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【花燃ゆ】主人公が死なない大河「一粒の籾となるように」

 NHK大河ドラマ『花燃ゆ』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の最終回が、きょう13日に放送される。前週(6日)に放送された第49回で、主人公の美和(井上真央)は楫取(大沢たかお)と再婚。最終回では、鹿鳴館の舞踏会に招かれた二人が、夫婦として初めて臨んだ社交の場でダンスを踊るという。

12月13日放送、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』最終回 鹿鳴館で開催された舞踏会で踊る楫取(大沢たかお)と美和(右)(C)NHK

12月13日放送、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』最終回 鹿鳴館で開催された舞踏会で踊る楫取(大沢たかお)と美和(右)(C)NHK

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 大河ドラマは基本的に主人公の生涯を描く一代記のため、最終回で主人公の死が描かれて終わることが多いが、主人公が死なない大河も『八重の桜』(2013年)、『江〜姫たちの戦国〜』(11年)、『徳川慶喜』(1998年)、『秀吉』(96年)など、いくつかある。

 『花燃ゆ』の美和は40歳くらいで再婚しており、そのまま最終回に突入。物語としても、群馬で美和と楫取が行ってきたこれまでの取り組みがさまざまな形で実を結びつつあり、まだまだこれからといったところでエンディングを迎えることになりそうだ。

 同ドラマは、吉田松陰の妹で久坂玄瑞の妻、文(ふみ)をモデルに、幕末から明治の激動の時代を乗り越えていった家族の強い絆と、前半は松陰の意志を継いでいった若者たちの青春群像を、後半は山口や群馬という地方からの視点で明治維新とその後の近代化を描いた。

 製作発表当初から主人公について、「誰?」「なぜ、松陰の妹?」といった声が上がり、無名すぎることが良くも悪くも話題になった。さらに、脚本は大島里美氏、宮村優子氏、金子ありさ氏、小松江里子氏の女性ばかり4人の脚本家がつなぎ、危ない綱渡りをしているようにも見えた。

 しかし、最終回まで見届けてみると、主人公は人と人をつなぐ役割を果たす、という基本の設定や、「至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり」や「一粒の籾(もみ)となり、種となる」といった本作で伝えたかったメッセージは概ね一貫していたように思う。

■最終回の見どころ

 楫取は鉄道開通の実現に向けて実業家らと交渉、美和は女性が学ぶことの必要性を貴族の婦人たちに訴える。半信半疑の女性たちの中で津田梅子(知花くらら)が美和の話に関心を持ち…。そして群馬で美和と楫取のこれまでの取り組みがさまざまな形で実を結びつつある中、二人は大きな決断をする。

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  • 12月13日放送、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』最終回 鹿鳴館で開催された舞踏会で踊る楫取(大沢たかお)と美和(右)(C)NHK
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  • 12月13日放送、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』最終回 鹿鳴館で開催された舞踏会で踊る楫取(大沢たかお)と美和(右)(C)NHK
  • 12月13日放送、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』最終回。津田梅子(知花くらら)が美和の話に関心を持ち…(C)NHK

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