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バイク川崎バイク、売れそうで売れないままもうすぐ10周年 新ネタは?

 クセになる声とフリ……かなりのインパクトがありながらも、好き嫌いがわかれそうな芸風……。一方、中高生からはかわいいとも評判で、自ら公言した意外な高月収が世間を驚かせた。そんなブレイク直前といわれ続けてブレイクしない芸人・バイク川崎バイク。来年迎えるピン芸人デビュー10周年を前に、エンジンをオーバーホール中だ。

今があるのは爆笑問題のおかげ? 意外に高かった月収の話も!

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◆いじられて仕上がったバイクネタ

――最初はコンビでデビュー。解散後、別の相方とのコンビ結成と解散を繰り返して、ピン芸人になりました。バイク川崎バイクとしてデビューしてから、いまのバイクネタを作るように?
【BKB】 いえ、そもそも僕、川崎という名前だっただけで、バイクが趣味だったわけでもなく、ぜんぜん詳しくないんです。でも、バイクは嫌いじゃないから、いちおう中型免許は持っていて乗ってはいましたけど。なので、最初はバイク川崎バイクという名前にしたものの、妖怪キャラのコントとかバイクとまったく関係ないことをやっていました。迷走しているように見えたかもしれないですね。

――いつごろからバイクネタに入っていったんですか?
【BKB】 徐々にできていったんです。最初の2〜3年はとりあえずピン芸人は“跳ねないといけない”という思いから、グラサンかけてバンダナつけて、赤いロンTにバイクの画入れて着だしたり、見た目をとにかく派手にしようと。そんななかで、3年くらい経ってから同期の芸人たちが「バイクやんけ、ブンブン」とかいじってきて、僕もブンブンって返したりしてて。そこからこれネタに入れてやったほうがいいと気づきました。言葉の頭文字をBKBにするネタも、先輩がブログでいじってくれているのを見て、僕BKBなのかって。僕自身からというよりも、いじられて仕上がっていった感じです。

――バイク川崎バイクという芸名でバイクネタもやっていて、私生活でもかなりのバイク好きなのかと思われませんか?
【BKB】 そうなんですよ。よしもと幕張イオンモール劇場(千葉県)を拠点にする“幕張セブンスターズ”というユニットをやらせていただいているんですけど、そのメンバーのLLRの伊藤(智博)さんがバイク大好きでハーレーに乗っていて、帰りによく後ろに乗せてもらっています(笑)。いつも「おまえなんでバイク乗らねーんだよ」っていわれて。大阪から東京に移ってきて、RGツーリングクラブ(レイザーラモンRG率いるバイク好き芸人のツーリングクラブ)で挨拶したときも、カナリアのボンさんとかみなさんの第一声が「バイクなに乗ってんの?」って。うれしそうに声かけてくれるんですけど、「すみません、乗ってないんです」っていうと、よろこんで迎えてくれたのが「え……」ってなるんですよ。本当に申し訳なくて。その時期、大阪ではちゃんと川崎のバイクを乗っていたんですけど、手放して東京に来たんです。

◆月収のMAXは90cc、アベレージは40cc

――先頃はBKBさんの月収が話題になりましたね。
【BKB】 初ヤフトピがあんな暴露ネタになるとは思ってもみなかったです。イベントで、ピスタチオ、バンビーノ、8.6秒バズーカーとの並びだったんですけど、みんな旬で僕はそこに乗れていないのはわかっていたんですけど、記者さんが僕だけまったく質問してくれないんですよ。だから自分から勝手にいうっていう。半ギレでぶちこみました(笑)。

――でもあのイベントでは、BKBさんがいちばん跳ねましたね。
【BKB】 世間のみなさん、BKBってそんなにもらってんのかって驚いたんでしょうね。僕ら芸人って、テレビに出ていないと仕事していないみたいに思われがちですけど、劇場に出ていたり営業であちこちまわっていたりとか、地道にですけど活動を積み重ねていますから。あと、LINEスタンプとかが意外に入ってきたり。だた、52万っていいときのことで、アベレージではないですよ。

――ちなみにこれまでのMAXとアベレージはどんなものですか?
【BKB】 ピークは90ccくらいです。原付免許では乗れないですよ。CMに出たときとかですけど、100ccまでいったことはないですね。アベレージでいうと40ccくらい。原チャリです。

