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制作陣が語る『太田上田』(1) ローカルから火をつけて全国区へ

 お笑いコンビ・爆笑問題太田光くりぃむしちゅー上田晋也が、名古屋を巡りながら自由奔放にトークを繰り広げる中京テレビの“5分間ミニ帯番組”『連続トークショー太田上田』(月〜金深夜)。8月より東海3県で放送され、全国的人気芸人を起用してのミニ帯番組という特殊な放送枠や、専用アプリで行う無料配信など、開始直後から挑戦的な試みで注目を集め、名古屋から全国区へじわじわと知名度を上げてきた。番組の裏側や制作意図について、同番組を手掛ける『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の名物プロデューサー"ガースー"こと菅賢治氏と、同局の村井清隆プロデューサーに話を聞いた。

 2人を起用したきっかけは、菅氏いわく「楽屋でのじゃれ合う姿が面白かった」から。「太田さんは、上田さんがいるから安心してボケる。カメラが回っていなくて、見ているのは僕だけなのに。なんかこの2人とできないかなと思いました」と振り返り、まずは2人がロケをする番組『太田と上田』をBeeTVにて2014年にスタートさせた。

 その後、番組が終了する際に2人から「どこでもいいから、このままどっかでできませんかね、僕らの代表作にしたい」と打診があったといい、「ここで頑張らないと何のためにテレビをやっているかわからない、プロデューサーとして一生後悔する」と心を動かされ、テレビで『太田上田』を開始させる決意をした。

■帯のミニ番組という発想に、上田くんも「え?」って言ってた【菅】

――番組開始当時のことを教えてください。

【菅】村井さんにお会いする前に2つくらい民放テレビ局に行って番組のことを話したけれど、全く理解してくれなかった。太田さんと上田さんが出るっていうことには飛びつくけれど、ただ好きにしゃべらせてほしいって企画意図を話すと首をひねる。「まずは90分の特番で結果をだして」と言われたので、逆に僕のほうから「いいです」と断った。その後、村井さんに会いに行ったら、「いいじゃないですか、面白いじゃないですか」と言ってもらいました。

――太田さん、上田さんの自由なトークが魅力の一つになっていますね。

【村井】菅さんが言ったように、楽屋で見ていた2人のトーク、じゃれあいの延長を楽しくしたいっていうのを一番大事にしています。中京テレビがそこをどう具現化するのかが、番組のキモでした。2人のような大物がなかなかやらない5分というミニ番組、しかも帯番組はどうかと菅さんに提案したら「おもしろいですね」って言ってもらえたので、僕たちもうれしかったし、2人を迎えられるという気がした。

【菅】帯でミニ番組という発想は、僕にはなかったですね。一瞬、え?って思ったけれど、今までにない形だし、これは絶対面白いって思って。上田くんにも説明したら、「え?」って言っていた(笑)。今では2人も面白がってやってくれるし、この番組はほかの芸人さんからの視聴率がすごく高いみたい。

――番組公式アプリの全話無料配信という点もほかの番組とは違う試みですが、始められた意図は?

【村井】ローカルから、深夜番組から全国でとにかく話題になりましょうという意味で配信をスタートしました。地上波は東海3県だけなので、どうにか火をつけて全国に広げるため動画配信をやっていきたいというのが、番組を始めるときの一つの柱になっていた。

これが今すごく好評で、東京にいる方でもアプリで見てもらえるのは大きいことだと思っています。ツイッターでもよく「中京テレビすごいな、太っ腹だな」というリアクションはいただいている。ローカル番組が動画配信も始めて、全国で話題になるのかという実験的な意味合いも強いけれど、これからどう成果が上がるか楽しみですね。

――日本テレビ時代から数々の人気番組を担当してきた菅さんですが、ローカル番組ならではの醍醐味は感じていますか?

【菅】今はローカル番組という概念は捨てなきゃダメだと思います。こうやって配信されて全部見られるので、全国ネットどころか、全地球規模になっている。ただ、ローカルならではというと“見られない人の枯渇感”はある。僕がテレビ局にいるときは、ローカルの概念は捨てるという考えはなかった。辞めた今だからこそ、俯瞰で見られるようになって、昔はとにかく地上波、全国ネットがどうのこうのって、そういうことばっかり考えていました。(2へ続く)



関連写真

  • 中京テレビの“5分間ミニ帯番組”『連続トークショー太田上田』でプロデューサーを務める(左から)村井清隆氏、菅賢治氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 開始直後から挑戦的な試みで注目を集めている同番組。出演者同様、スタッフ陣の雰囲気の良さも印象的 (C)ORICON NewS inc.

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