「X-ファイル」シリーズの主人公、モルダーFBI特別捜査官役で知られるデヴィッド・ドゥカヴニーが主演・製作総指揮を務めるドラマ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』が、海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」で19日より日本初放送される。今年5月に全米で放送が始まり、早くもシーズン2の制作が決定した“優良株”だ。
実際に起きた無差別殺人事件をモチーフに、虚実が交錯するサスペンスドラマ。舞台は1967年のロサンゼルス。市警察の刑事サム・ホディアックを主人公に、後に女優のシャロン・テートをはじめとする罪の無い人々を無差別に惨殺したことで世界を震え上がらせた、チャールズ・マンソン率いるマンソン・ファミリーの台頭や、ブラックパンサー党による黒人解放闘争など、実際に起きた事件を架空のキャラクターを交えながら描いていく。
全米ネットワークNBCでの放送と同時に、放送開始翌日にインターネットで全13話を一挙公開したことでも注目を集め、サマーシーズンに開始されたテレビドラマの中で、公開後最初の24時間に「NBC.com」で最も多く視聴された番組となった。また、放送テレビ批評家協会賞の「期待の新作シリーズ」にも選ばれ、シーズン1の放送終了を待たずしてシーズン2が決定するほどの評判となったのには、もちろん理由がある。
まず、60 年代のアメリカを鮮やかに描いている点。当時の流行であったヒッピー文化やファッション・メイク、車といったカルチャーはもちろん、当時のヒットチャートが効果的にふんだんに使われ、その時代の様子や、若者たちの心象風景を描き出すことに成功している。
劇中登場するザ・フーやバーズ、ローリング・ストーンズやモンキーズなど、60 年代後半から70 年代にかけてアメリカで活躍したバンドの代表的なヒット曲の数々は、団塊の世代にはもちろん、往年のポップミュージックのファンにも大きな魅力として受け入れられた。各話のエピソードタイトルが、バーズやボブ・ディランら当時のヒット曲や、チャールズ・マンソン本人が手がけた楽曲のソング・タイトルなどから引用されている点もしゃれている。
キャスト陣の安心・堅実な演技は言わずもがな。ドゥカヴニー演じる主人公サム・ホディアックが追う悪名高きチャールズ・マンソンには、『ゲーム・オブ・スローンズ』のレンリー・バラシオン役で注目されたイギリス人俳優、ゲシン・アンソニー。ソフトな物腰の中に凶暴性を潜め、そのカリスマ性で狂信者たちを操ったマンソン役を好演している。さらに、清廉さとどこか危うさを持ち、マンソンに傾倒していく少女・エマ役に、世界各国でモデルとして活躍し女優としても活躍の場を広げるエマ・デュモンが扮している。
もう一つ、これはスーパー!ドラマTVの二ヶ国語版に限った“魅力”ではあるが、サム・ホディアックの吹き替えを、モルダー(ソフト版)の声優・小杉十郎太が担当しているということ。ドゥカヴニーの顔にはやはり小杉の声が合う。
小杉は「(ドラマは)角刈りのドゥカヴニーがとても新鮮です。シビアな役柄ですが“やっぱりドゥカヴニー”という印象。彼の新たな一面が見られます。息子ウォルトとのシーンは当時の世相が反映されていて考えさせられました。音楽もとてもいいです。ぜひご覧ください」とコメント。
チャールズ・マンソン役は、洋画・海外ドラマの吹替え経験も豊富な綱島郷太郎が務める。「こういう人物を演じられることが、役者としてうれしかったですね。事件の話を聞けば聞くほど、そこまでひどい人なのかと恐ろしくもなってきたのですが、自分では絶対にやらないようなことですからね!やりがいのある役です。ドラマは彼が犯罪に手を染める前から始まって、序盤では不思議な狂気をあまり感じません。それがどう変化していくのかも演じがいがあります」と、彼の“やりがい”はすなわち視聴者の“見どころ”だ。
もう一人のキーパーソン、エマ役はアニメ『妖怪ウォッチ』のコマさん・コマじろう役などでも人気の遠藤綾が演じる。「両親に束縛され、16歳と多感な時期だからこそエマにとってはそれがすごく嫌なことで。そんなときに運悪く、チャーリー・マンソンに出会ってしまいます。エマとしては、怖いくらいにチャーリーに魅力を感じて。エマそのままに、チャーリーにすがるような気持ちを大事に演じています」と話している。
ドラマ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』はスーパー!ドラマTVで11月19日午後11時スタート。二ヶ国語版は毎週木曜午後11時、字幕版は毎週土曜深夜0時より放送。全13話。
