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市川染五郎、ラスベガス歌舞伎で自信 東京五輪で「開会式やりますか」

 今年8月に米ラスベガスで史上初めて上演された歌舞伎「鯉つかみ」で主演を務めた歌舞伎役者・市川染五郎が20日、京都四條 南座で行われたラスベガス歌舞伎公演凱旋記念イベント、パナソニック・プレゼンツ『Wonder Kabuki Theater』に登場した。ラスベガス歌舞伎について、冒頭から「舞台に没頭していたのでカジノに行きませんでした」と観客を笑わせた染五郎は、「(歌舞伎は)これまでも新しいものを歌舞伎として昇華してきた」と、最先端のテクノロジーとのコラボに手ごたえを感じた様子。来る2020年に向けて、歌舞伎を国内外へと積極的に発信していくことを誓った。

東京五輪開会式での歌舞伎上演に意欲を見せた市川染五郎 (C)oricon ME inc.

東京五輪開会式での歌舞伎上演に意欲を見せた市川染五郎 (C)oricon ME inc.

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 染五郎主演のラスベガス歌舞伎は、ホテル「ベラージオ」の噴水に舞台を設置。歌舞伎を上演するだけでなく、チームラボ協力のもと、噴水に映像を投影した“ウォータースクリーンマッピング”と組み合わせたエンタテインメント・ショウとして上演し、3日間で10万人が観賞。この日のイベントでは30分に収めた特別映像が公開され、集まった歌舞伎ファンからは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。一方で、当の染五郎本人は「アメリカ本土に足を踏み入れたことがなかったので、連れて行っていただけることに喜びを感じました」と、あっけらかんとした様子。そのギャップに会場からは笑い声が起こった。

 特に若者にとっては“敷居が高い”というイメージがある歌舞伎では意外な気もするが、染五郎は「定義がないのが歌舞伎」と持論を展開。海外での理解を深めていくためには「海外でやるなら、海外でしかできない歌舞伎を見てもらいたい」と常々考えていたことを明かし、ゲストの春香クリスティーンも「理解のヒントをテクノロジーを使って示せたらいいと思う」と同意。2016年の劇場公演についてはチームラボ代表の猪子寿之氏が「ラスベガスから噴水を持って来ようかなって(笑)」という発言が飛び出すなど、従来の枠にとらわれない歌舞伎のあり方について熱いトークが繰り広げられた。

 また、東京五輪が開催される2020年の目標について、春香クリスティーンが「芸能界に残っていたいです!」、MCのいとうせいこうが「生きていることが目標です」と笑わせる中、染五郎は「スケートをはいて歌舞伎をする『カブキ・オン・アイス』もいいですよね」と夢を膨ませている様子。報道陣から「開会式で歌舞伎やりたい?」と問われると、「歌舞伎は日本オリジナルのものなので、堂々とお見せするのが日本らしさだと思う」と返答し、「開会式でやりますか!」と意欲を見せた。

 『Wonder Kabuki Theater』は染五郎、いとう氏、猪子氏、春香クリスティーンが登壇したトークショーのほか、スマートフォンを使った歌舞伎用語解説、自動翻訳機を使った外国人向けサービスのデモンストレーションなど、最新技術で歌舞伎を楽しめる展示なども実施された。

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  • 東京五輪開会式での歌舞伎上演に意欲を見せた市川染五郎 (C)oricon ME inc.
  • (写真左から)いとうせいこう氏、春香クリスティーン、市川染五郎、チームラボ代表・猪子寿之氏

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