AKB48は13日、東京・秋葉原のAKB48劇場で著名人がプロデュースする特別公演の第1弾、落語家・春風亭小朝が選曲・人選した『イヴはアダムの肋骨（あばらぼね）』公演の初日を迎えた。伝統芸能の南京玉すだれを披露したほか、アンコールでは人気曲「大声ダイヤモンド」をアカペラで歌唱するなど、これまでにない演目でファンを沸かせた。

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　出演メンバーは小朝からセンターに指名された小嶋真子をはじめ、峯岸みなみ、田野優花、向井地美音、茂木忍、大家志津香、高城亜樹、阿部マリア、名取稚菜、岩田華怜、大森美優、平田梨奈、岡田奈々、後藤萌咲、小笠原茉由、木崎ゆりあの16人。通常はチームごとに公演を行っているが、枠を超えて選ばれた“小朝選抜”がステージに立った。

　冒頭、ステージ上で輪になった16人は、「toi toi toi toi…」とドイツ語のおまじない唱え、「春風亭小朝公演行くぞー！」「オー！」の掛け声一発、「初日」で幕を開けた。公演に先駆けて行われた公開ゲネプロ（通し稽古）で配布された小朝による「公演の手引き」によると、セットリスト（演目）を組むにあたってまず考えたのは「メンバー一人ひとりに楽しんでもらいたい」「ファンの方々から“オレの推しメンに何してくれてんだ！”とお叱りを受けないようにする」という2点。200曲ものAKB楽曲を聴いたうえで選曲、人選した。

　ユニット曲のコンセプトは「AKBの“大人の顔”」。小朝が「この曲は相手への想いが大切なので、どうしてもこの2人に歌ってほしかった」と熱望した「禁じられた2人」は茂木と向井地が切々と歌唱した。先輩の茂木は「私とみーおん（向井地）ってけっこう仲いいんですけど、同じ曲になったこともほとんどなかったから、いい機会をいただきました」とにっこり。茂木を慕う向井地は「“小朝様”という感じです」と顔をほころばせた。

　木崎が指原莉乃のソロ曲「それでも好きだよ」を1人で歌唱したほか、「このツーショットを観たい！　そんなファンの気持ちを代弁したつもり」（小朝）という「てもでもの涙」は小嶋と岡田の同期コンビが披露。ゲネプロで峯岸は「小朝師匠、やりたい放題だなっていう印象」と話し、初日は小朝が来場できないことを告げると「ここだけの話、本当は来れるんだけど、ファンの人に見つかっていろいろ文句言われるのが嫌らしい」といたずらっぽく笑っていた。

　MCの「伝統芸能コーナー」は、小笠原と後藤がドラフト生とともに担当。かつてAKB48第1期および大人AKBオーディションに落選した経歴を持つ小朝の弟子、春風亭ぴっかり☆が指導したという伝統芸能・南京玉すだれを披露。続けて歌った「ヘビーローテーション」「ハロウィン・ナイト」の2曲でセンターに指名された本公演最年長の4期生・23歳の大家は「8年ちょっとやって、初めて劇場で真ん中に立った」と打ち明け、「小朝様って呼ぼう」と感謝しきりだった。

　11月下旬から新チーム体制での新公演が始まるまでの約2ヶ月間、特別公演を上演。小朝のほか、米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手、ジャーナリスト・田原総一朗氏、元サッカー日本代表・岩本輝雄氏がそれぞれセットリストを考案する。第2弾の岩本輝雄『青春はまだ終わらない』公演は、小嶋菜月をセンターとする16人が、18日に初日を迎える。

■春風亭小朝『イヴはアダムの肋骨』公演
01. 初日
02. スカート、ひらり
03. ボーイフレンドの作り方
04. 雨のピアニスト（田野・大森・平田）
05. ハート型ウイルス（高城・岩田・名取）
06. 禁じられた2人（茂木・向井地）
07. それでも好きだよ（木崎）
08. てもでもの涙（小嶋真・岡田奈）
09. 黒い天使（峯岸・田野・阿部）
【伝統芸能コーナー】（小笠原・後藤＋ドラフト生3人）
10. ヘビーローテーション（全員＋ドラフト生3人）
11. ハロウィン・ナイト
12. 君だけにChu！Chu！Chu！（小嶋真・岩田・平田・阿部・岡田奈・名取・大森）
13. シャムネコ
14. 転がる石になれ
【アンコール】
15. 大声ダイヤモンド・アカペラ版（小嶋真・高城・茂木・岡田奈・大森・木崎・峯岸・向井地・田野・大家）
16. 盗まれた唇
17. 君のことが好きだから