実写映画も来年に公開される川村元気氏の小説『世界から猫が消えたなら』がオーディオブック化されることになり13日、都内で記者会見が開催された。オーディオブック版で主演およびナレーションを務めるのは、アニメ『黒執事』のセバスチャン役などで知られる人気声優の小野大輔。小野の起用は原作者側からの指名で、小野も原作を読み、スケジュールが厳しい中でも「自分がやりたい」と出演を熱望。両者の熱い思いから作品が完成した。
2012年10月に発売され、翌年の『本屋大賞』にノミネート、ラジオドラマ化(妻夫木聡主演・NHK-FM)もされた人気作。余命わずかと宣告された郵便配達員が、突如現れた“自分と同じ姿をした悪魔”と「世界から何かを一つ消すことで、一日の命を得る」という取引をしながら、かつての恋人、親友、家族との絆を確かめていくヒューマンドラマ。
小野は、「悪魔」と「僕」を演じ分けほか、ナレーションも担当する難しい役どころになるが、川村氏は「小野さんの作品を聞いて、小野さんの持っている両面性を生かせるのではないか思った」といい、実際に完成した作品を聞いて「小野さんで良かった。前半が笑えて、後半はシリアス。コントラストが際立っていました」と太鼓判を押す。
小野自身も「必要だと思われたことがうれしいし、それが僕のやりがい」と喜び、「この作品を読んだとき、自分に近しい部分を感じました。主人公の年齢、後ろ向きな性格、世の中を達観しているところ、飄々(ひょうひょう)としているところ、本当は熱い気持ちを持っていて家族を思いやっているところなど…。演じていても『自分っぽい』と思うことがよくありましたね」と語った。
聞きどころについては「“悪魔”が“僕”の声の真似をするシーンがあって、そこが自分でもゾクッとするくらい怖かった。出会って一番怖い人は自分自身だと思っている。そのシーンは中盤以降に出てくるので、注目していただきたい」とアピールした。
オーディオブック版は配信サービス「FeBe」にて、きょうから購入可能。朗読時間は5時間20分で、価格は税込で1512円。
2012年10月に発売され、翌年の『本屋大賞』にノミネート、ラジオドラマ化(妻夫木聡主演・NHK-FM)もされた人気作。余命わずかと宣告された郵便配達員が、突如現れた“自分と同じ姿をした悪魔”と「世界から何かを一つ消すことで、一日の命を得る」という取引をしながら、かつての恋人、親友、家族との絆を確かめていくヒューマンドラマ。
小野は、「悪魔」と「僕」を演じ分けほか、ナレーションも担当する難しい役どころになるが、川村氏は「小野さんの作品を聞いて、小野さんの持っている両面性を生かせるのではないか思った」といい、実際に完成した作品を聞いて「小野さんで良かった。前半が笑えて、後半はシリアス。コントラストが際立っていました」と太鼓判を押す。
小野自身も「必要だと思われたことがうれしいし、それが僕のやりがい」と喜び、「この作品を読んだとき、自分に近しい部分を感じました。主人公の年齢、後ろ向きな性格、世の中を達観しているところ、飄々(ひょうひょう)としているところ、本当は熱い気持ちを持っていて家族を思いやっているところなど…。演じていても『自分っぽい』と思うことがよくありましたね」と語った。
聞きどころについては「“悪魔”が“僕”の声の真似をするシーンがあって、そこが自分でもゾクッとするくらい怖かった。出会って一番怖い人は自分自身だと思っている。そのシーンは中盤以降に出てくるので、注目していただきたい」とアピールした。
オーディオブック版は配信サービス「FeBe」にて、きょうから購入可能。朗読時間は5時間20分で、価格は税込で1512円。
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2015/11/13