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“国民的美少女”吉本実憂、「特別じゃない」と言われて流した涙

 女優、歌手、タレントとして活躍中の“国民的美少女”吉本実憂が、映画2作目にして邪悪な女子高生ヒロインを演じ、強烈なインパクトを残した『罪の余白』。役作りのために“自分のなかの邪悪な部分を育てた”という吉本は、これまでにない顔を見せるとともに、女優としての新たな一歩を踏み出した。しかし、その撮影では、新人女優としての自身に真正面から向き合うことにもなり、キツイ言葉を浴びて涙を流したこともあったという。

◆イラッとした気持ちを最高潮に持っていく

――『罪の余白』で演じた“木場咲”という少女は、本当に恐ろしい役どころでしたよね。最初にこの役を演じると決まったとき、咲への印象はどんなものでしたか?
【吉本】 芯が強くて、怖い子だと思いました。でも、その怖さが凶悪な殺人犯とは違っているので、正直、演じるのは難しいなと思ったんです。

――その“難しさ”はどう克服していったんですか?
【吉本】 本格的な撮影に入る前に、1ヶ月のリハーサル期間がありました。そこで共演した内野(聖陽)さんに、「実憂ちゃんが持っている邪悪な部分をこの期間に育ててみては?」とアドバイスをいただいたんです。

――とはいえ、邪悪な部分と言われても困りますよね。
【吉本】 そうなんですよね。でも、人間誰しもイラッとすることはありますよね。そんなときに、言葉にしてちゃんと戦っていけるタイプと、心のなかに秘めてしまうタイプにわかれると思うんです。普段の私は後者。咲のように、感情をすべてストレートに言葉にすることはできないんですが、この役になりきるために、イラッとした気持ちを育てるというか、最高潮に持っていくような訓練をしました。

――吉本さん自身、咲に共感するところはなかなかないと思うのですが……いかがでしたか?
【吉本】 共感はできませんでしたね。だからこそ、演じることに没頭できた気がします。でも、「夢じゃなくて目標」というセリフには唯一共感できたんですよ。

◆“木場咲”ではなく“吉本実憂”だったら…

――この作品のなかで、咲が唯一人間らしさを見せたのが、その目標に対しての事でしたね。
【吉本】 そうですね。咲の夢は女優になることなんですが、そのためなら何でもするという強い意志があるんです。だからこそ、芸能事務所で罵倒されるシーンは、“木場咲”としてではなく“吉本実憂”として聞いたらどうなるんだろうって考えながら撮影に臨みました。

――かなりキツイ言葉を浴びせられていましたよね。
【吉本】 はい。あのシーンは、リハーサルのときに芸能事務所社長役の加藤雅也さんがアドリブで、たくさんの言葉を投げてくれたんです。そこで私が動揺したり、質問に答えられなかったりしたリアルな言葉をそのままセリフにしているので、より緊迫感が出たんじゃないかな。実は今でもたまに、そこで言われた「あなたは特別じゃないんだよ」という言葉がよみがえります(苦笑)。それだけ心を刺された気がします。

――たしかに、きわどい言葉でたたみかけられて、観ているこちらも辛かったです。
【吉本】 あれだけの言葉を、自分が夢としている場所にいる人に言われたら、やっぱりすごく悔しいと思うんです。実際に、ものすごく悔しかったし、辛かったんです。そう思えたのは、私も同じ女優としてがんばっているからなのかなとも感じました。

――となると、あの涙はかなりリアルなものだったのかもしれないですね。
【吉本】 そうですね。ほかにも泣くシーンはたくさんありましたけど、あのシーンだけは特別。吉本実憂としての心が入っていた気がします。

――そんな吉本さんは、10月からは月9ドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)に出演されるなど活躍が続きます。女優デビューしてから1年が経ちましたが、振り返ってみていかがですか?
【吉本】 課題が毎日のように出てきて、やらなければならないことが盛りだくさんですが、つねにポジティブでいるように心がけていて、楽しみながら演じることができています。今後はもっとセリフに深みを増していけるように、いろいろな人とコミュニケーションを取って、芝居につなげていきたいです!
(文:吉田可奈)



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