人気アニメ「マクロス」の最新シリーズとなる『マクロスΔ（デルタ）』の製作発表会が29日、都内で行われ、最新情報が発表された。メインスタッフは総監督・河森正治氏のもと、監督に安田賢司氏、シリーズ構成・脚本は根元歳三氏が担当。アニメーション制作はサテライトが手がける。時期は未定だがテレビアニメで放送される。

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　新作は西暦2067年で、辺境のある惑星が舞台。この日、男性キャラクター5人と女性キャラクター5人がそれぞれ描かれた2枚のキービジュアルが初公開された。男性キャラは王家に仕える“空中騎士団”だという。

　女性キャラクターは“戦術音楽ユニット・ワルキューレ”のメンバーたち。これまで「マクロス」シリーズでは、飯島真理が演じたリン・ミンメイ、中島愛が演じたランカ・リーなど歌姫が登場したが、今回は「5人全員歌う。ユニットとして活動して、今までにない音楽シーンを見せられれば」と総監督の河森氏。その中でもヒロイン的なキャラが、新たな歌姫としてのポジションとなる。

　新歌姫の名前はフレイア・ヴィオンで、“戦術音楽ユニット・ワルキューレ”に憧れ、銀河辺境の田舎から飛び出してきた少女という設定。声優は約8000人から選ばれた鈴木みのり（18）が抜てきされた。河森氏は「（フレイアは）すごく前向きでアクティブ。（鈴木の性格が）キャラクターの性格に合っていた」と起用理由を語り、鈴木は「フレイアちゃんはものすごく元気で今までにない、すごくパワフルな子。元気に笑顔で楽しくやっていきたいと思います！」と意気込んだ。

　「マクロス」シリーズは、1982年から83年に放送されたテレビアニメ『超時空要塞マクロス』の続編となる作品群こと。可変戦闘機、歌、三角関係といった要素を散りばめたロボットSFアニメで、第1作目の放送後、これまで多数の劇場版やOVA、続編が製作され人気を集めている。

　なお、12月31日にはTOKYO MX、BS1にて特別番組『マクロスΔ（デルタ）先取りスペシャル』（後6：00）の放送が決定した。

■『マクロスΔ』ストーリー
西暦2067年…銀河系辺境の星系を中心に、我を失い狂暴化し破壊の限りを尽くす”ヴァール”シンドロームが、拡大しようとしていた。
事態を重く見た星間複合企業体は、その症状を鎮静化するため、少女たちによる“戦術音楽ユニット『ワルキューレ』” と、共同作戦を遂行する“バルキリー部隊”を結成。一方、“風の王国”の“空中騎士団”と呼ばれる“謎のバルキリー部隊”が動き始める。
“プロトカルチャーの遺産”の謎が絡み合い、星系を超える熱き恋と友情の物語が幕を上げる…。