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住宅リフォーム市場が急拡大するワケ 現代の需要の傾向とは?

 日銀の金融緩和により、住宅ローンも低金利時代を迎えているいま、新築一戸建てやタワーマンションなど大型物件の購入への関心が高まっている。しかしその一方で、矢野経済研究所によると「住宅リフォーム」市場が大きな注目を集めているという。2020年には2010年比で35%増の8兆円規模にまで伸長すると予測している。

◆賢い選択肢として高まるニーズ

 そんな需要予測に対して、大阪ガスのリビング営業部担当者も「リノベーション/リフォームに対する需要は年々高まっていることを実感しています。システムキッチン・システムバスなどのリフォームでは、省エネやバリアフリー等の興味が高まっているように感じます」と実際の現場の声を踏まえて指摘する。

 一方、不動産・住宅情報サイト「SUUMO」編集長の池本洋一氏も、年々リノベーションのニーズが高まってきていることに同意する。そして、「ベースとなる中古物件を安く買ってリノベーションするということが賢い選択肢として広まるかもしれません。リノベーションというワードがオシャレなワードとして認知されつつあると感じています」とさらなる市場拡大に期待を寄せている。

 そんな背景には、日本の住宅ストック数が全世帯数を上回る状況のなか、既存の建物を有効に活用したいと考える人が増えていることや、食事をするにしてもお酒を飲むにしても、「外より内」という生活スタイルの流れが出てきている状況下で、自分の家をより自分に合った快適なものにしたいと思う人が多くなっていることなどが、要因として考えられている。

◆もっとも重視されるキッチン

 そうしたなか、オリコンではリノベーション/リフォーム経験者200名と、したいと考えている希望者300名を対象にした「住宅リノベーション/リフォームに関する意識実態調査」(オリコン調べ)を実施。その結果、経験者がリノベーション/リフォームをしたいと思った理由は、上位から「設備や機器を一新したかったから」(47.5%)、「古くなった見た目を一新するため」(37%)となり、やはり見た目を新しくすることで、より快適に暮らしたいと思った人が多いことがうかがえる。

 また、これから希望する人がもっともリノベーション/リフォームしたい場所では、上位は「キッチン」(42%)「浴室」(35.7%)。ちなみに「キッチン」は経験者の“した場所”としても50.5%でトップ。見た目以上に機能性が必要とされる場所である「キッチン」への「使い勝手(時短・効率性)の向上」がますます求められてきている実態が浮き彫りになっている。

 こうした結果について、国内で初めてシステムキッチンを発売したクリナップの「おいしい暮らし研究所」の赤城由佳氏は、「キッチンに対する需要は増加傾向にあると感じています。その理由として、夫婦ともに仕事をしている、自分のスタイルで家事を行っている、または食事の味を追求するだけでなく、食にまつわる様々なモノ、コトにも目を向けるなど、キッチンや料理の価値観が変化してきています。それに伴い、今までのキッチンでは対応しにくくなる状況が見られ、利便性やデザインセンスなどご自身の生活価値観が表現できるキッチンを手に入れる傾向にあります」とキッチンのリノベーション/リフォーム需要の背景を語る。

 同社調査では、「家事よりも子供ごとには時間を割く」傾向があることが分かり、実際に30代ではそのリノベーション/リフォームで「料理が楽しくなった」「過ごす時間が増えた」「家族があつまる時間が増えた」「ホームパーティーの機会が増えた」など、キッチンを中心に暮らし方が変化したというデータもあるという。

 現在の生活スタイルでもっとも重視されるポイントになるのが「家事の簡便化、時短、外部化」。そのためのリノベーション/リフォームとしてまずキッチンが注目されているようだ。



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