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福士蒼汰、視聴率や観客動員数に言及「むしろ気にするべきだと思う」

 映画『ストロボ・エッジ』やドラマ『恋仲』(フジテレビ系)で主演し、映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』など、今年も多くの作品に出演した俳優の福士蒼汰。今年、デビュー5周年を迎えた福士が、俳優として今想うことや来年の展望、目指している役者像について真摯に明かしてくれた。

ドラマや映画で活躍するデビュー5年目を迎えた福士蒼汰(写真:内野秀之)

ドラマや映画で活躍するデビュー5年目を迎えた福士蒼汰(写真:内野秀之)

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◆2015年は積み重ねたものを一度フラットな状態に戻した年だった

――福士くんは、今年もドラマや映画などたくさん出演しましたが、これまでの年と、どこか意識が変わった部分はありましたか?
【福士蒼汰】 今年は『恋仲』というドラマに出演させていただいたのですが、その作品から、またゼロの状態に戻って演技ができたかなと思っています。僕は今年でデビューして5年目になるんですが、今まで積み重ねたものを一度フラットな状態にしてみて、またいちからやってみたいと考えていた年だったんです。その結果、結構吸収するものが多かったというか、前よりラクな気持ちで吸収できた気がします。それまでは積み重ねてきたものがあったから、それを倒さないようにしなくちゃいけないと思っていたところがあったんです。積み木みたいに。でも、今年は、それを一旦横に置いて、別の場所にイチから積み重ねていくことができた。だから、ラクな気持ちでできたんだと思います。

――なぜ、一旦ゼロに戻って新たなスタートを切ろうと思ったんでしょう?
【福士】 1ヶ月の休みがあったことが大きかったと思います。その間にプライベートでアメリカに行って、リラックスできました。それまでは休みなくひたすら走ってきた毎日だったので、気分的に、一旦ここでブレイクしようと思えたんです。そこでリフレッシュして、じゃあ、また新たなスタートだ! という気持ちになったんだと思います。

――今言っていた『恋仲』もそうですが、最近福士くんは主演作が多いですよね。そうなると例えばドラマだったら視聴率がとか、映画だったら観客動員数が、みたいなことを言われたりするじゃないですか? そういうのってご自身はどう感じているんですか?
【福士】 そんなに気にならないんですが、むしろ気にするべきだなと思います。僕自身は、作品としていいものを作ることができれば、それでいいのではないかと思っていたんです。でも、この仕事は、絶対的に見てもらわなくてはいけない仕事。だから、どれだけの人が見てくれているのかな? ということは考えなくてはいけませんし、そうすることで、みんなが求めるものを作らなくてはいけないと思うんです。もちろん、すごくマニアックな作品もあると思うので、その場合は、その世界が好きな人に満足してもらえるものを作っていくことも大切だと思います。だけど、たくさんの人に見てもらいたいと思った作品は、見てもらわないと始まらない。だから、主演をやらせていただく限りは、何が今求められているのかを考えなくてはいけないなと思っています。

――たくさんの人に見ていただくにはどうすればいいかを意識するということですね。
【福士】 はい。主演としてプロデューサーさんと作品について話したりするなかで気づくこともありますし、いろいろな方と共演させていただくなかで、こうしたほうがいいのかなと感じることもあります。例えば、今年公開された映画の『図書館戦争 THE LAST MISSION』の場合だと、僕は主役ではなかったんですが、だからこそ主演の岡田准一さんから学ぶこともありました。主役であろうとなかろうと常にそれを考えることは大事だと思います。そういう意味では、今年はどちらも経験させていただいたので、いいバランスだったと思います。

◆神木(隆之介)くんとまた共演したい! すごく刺激される

――では、そんな2015年を経て、2016年は、どんな年にしたいと考えていますか?
【福士】 今やっていることを続けていきたいです。僕は今、格闘技をやったり英語を勉強したりしているんですけど、それを来年も継続していきたい。2015年が新たなスタートを切った年だったからこそ、これからは止まらずに進んでいきたいなと思っています。

――例えば、来年ぜひ共演してみたいと思っている役者さんはいたりしますか?
【福士】 いっぱいいますけど、敢えてひとりあげるなら神木(隆之介)くんです。神木くんを見ていると、本当に魅力的な役者さんだなと思うんです。同じ年で2人とも5月生まれなので共通点が多いということもあるのかもしれないですが、すごく刺激されるんです。昨年、映画『神さまの言うとおり』で共演させていただいたのですが、また一緒に同じ作品をやりたい気持ちが強いです。もちろん、年上の役者さんとも共演したいです。同世代は切磋琢磨する関係ですが、年上の方たちだとまた受ける刺激が全然違うので、共演すること自体が財産になります。

――福士くんが目指している俳優像は、どんなものですか?
【福士】 映画やドラマを見てくださっている人はもちろん、現場にいる人たちにもエネルギーを与えられる人になりたいなと思っています。役者って、ゼロから何かを作る人ではないと思うので、いちあるものをどれだけ広げていけるかなのかなと。そうできるためにも、自分から、何か提案していけたら。いつかそういう提案ができるような役者になれたらと思います。今、僕が格闘技をやっているのもそのひとつだったりしますから。求められているものに応える力も、また、提案していく力もこれからの仕事の中で培っていって、意外な部分もどんどん見せていける人間になりたいです。そのためには自分のキャパシティを広げていかなければいけないので難しいことではあるんですけど、僕はそういう役者になりたいです。

(文:高橋栄理子)

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