――でも苦労された時代もありますよね。
【BKB】 僕、美容師だったんで、大阪時代は仲のいい芸人の髪をカットしてごはんに連れて行ってもらったりしていました。NGK(なんばグランド花月)支配人の髪も切りましたよ。わざわざ楽屋おさえて、ちゃんと髪きって、親交を深めて、それでNGKでの単独ライブが実現しました。NGK単独って芸人からしたらひとつの夢ですからね。やっぱりあの関係性がなかったら、僕の単独はなかったでしょうね。美容師やっててよかったって思いました。

◆芸人をやめていた過去

――芸人としての壁にぶちあたった過去もあったそうですね。
【BKB】 29歳くらいのころ、なにをやってもまったくうまくいかないことに思い悩んだ時期がありました。自分がどうしたいかわからなくなって、いちど芸人をやめたんです。といってもピンなので、「解散します」とかなくて、だいたい自然消滅になっていくんですけど。半年くらいなにもせずに引きこもっていました。いまにして思うとかなり精神的にやばかったですね。まわりの芸人たちの間で、BKB大丈夫なのかって噂になっていたらしいです。でも、そんなときに何人かの芸人仲間から電話をもらって、もういちどやってみるかって思い直しました。

――同じ環境に身を置く芸人仲間からの声だから響いたんですかね。
【BKB】 いや、そうでもないです。あまり励まされなかったですね。

――(笑)もういちど前向きになれたのはなぜ?
【BKB】 なんですかね。もう美容師にはなれないし、芸人しかないって気づいたことかもしれないです。めっちゃウケたときの感動とか、笑いの波をもらったときのうれしさとか、何事にも代えがたいものをもういちど味わいたいということですかね。ステージを離れて、大事なものに気づくじゃないですけど。復帰したときはやっぱり楽しかったですね。なんかいい話みたいにしてすみません(笑)。

――復帰してなにか変わりました?
【BKB】 そんなに意識はしていなかったんですけど、ふっきれて、元気にやろうって(笑)。それで芸風が変わったかは自分ではよくわからないんですけど、ファンの方からは「元気をもらえる」「小さいことで悩んでいたのがバカらしくなった」という声をたくさんいただきました。そういうのって芸人としての僕の信義かなって。

◆一発屋になれていないけど消えてもいない

――大きな転機ですね。そこからテレビにも出演するいまに至るまでには、飛躍のきっかけもありましたよね?
【BKB】 すべてが積み重ねなんですけどね。いままでやってきたことすべてに意味があったと思います。そのなかでも強いて言うなら、2013年の年明けの『ぐるナイおもしろ荘』(日本テレビ系)でブレイクしたとかよく言われているんですけど、僕的にはその前に転機があって。2012年の年末に『爆問パニックフェイス』(TBS系)で初めて全国ネットの番組でネタをやらせていただいて、MCの爆笑問題さんがめっちゃいじってくれたんです。それまで関西ローカルの番組しか出ていなかったのもありますけど、すごく大きな反響がありました。

――その頃からずっと“ブレイク直前”芸人といわれ続けていますが。
【BKB】 2012年からずっといろいろな“今年ブレイクする芸人ランキング”に入っているんですよ。それだけ売れるって名前が挙がってて売れないヤツもめずらしいんじゃないかと(笑)。BKBってもう消えたっていう人もいるし、最近BKBを知っておもしろいっていってくれる人もいるし、変な出かたをしているというか、絶妙なラインにずっといるんですよね。でも、自分のなかではポジティブにとらえています。一発屋になれていないけど消えてもいないし、現れてもいない(笑)。たまにテレビに出させていただきながら、劇場で地に足をつけてきちっとやっています。

――来年は、BKBデビュー10周年ですね。
【BKB】 ありがとうございます。ネタでも言っているんですけど「ヒィーア」と「ブンブン」でずっとやってきているので、それで10年って感慨深いですね。

――10周年スペシャル新ネタとかは?
【BKB】 そうですね……。考えないといけないですよね。今年、バイクの日(8/19)にNGKで単独ライブをするという夢がかなったんです。来年もBKBの日にお祭りをやるっていうのがひとつの目標ではありますね。

――アニバーサリー・イヤーにこれをやりたいということは?
【BKB】 漠然とですけど、全国ツアーをやりたいです。東京、大阪でしか単独ライブをやっていないので、名古屋、福岡、北海道でもできればうれしいですね。10周年全国ツアーって聞こえいいですし、いいかもしれないですね。そうとうしんどいことになりそうですけど。

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