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押井守監督、ジブリ鈴木敏夫氏と12年ぶりタッグ 最新作『ガルム・ウォーズ』日本版

 押井守監督が構想15年、製作費20億円をかけた最新作『ガルム・ウォーズ』日本版の公開が5月20日に決定し、日本語版プロデューサーとしてスタジオジブリの鈴木敏夫氏が参加することが28日、発表された。押井監督と鈴木氏のタッグは『イノセンス』(2004年)以来12年ぶり。鈴木氏は「英語版を2度3度と観ながら、台詞の内容を一切変えずに、作品の印象を一変させてみたいと考えました。この日本語版を押井守が観てどう思うのか。押井さんが悔しがるのが楽しみです(笑)」とコメントしている。

 同作は、元々『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』として2000年に公開予定だった“幻の大作”。総監督に押井守、特技監督・樋口真嗣、メカデザインに竹内敦志、前田真宏、さらに製作総指揮にジェームズ・キャメロンを迎えるなど、現在も第一線で活躍する超一流クリエイターたちが一堂に会して制作される予定だったが、企画自体が凍結。プロジェクトの再始動を待ち望む声が根強く残っていた。

プロジェクト再始動にあたり、かねてより“実写とアニメーション”の融合を提唱してきた押井監督が、『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など数々の作品をともにしてきた世界的アニメーション製作会社・Production I.Gとオール北米ロケを敢行。外国人俳優を起用して撮影に挑み、日本人は監督を含めスタッフ7人という現場でアニメーションと実写の境界線を越えた新しい映像を作り上げた。そのオリジナル版は、2014年10月の東京国際映画祭、および2015年2月のさぬき映画祭で『GARM WARS The Last Druid』としてプレミア上映されたほか、すでにアメリカ、カナダ、イタリア、韓国などで劇場公開されている。

 そんな同作の日本語版のプロデューサーとして参加するのが、宮崎駿高畑勲とタッグを組み数々の名作を世に送り出し、ヒットに導いてきた鈴木氏。30年来の盟友である押井監督と過去にタッグを組んでいた『イノセンス』では、日本アニメ作品で初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されるなど、世界へ通用するジャパンアニメーションの土台をともに築き上げた。

 鈴木プロデューサーは、押井監督との交友を振り返りながら「押井守との出会いは、30年以上前に遡ります。当時から彼は、日本の映画を変えたいという夢に燃えていました。互いに別な道を歩んできたけれど、こうしてたまに交錯する事があります」。さらに、12年ぶりのタッグの経緯について「押井守が日本で果たすことが叶わず、海外で撮った15年越しの“夢”。その日本語版をどうやって作るのか? 台詞の内容を一切変えずに、作品の印象を一変させてみたいと考えました。それがこの仕事を引き受けた大きな理由です」と明かす。

 そして、同作の日本語版での自身の役割について鈴木プロデューサーは「必要なのは、日本的情緒を表現できる声優さんと、それを演出することが出来るディレクターさんでした。幸いなことに、朴ろ美さんという名優と、演出の打越領一さんとの出会いがあり、その目論見が実現出来ました。押井さんの大ファンである名脚本家・虚淵玄さんの協力も得て、今作品と向き合っています。この日本語版を押井守が観てどう思うのか。押井さんが悔しがるのが楽しみです(笑)」と語っている。

 同作は、遙かなる古代の戦いの星・アンヌンが舞台。そこには創造主・ダナンが作り出したクローン戦士・ガルムが幾世代にも渡って生き延びてきた。ダナンが星を去った後、覇権をめぐり3部族の抗争が起こるなか、空の部族コルンバの女性飛行士・カラ、陸の部族ブリガの兵士・スケリグ、情報操作に長けた部族クムタクの老人・ウィドの、奇妙な連帯が生じた3人の“ガルムの真実”を探る旅を描く。

 その主人公・カラが空を見上げるメインビジュアルと、鈴木プロデューサーが自ら手掛けたタイトルロゴも本日28日に解禁された。



関連写真

  • 主人公・カラが空を見上げるメインビジュアルも解禁(C)I.G Films
  • 鈴木プロデューサーが自ら手がけたタイトルロゴ

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