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『魔女の宅急便』キキの赤いリボンは“思春期”の象徴 鈴木P談話

 22日に、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で放送されるスタジオジブリの名作『魔女の宅急便』(毎週金曜 後9:00〜11:09※15分拡大、ノーカット放送)。放送を前にジブリの鈴木敏夫プロデューサー(P)が談話を寄せた。

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 角野栄子氏の児童文学を原作に、宮崎駿氏がプロデュース・脚本・監督を手がけ、1989年に初公開された本作。魔女のしきたりで独り立ちのため修業の旅へ出た13歳のキキは、ホウキに乗って空を飛ぶというたったひとつの特技を使って宅急便を始め、さまざまな出会いの中で自立への一歩を踏み出す。

 前回の放送(2011年7月8日)から約4年半が経つこともあり、今回の放送で初めて作品に出合う子どもたちに向けて鈴木Pは「大人向きの言い方になってしまうかもしれないけど、やっぱり世の中って現実だけじゃない、理想とか夢とかってあるわけで、現実以外の何かがあるんだってことを(子どもたちに)知ってもらえればと思います。現実原則ばっかりにしばられたら、人間ってつまらないと思うんですよ。そうすると、宮崎駿っていう人はね…もう少し現実に縛られてほしいんですけれど(笑)」と、鈴木節を交えて語った。

 キキを象徴する頭の上の大きなリボンは、宮崎監督の“才能の発露”だったと言う。

 「『魔女の宅急便』をやろう!と。で、宮崎駿本人が監督することになったんですよね。本人が多分悩んでたんでしょうね。『鈴木さん散歩に行こう』って言い出したんです。それでかれこれ3時間。ぐるぐるぐるぐるいろいろまわって…。結局喫茶店に入って、2人でお茶を飲んだんですけど。もうそこで3時間ぐらいしゃべってる。で、いきなり、『何作ったらいいの?』って言われて(笑)。原作はあるし、テーマもあるんですよ。テーマっていうかストーリーも。だから僕が言ったのは、『思春期。だって宮さん、思春期の人扱ったことないでしょ?』って。

 そしたら、宮崎駿監督は、観念を具体化するのがすごい上手い人で、そこが彼の才能だと思うんですが紙ナプキンをパッと置いたんですよ。それで自分のポケットからね、細いマジックペンを出して、いきなり描いたでっかいリボン。『これだね!』って言ったんですよ。『このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?』って。それがスタートでした。

 抽象的じゃなく、常に具体的・現実的。その大きなリボンが頭にのっかってる…って、思いついたら後はスッキリなんです。それで、側にジジがいる。そうすると、リボンとジジによって守られる女の子。宮崎駿という人は、キャラクターをどうやって作るか、突然(頭の中に)降りてくるんです」。



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  • スタジオジブリ・宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』1月22日、日本テレビ系で放送(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
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  • キキの赤いリボン誕生秘話を語ったスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(C)日本テレビ
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  • スタジオジブリ・宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』1月22日、日本テレビ系で放送(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
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