■公式ホームページ
http://www.superdramatv.com/line/aquarius/
実際に起きた無差別殺人事件をモチーフに、虚実が交錯するサスペンスドラマ。舞台は1967年のロサンゼルス。市警察の刑事サム・ホディアックを主人公に、後に女優のシャロン・テートをはじめとする罪の無い人々を無差別に惨殺したことで世界を震え上がらせた、チャールズ・マンソン率いるマンソン・ファミリーの台頭や、ブラックパンサー党による黒人解放闘争など、実際に起きた事件を架空のキャラクターを交えながら描いていく。
全米ネットワークNBCでの放送と同時に、放送開始翌日にインターネットで全13話を一挙公開したことでも注目を集め、サマーシーズンに開始されたテレビドラマの中で、公開後最初の24時間に「NBC.com」で最も多く視聴された番組となった。また、放送テレビ批評家協会賞の「期待の新作シリーズ」にも選ばれ、シーズン1の放送終了を待たずしてシーズン2が決定するほどの評判となったのには、もちろん理由がある。
まず、60 年代のアメリカを鮮やかに描いている点。当時の流行であったヒッピー文化やファッション・メイク、車といったカルチャーはもちろん、当時のヒットチャートが効果的にふんだんに使われ、その時代の様子や、若者たちの心象風景を描き出すことに成功している。
劇中登場するザ・フーやバーズ、ローリング・ストーンズやモンキーズなど、60 年代後半から70 年代にかけてアメリカで活躍したバンドの代表的なヒット曲の数々は、団塊の世代にはもちろん、往年のポップミュージックのファンにも大きな魅力として受け入れられた。各話のエピソードタイトルが、バーズやボブ・ディランら当時のヒット曲や、チャールズ・マンソン本人が手がけた楽曲のソング・タイトルなどから引用されている点もしゃれている。
キャスト陣の安心・堅実な演技は言わずもがな。ドゥカヴニー演じる主人公サム・ホディアックが追う悪名高きチャールズ・マンソンには、『ゲーム・オブ・スローンズ』のレンリー・バラシオン役で注目されたイギリス人俳優、ゲシン・アンソニー。ソフトな物腰の中に凶暴性を潜め、そのカリスマ性で狂信者たちを操ったマンソン役を好演している。さらに、清廉さとどこか危うさを持ち、マンソンに傾倒していく少女・エマ役に、世界各国でモデルとして活躍し女優としても活躍の場を広げるエマ・デュモンが扮している。
もう一つ、これはスーパー!ドラマTVの二ヶ国語版に限った“魅力”ではあるが、サム・ホディアックの吹き替えを、モルダー(ソフト版)の声優・小杉十郎太が担当しているということ。ドゥカヴニーの顔にはやはり小杉の声が合う。
小杉は「(ドラマは)角刈りのドゥカヴニーがとても新鮮です。シビアな役柄ですが“やっぱりドゥカヴニー”という印象。彼の新たな一面が見られます。息子ウォルトとのシーンは当時の世相が反映されていて考えさせられました。音楽もとてもいいです。ぜひご覧ください」とコメント。
チャールズ・マンソン役は、洋画・海外ドラマの吹替え経験も豊富な綱島郷太郎が務める。「こういう人物を演じられることが、役者としてうれしかったですね。事件の話を聞けば聞くほど、そこまでひどい人なのかと恐ろしくもなってきたのですが、自分では絶対にやらないようなことですからね!やりがいのある役です。ドラマは彼が犯罪に手を染める前から始まって、序盤では不思議な狂気をあまり感じません。それがどう変化していくのかも演じがいがあります」と、彼の“やりがい”はすなわち視聴者の“見どころ”だ。
もう一人のキーパーソン、エマ役はアニメ『妖怪ウォッチ』のコマさん・コマじろう役などでも人気の遠藤綾が演じる。「両親に束縛され、16歳と多感な時期だからこそエマにとってはそれがすごく嫌なことで。そんなときに運悪く、チャーリー・マンソンに出会ってしまいます。エマとしては、怖いくらいにチャーリーに魅力を感じて。エマそのままに、チャーリーにすがるような気持ちを大事に演じています」と話している。
ドラマ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』はスーパー!ドラマTVで11月19日午後11時スタート。二ヶ国語版は毎週木曜午後11時、字幕版は毎週土曜深夜0時より放送。全13話。
■公式ホームページ
http://www.superdramatv.com/line/aquarius/
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2015/11/19