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“日本一忙しい”ラジオアナ、吉田尚記アナ なぜ重宝される?

 あらゆるイベント司会に引っ張りだこ、最近ではテレビ出演などで知名度を上げ、いまや“日本一忙しいラジオアナ”と言っても過言ではないのが、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーだ。アニメ、落語、アイドルなどのマニアックな知識を持ち、際立った個性でラジオアナウンサーの枠を超えた異色の立ち位置を獲得、幅広い層から人気を集めている。なぜそこまで重宝されるのだろうか?

“日本一忙しい”ラジオアナ?ニッポン放送・吉田尚記アナウンサー

“日本一忙しい”ラジオアナ?ニッポン放送・吉田尚記アナウンサー

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■当初は目立たない存在 知名度上昇のきっかけは西川貴教ANN

 吉田アナは1975年生まれの今年40歳。豊富なオタク知識を持ちながら気さくで親しみやすい人柄が印象的だが、都内の名門である麻布中学・高校出身で、慶應義塾大学文学部卒という、実は“超”がつくほどのエリートだ。そのオタク気質な面は学生の頃から現れており、麻布高校時代には『全国高等学校クイズ選手権』に出場(1回戦敗退)。大学時代には落語研究会に在籍し、「ニコニコ寄席」で創作落語を披露するなど、現在もアマチュア落語家としても活動している。

 ニッポン放送には1999年入社。アナウンスルームに配属されたが、当初はレポートやコーナーなどがメインで、アナウンサーとしては特に目立つ存在ではなかった。そんななか、彼のキャラクターが開花するきっかけとなったのが、『西川貴教のオールナイトニッポン』。西川から様々な無茶ぶりをされ、時には熱湯をかけられたり、骨折したりと散々な目に遭うこともあったが、結果的には知名度上昇につながった。

 もうひとつ知名度が上昇するきっかけとなったのがTwitter。出演番組やイベントの情報から日常の出来事、考えなどを積極的に発信している。吉田アナはTwitterの波及力や影響力ついて、「ラジオに非常に近いメディア」という考えを常々示しており、2010年にはTwitterと連動したラジオ番組『ミュ〜コミ+プラス』もスタート。内容は前身番組『ミュ〜コミ』同様、音楽やアニメ、声優、漫画など、自身が興味あるサブカル分野の話題がメインだが、ラジオに加えてTwitterでも“放送”するという試みを実施しており、番組には番組公式Twitter上で寄せられた“生の声”を反映。さらに日本初のツイナビ公認アナウンサーに認定されているほか、書籍『ツイッターってラジオだ! 〜ナンバーワンツイッター番組のパーソナリティがつぶやくあなたの味方を増やす59の方法〜』も発売している。

■仕事に対する柔軟な姿勢、どこか“型破り”な面も魅力

 こうしてみると、“にわか”ではないサブカル知識の豊富さに加えて、ラジオ・Twitterを通してリスナーとの強い絆を構築している吉田アナが人気を集めるのは当然のようにも思うが、やはり一歩抜きんでている印象を受けるのは、最近のラジオアナウンサーとしては珍しい柔軟さがあるからだろう。基本的に“オファーを受けた仕事は断らない”というスタンスをとっており、アニメや音楽関連イベントの司会を務めることはもちろん、局アナとしては異例の他局のラジオ番組に出演することも。TwitterのTLを追っていくと、“いつ寝ているのか?”という疑問がわいてくるほどの売れっ子っぷり。

 このほかにも、落語に関しては「ヲタク」落語で国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット」にサークル参加。また、「自転車」もトレードマークのひとつで、そう遠くない都内での仕事は基本的に現場まで自転車で移動。以前、六本木の当社で取材したときにもオレンジのジャケットを羽織り、自転車で颯爽と現れた。型破りな面が目立ってはいるが、素顔はまじめな好青年。Twitterの取組みからもわかるように、常にラジオの新しい可能性を模索しており、ラジオにかける情熱は本物だ。

 本枠とは少し外れた場所で話題を集めているアナウンサーといえば、テレビではあるがタイで人気を集めているフジテレビの榎並大二郎アナウンサーだろうか。アナウンサーのルックスや話題性が先行している時代、もしかしたら受け手側はアナウンサースキルはもちろん、逆境を体を張って這い上がってくるような、どこか型破りな面でのし上がってくるアナウンサーに魅力を感じるのかもしれない。

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