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池脇千鶴、信条は「役を生きる」 不快な違和感を熱演

■NHK・BSプレミアム『はぶらし/女友だち』(毎週火曜 後11:15〜11:45※毎週月曜 後11:45〜深0:15再放送)

 最近、はやっていると言われる、読後感が悪いミステリー“イヤミス”。映像化も相次いでいる中、同ドラマは作家・近藤史恵氏の小説を映像化したもの。もともと心理サスペンスには“負の感情”が渦巻いているものだが、本作はより心の奥深いところに働きかけてくるものがあって、初回の試写を観た記者たちの間でも「イライラするけど続きが気になる」と話題になった作品だ。主演の内田有紀池脇千鶴の熱演によるところも大きい。

 本作の主人公・鈴音(内田)は独身アラフォーの人気脚本家。仕事で成功し、経済的な余裕を手にしている一方で、交際相手とは不倫関係にあるという内面的な孤独を抱えている女性。そんな鈴音の元に、故郷・静岡の女子高合唱部で共に青春を過ごした同級生の水絵(池脇)が、幼い一人息子を連れて突然現れる。

 水絵はシングルマザーなのにリストラにあい、ほかに行く当てがないと言う。「一晩だけ」のはずが、水絵の就職先が見つかるまでという約束にすり替わり、奇妙な同居生活が始まる。鈴音は日々の生活や仕事のペースを乱されていき、身の回りで次々と奇妙な出来事が起きるのだった。“友達とは何か”、“善意とは何か”“人は人に対してどこまで親切にすべきなのか”、大いに考えさせられるストーリーだ。

 池脇は、本作で演じた水絵という人物について「おどおどしているのに、図々しい。恐縮しているようで、堂々としている。こういう人、たまにいるかもしれないけど、共感できないなぁ、と思いながら演じていました」と振り返った。視聴者にも同様の不快感を与える水絵を見事に演じきった池脇。共演した内田も「池脇さんだからリアリティのある水絵を演じられた」と賞賛してやまない。

 誰も共感できないようなキャラクターを演じる秘訣秘けつはあるのだろうか。今作に限ったことではないが、池脇は演じる役の特徴を「ノートに書き出す」という作業を行っているという。ドラマでは、シーンやカットを台本順に撮影(順撮り)するのではなく、バラバラの順序で行うことが多いため、「いま、水絵がどんな感情でいるのか、わからなくことがあるんです。なので、いつでも彼女の行動や感情の流れをすぐに理解できるよう、水絵のキャラクターに関する思いついたことを忘れないようにノートに書き留めておくんです」と池脇。

 「私は、役を生きるというのを信条にしているのですが、その上で今回は私生活では役を引きずらないように気をつけました。体調管理が肝になるスケジュールだと思ったので」。

 図々しくて常識外れの行動ばかり、うそをついてばかりの水絵だが、悪人というわけではなさそうだ。「息子の耕太が小学校に入学するまでになんとか生活を立て直したい、耕太が一番大事というところに嘘はない。鈴音に対して恨みがあるわけでもない。ドラマの終盤まで水絵にイライラすることが多いかもしれませんが、最後の最後には意外な結末が待っていると思います」と視聴を促していた。



関連写真

  • NHK・BSプレミアムのドラマ『はぶらし/女友だち』第3話より。何を考えているのかよくわかわらない水絵を熱演する池脇千鶴(右)(C)NHK
  • NHK・BSプレミアムのドラマ『はぶらし/女友だち』第2話より。鈴音(右/内田有紀)のマンションに居座ってしまう水絵(左/池脇千鶴)(C)NHK
  • 番組ポスター(C)NHK

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