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辛坊治郎氏、太平洋横断再挑戦への「準備万端」 “クジラとの闘い”語る

 ニュースキャスターの辛坊治郎氏が12日、大阪市内で映画『白鯨との闘い』(16日公開)の一般試写会にサプライズ登壇。巨大なクジラと遭遇した捕鯨船船員の死闘などを描いた映画と同じように、マッコウクジラによる体当たりで船を沈められ、大海を漂流した過去を持つ辛坊氏は「あの時私が味わった恐怖を皆さんも同じように体験して」とアピールした。

 「ここで誰も知らない話を一つ。実は私は2年半前に、船を沈めたんですよ」と自嘲的な笑いとともに語り始めた辛坊氏。2013年6月、全盲の男性とのペアで小型ヨットによる太平洋横断に挑戦するも、洋上でクジラに衝突されて遭難。海上自衛隊による救出劇は当時、日本中を騒がせた。

 「夜中に熟睡していたら大きな音が聞こえて、続いて乗組員の『浸水!』の声が聞こえました。気が付けば床は水浸しで、排水ポンプをフル稼働しても水位が上がってくる。もう15分と船は持たないということがすぐにわかりました」と当時の様子を説明。「(浸水した時)まだ宮城県沖1200キロでしたが、周囲に陸はもちろん、船の姿もないんですよ。本当に恐ろしかった」と振り返った。

 さらに、「今だから話せる」と前置きしつつ、「乗組員を見捨てれば、お前は助かるぞ、という悪魔の声がはっきりと聞こえたんですよ。正直、あの極限状態ではその通りだと思いました」と告白。「その後の人生を考えたら、全盲の彼を見捨てて生き残るより、二人で死んだほうがましだ、という損得勘定が働きまして、最後は二人で協力して何とか脱出することができたんです」と、ぎりぎりの状況を協力して乗りきったことを明かした。

 海上自衛隊に救助され、「こうして自分が生きていられるのは、皆さんの税金で存続している自衛隊のおかげ。みなさんのおかげで“生かされている”」と感謝。太平洋横断への“再挑戦”については「マッコウクジラは怖い。でも前回、出向前にクジラベーコンを食べたんですよ」と、それでクジラの怒りを買ったのではないかと笑いを誘い、「今回は一切、クジラを絶っていますからね。恨みを買うことはありません。準備は万端ですよ」と意欲を示していた。

 映画は、1819年、捕鯨船“エセックス号”の乗組員たちが、太平洋のど真ん中で体長30メートルの巨大なクジラと遭遇し、船を沈められてしまった実話を映画化。家族のために必ず帰ると誓った船乗りたちが、絶望の漂流生活の中で生き延びるための究極の決断を下していくストーリーが胸を打つ。

 辛坊氏は「GPSも通信手段もないあの時代、私よりもはるかに絶望的な状況にあって、船乗りたちはどんな決断を下したのか? ぜひとも映画館の迫力あるスクリーンで鑑賞してください」と促していた。 



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