動能力や賢さを生かした芸ではないだろうか? もちろんゆりありくも竹馬や、ハードル飛びなどを披露しているが、掛け合いで笑いを取る“コント”の印象が強い。たとえば、“YES”と“NO”の旗を持ったりく君に、ゆりあが様々な質問を出題、「私のこと好き?」という質問だけには“NO”と答えるというコントや、ゆりあの「わかったの?」という問いに手を叩いて“わかった”とアピールをするなど、言葉を理解してゆりあと会話しているような軽快なやり取りが最大の魅力だ。そして、コントの最後に繰り出されるりく君のとび蹴りもトレードマークとなっている。

 ゆりあが“反省ポーズ”でおなじみの太郎次郎一門に入門したのは2000年4月。入門した2ヶ月後に、師匠から1週間で子猿7頭の中から相方を決めるように言われたという。ゆりあは「1週間じっくり7頭を観察し、2日目にこの子にしようと心に決めた子がいました」と振り返る。しかし、そのとき心に決めた子はりく君ではなかった。「6日目、ついに明日が相方決定の日となった日に、今まで気になっていなかった子が急に気になり始めたんです。それが“りく”でした。なぜ急に気になったかは全くわかりません。運命です!」

 テレビで他のお笑い芸人と肩を並べ、コントを披露しているゆりありく。猿まわし芸のイメージを超え、まるで会話がなされているかのようにも見える2人の息の合ったやり取りは、りく君のバリエーション豊富な芸が存分に活かされている。習得している芸は約200種類。そんなりく君についてゆりあは「たまに私がやってほしい芸じゃない芸をやって、こんな芸あったなぁ!と思い出させてくれる時があります」とりく君の芸達者ぶりがわかるエピソードを明かす。

◆芸達者なりく君の意外な弱点は?

 一つの芸を覚える時間は、その芸によっても様々で、5分くらいで覚えられるものもあれば、体力作りも含めて数か月かけて作り上げていく芸もあるという。また、芸を覚えさせる際には意外な苦労もあるという。「おサルさんが嫌がるものがそれぞれ違うんです。ジュータンが嫌いな子、珠数、ぬいぐるみ、なんでこれが嫌なんだろうというものを嫌がる場合があるので、それをおサルさんに理解してもらう事が大変です」

 りく君の場合は玉乗りの玉を怖がり、芸を習得するまで時間がかかったという。「確かに山にはピンクなどのカラフルでまん丸のものなんてないですから、理解できなかったんでしょうね。今では無事に玉のりができるようになってます。ただ、今でも玉が近づいてくると逃げ腰ですが」と意外な弱点を明かした。

◆師匠から受け継いだ伝統芸・猿まわしへの想い

 伝統的な猿まわし芸を進化させ、“NEXT猿まわし芸”ともいえる独自の猿まわし芸を確立しつつある。新しいことに挑戦していく姿勢は、猿芸に漫才、コント、パントマイム、落語、イリュージョンなど様々なエンターテイメントの要素を取り入れた芸を作り続けている師匠・太郎次郎の影響が大きいという。

 ゆりあは「伝統芸の猿芸はもちろん素晴らしいのですが、太郎師匠は常に猿芸の進化を考えていらっしゃって、現代に合わせて次々にアイディアを出しています。そのような環境で師匠にたくさん勉強させて頂いた事が今のゆりありくの形です」と語る。

 ゆりありくのコントに磨きがかかった要因には、太郎次郎と共に芸能事務所に所属したことも大きい。ライブやテレビ出演を重ねることで、日々進化を遂げている。2016年、申年を迎えたゆりありくは「コントの他にもモノマネの要素を取り入れた猿芸にも挑戦している」と意気込む。伝統芸のカテゴリーでは終わらない、単におサルさんが可愛いと言うだけの芸に終始するつもりも無い。いち芸人として、客を笑わせることだけを追求する、彼らの挑戦は始まったばかりだ。



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