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SPYAIR、ツイッター騒動振り返る 活動停止中の心境を語る

 ロックバンド・SPYAIRのボーカル、IKEが昨年5月にツイッターで「SPYAIR辞めます」と発言し、注目を集めた。その騒動に至った経緯やその活動停止中のメンバーの心境、復活を遂げ、アルバム『4』の制作に至った経緯について赤裸々に語った。

◆ツイッターでの騒動があったからこそ、変われたことや気づけたこともいっぱいあった

――いろいろあったことを踏まえ、このアルバムを出すにあたっての気持ちは?
【IKE】 気分は最高です。このアルバムにはアニメやドラマの主題歌や、女性シンガーのJASMINEをゲストに迎えた楽曲も収録されています。そういったことは、もう二度とできないと思っていたので、アルバムが出せるというところまで辿り着けたことは本当にうれしくて最高です。
【UZ】 今は活動を再開して、こうしてアルバムを発売できたからすごく前向きな気持ちですが、ポジティブに前を向いて進もうと思えない時期もありました。このアルバムには、そのときの気持ちも少なからず込められています。

――過去の様々な出来事を包み隠さずアルバムに入れることで、精神的に辛い部分はなかったですか?
【MOMIKEN】 そういうことって、バンドだからできることじゃないかって思うんです。包み隠さず俺らのこの2年間を入れて、それで笑われたとしても構わない。だから、辛いという言葉は当てはまらない気がします。もちろん、当時は辛かったので。でも、あの期間があったから変われたことや気づけたこともいっぱいあった。

――バンドとして危機を乗り越えて、そう思えることができるようになったのは、メンバーの絆の深さやアルバムという目標があったからですか?
【UZ】 正直に言うと、そういう感動的なものはないです。ただ俺らはバンドしかやることがないっていうだけで。この4人でバンドを続けることしか、選択肢が残されていなかっただけなんです。かっこつけて言うわけではなくて、生きて行くためにはそれしかなかった。

◆いろいろ考えて、最終的にやっぱりSPYAIRしかないと思った

――悪い言い方になるかもしれませんが、バンドにしがみついてでもみたいな?
【UZ】 そう、しがみついたんです。作曲家になるとか、実家に帰ろうかとも思ったけど、じゃあ音楽、でもひとりでやるのは辛いなとか。いろいろ考えてぐじゃぐじゃになって、最終的にやっぱりSPYAIRしかねえなって。
【MOMIKEN】 二択しかなかった。また4人でやるか、大人しく地元に帰るか。みんな同じだったと思います。でもIKEはきっと、そこでより感じたんだと思います。地元に帰ってもやれることがマジでないってことに。
【IKE】 俺たちの今のあり方って、決してかっこいいものだとは思っていません。むしろかっこ悪いと思っています。特に俺は、一度辞めて復帰した立場だから、思うところはいろいろあります。でも包み隠さずに、これまでのことを表に出すことを今は肯定できるようになりました。

――発端はIKEさんのツイートでしたが、メンバーのみなさんはそれを見たときどういう心境だったのですか?
【UZ】 早かったなって。ツアーの途中だったし、ツアーをやり切るまでは大丈夫だろうと思っていたんです。でも、いつかどこかで爆発するだろうとずっと感じていました。当時はそれくらい張り詰めた空気感でした。みんな全く余裕がなくて。
【KENTA】 たまたまIKEだったけど、誰が辞めると言ってもおかしくない空気だった。だからIKEのツイートを見たときも、「そうか〜」と。
【IKE】 メンバーとはしばらく話してなくて、それでもバンドを壊したくなかったから、決して表には出していなかった。でも、プロジェクトがどんどん大きくなって、すでに回り始めて誰も止めることができなくなっていた。それなのに、身体も心も、もう限界だったんですよね。

――そこまで追い詰められていたんですね。
【IKE】 だからこそ、今が最高だと言えるんですよ。一度表舞台から姿を消そうとしていた俺が、こうしてメジャーの大舞台で以前と変わらず、いやそれ以上の活動をさせてもらえているというのは、本当に光栄なことです。それは俺を温かく見守ってくれるみなさんが、いてくださればこそだと心底思っています。

◆自分の人生はSPYAIRだ!って、人生とほぼ等しいものになりつつある

――アルバム『4』というタイトルには、メンバーの4人という意味も含まれているとのことですが、4人の気持ちをまたひとつに結ばせたのは何でしたか?
【IKE】 復活すると決めた後にも、たくさんのプレッシャーがあったし、とにかく必死でしたね。昨年末のライブだって、今思えばよくあの状態でやれたなって思うし、「やろう!」と強く背中を押されてなかったら、アルバム発売もずっと後になっていたと思います。アルバム制作で改めて思ったのは、SPYAIRの音楽が真ん中にあって、俺らが回りにいるんだなということ。俺らは、そういう仲間なんだなって。
【MOMIKEN】 でも、SPYAIRというものがなかったら、自分はこんなにも動けないものなんだなと心底わかった気がします。そもそもSPYAIRがなかったら、音楽をやる理由もないって言うか。
【IKE】 SPYAIRの活動は、いい意味で自分の人生の時間を埋めてくれるものなんです。そのなかでできたものを楽しんでくれる人がいる職業なわけですから、すごくいい仕事だなって思う。人生とほぼ等しいものになりつつありますね、自分の人生はSPYAIRだ!って。

(文:榑林史章)



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  • SPYAIR(左から)KENTA、MOMIKEN、IKE、UZ
  • アルバム『4』
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