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不遇な遅咲きアイドル・A.B.C-Z、いよいよブレイクへ?

 2012年にデビューして以来、シングル曲をCDではなくDVDでリリースしてきたジャニーズのアイドルグループ・A.B.C-Z。アルバム2枚はCDでリリースしたものの、シングルは変わらずにDVDのまま。アクロバティックなパフォーマンスを映像で見せるために貫いてきたスタイルではあるが、ワイドショーや音楽番組で大きく紹介されるのはCDランキングが中心。そのためDVDでランキング1位を獲得しても、イマイチ扱いが悪く、世間にも浸透しなかった。ポテンシャルの高さに反してどこかメジャー感が薄いA.B.C-Zは、特殊で不遇なジャニーズグループとして捉えられていた面がある。

◆風向きが変わった今年5月 お茶の間の人気者に

 その風向きが変わったのは今年に入ってから。5月にCDで発売された2ndアルバム『A.B.Sea Market』が、週間ランキングで初登場1位を記録。1stアルバムでは手が届かなかった快挙を達成した。

 さらに、そのタイミングと前後して、メンバーの“塚ちゃん”こと塚田僚一が、5月に放送された『アウト×デラックス』(フジテレビ系)を皮切りに、バラエティ番組で大躍進。「金髪筋肉塚ちゃんです!」の挨拶ギャグと、嫌味のない天然ぶりが大いに受け、あっという間にお茶の間の人気者にのし上がった。

 また俳優として活動中の戸塚祥太も、昼ドラ『癒し屋キリコの約束』(フジテレビ系)や映画『恋する ヴァンパイア』『日本のいちばん長い日』と出演作が相次ぎ、露出の機会が増加。影響力の強いテレビでの活躍により、一気にグループの認知度が上昇し、メンバー5人それぞれの個性も徐々に浸透してきた。

◆満を持して放つ初シングルCDの本気度 ランキングプレッシャーも?

 そんな上昇気流に乗り、満を持してリリースする初シングルCDは、A.B.C-Zにとって“再デビュー曲”のような意味を持つ。その本気度は、作曲者に馬飼野康二氏を起用していることからも伝わってくる。

 馬飼野といえば、嵐、Hey! Say! JUMP、Sexy Zoneらのデビュー曲を大ヒットに導き、少年隊、Kinki Kids、SMAP、NEWSらにも多数の提供曲を持つジャニーズ御用達のヒットメーカー。A.B.C-Zの初シングル『Moonlight Walker』(9月30日発売)も、王道のジャニーズソングを継承するメロディと、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるキャッチーな振り付けで、全年齢層のジャニーズファンのド真ん中にヒットする楽曲に仕上がっている。

 CDリリースにより、A.B.C-Zがこれまで以上にメジャーな存在になることは間違いない。その反面、ほかのアーティストと同じ土俵で戦うことで、これまで以上に“ジャニーズ=ランキング1位”のイメージがプレッシャーになることも事実だ。

 “筋肉キャラ”の塚田を入り口に、従来のジャニーズファンだけでなく、男性や子どもからの人気も幅広く得た感のあるA.B.C-Z。いわゆる“ジャニーズの王道”から大きく外れた独自の路線で、地道に人気を積み上げてきた5人の努力は実るのか? 悲願の“CDシングルでランキング1位獲得”を達成するには、新規ファンの獲得がどこまで購買につながるのかが鍵になりそうだ。

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