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YEN TOWN BAND、12年ぶりライブ 20年ぶりの新曲も披露

 1996年公開の岩井俊二監督映画『スワロウテイル』の劇中に登場した架空バンド、YEN TOWN BANDが12日、新潟・十日町市で開催された『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015』で12年ぶりに復活ライブを行った。20年ぶりの新曲「アイノネ」や、映画の劇中歌で大ヒットした「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」を披露し、激しいチケット争奪戦をくぐり抜けたファン1000人を魅了した。

12年ぶりにライブを行ったYEN TOWN BAND カメラマン:Yoshiharu Ota

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 数々のアート作品が展示された会場に設計された特設ステージで行われたこの日のライブ。開演時間となり、大きな歓声の中、同バンドのプロデュースを務める小林武史氏をはじめとするメンバー、そしてボーカルのCharaが登場し、セッションを経て最初に演奏されたは「Gold Rush」。ピアノとギターのシンプルな演奏に乗せて歌声が響いた瞬間、その場の空気がガラリと変わった。

 4曲めの「上海ベイベ」を歌い終えて笑顔を見せたCharaは、「みんな元気ですか? グリコです」と映画で自身が演じた主人公の名前で呼びかける。「次の曲は、グリコが会ったことのないお母さんに向けて書いた曲です」と話してから「小さな手のひら」を歌うなど、純白のドレスを着たこの日の彼女は、最後まで“グリコ”としてステージに立っていた。

 映画の中でも重要な位置付けとなっていたフランク・シナトラのカバー「My way」に続き、「まだタイトルは決まってないけど、僕らの中では“EL”と呼んでいます」と、壮大なバラードの新曲を披露。日が暮れてあたりが暗くなり、紙吹雪のように舞う数多くの羽根虫に青や緑のライトが当たる自然の演出の中、小林氏が「たくさんの愛、多様な愛がこの世界にあればいいなという願いを込めた曲です」と語り、シンプルだけど力強く、そして包容力を持ったメロディーが印象的な、20年ぶりの新曲「アイノネ」が奏でられた。

 ライブの最後に演奏されたのは、「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」。全11曲を歌い上げ、感動的な余韻を残して12年ぶりのライブを締めくくったバンドは、ステージを降りた。

 「アイノネ」は12月2日に発売予定。初回限定盤ボーナスCDには、本日のライブ音源が抜粋収録される。同バンドは来月から、全国5ヶ所で対バンライブイベント『JFL presents LIVE FOR THE NEXT』を開催する。

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