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劇団スカッシュ、ストーリー性で異彩を放つYouTuber 新作『隙間男2』公開

 「YouTuber」と呼ばれる人たちがマスコミで取り上げられ、注目を集めている。YouTuberとは、YouTube上で活躍するクリエイターで、独自に制作した動画を継続して公開している人物や集団のこと。卓越したストーリー性と制作クオリティの高さで日本のYouTube界をけん引する存在となっているのが、劇団スカッシュだ。

 大塚竜也、前川健二、大塚祐也、中田大地の4人だけの劇団。公演などの活動を宣伝するための動画を作ってYouTubeに投稿したのを始まりに、ドラマ調の作品を公開していくようになった。2011年には「YouTube NextUp」の選抜メンバーに選ばれ、「YouTube Video Awards Japan 2011」特撮・実写部門大賞も受賞。再生回数に応じて広告料が入るアフィリエイト(直接報酬化)によって、「2年くらい前からYouTubeで発表した作品で食べていけるようになった」と主宰の大塚竜也氏は語る。最近も新作『隙間男2』(英題:Stalking Vampire 2)が全話一斉公開され、公開わずか4日でトータル再生回数1000万回を突破し、話題になっている。

 『隙間男2』は、2013年に発表された『Stalking Vampire〜隙間男〜』の第2弾。前作は人を噛むことで増え続ける“隙間男”との闘いというわかりやすい設定と動画が進むに連れて次の動画を選択出来るゲーム的な要素で、累計再生回数700万回以上を記録した。

 新作は、前作の設定と要素はそのままに、さらにシンプルな物語へ変更。今や世界の共通語、共通文化へと進化を遂げた“OTAKU(ヲタク)”を主人公に、“隙間男”から逃げながら“国民的アイドル”を助けに行くドタバタ劇が描かれる。キャストとして、はじめしゃちょー、MAHOTO、瀬戸弘司、PDS株式会社、MEGWIN、Ari Keita、財部亮治というトータルでの累計再生回数が25億回を超える国内YoutTuberが参戦しているのも見どころだ。

 クリックでストーリーの分岐を選ぶなど、YouTubeならではの仕掛けも『隙間男』シリーズの特徴となっている。テレビドラマではなかなか実現できない企画だが、そもそも「テレビは意識したことなかった」と竜也氏。

 「テレビとYouTubeは文化が全然違うと思うんですよね。テレビも面白くなければすぐチャンネルを変えられちゃうかもしれないけど、YouTubeはその比じゃない。もっと危険で、誘惑がいっぱいです。無料だし、おすすめ動画がどんどん表示されていくので、すぐに離れていってしまう。こちらから攻めて、興味を引かないといけないし、ユーザーをつかんだら離さないようにしないといけない。YouTuberって、そういうことに長けている人たちばかりなんです」。

 作・演出を手がける竜也氏は「作品を作る時に一番気をつけるのは、台本と観てもらうための作戦です。面白いものを作るのは当たり前のことですが、面白いだけじゃ観てもらえない。そして、面白いかどうかも、結果としてたくさん再生されたほうが正義になってしまうので大変です」

 YouTubeのユーザーは、世界で10億人以上。日本国内でも5000万人程度存在すると言われ(※2)、中高生への普及率は7割を超える(※3)というデータもあり、特に若年層へ多大な影響力を持つメディアとなっている。

 「若い子にはテレビを持っていない子もたくさんいるし、テレビとYouTubeの存在感は近づいてきていると思うんです。いつか、テレビよりYouTubeがすごい、みたいなことが起こりえると思っているんです」と竜也氏。創作活動の表現の場として、やりたいことを実現する場として、YouTubeに大きな可能性を感じているようだ。

■出典
※1:YouTube統計情報
※2:comScore Video Metrix(2015年1月20日)
※3:ガイアックス「中高生のスマートフォンの利用実態調査」(2013年7月24日)

YouTube公式チャンネル「オリコン芸能ニュース」



関連写真

  • 8月14日よりYouTubeで全話一斉公開された『隙間男2』(英題:Stalking Vampire 2)
  • YouTubeで活躍する劇団スカッシュの大塚竜也氏 (C)ORICON NewS inc.
  • YouTubeにドラマ風動画を配信している劇団スカッシュ。舞台公演も不定期で行なっている (C)ORICON NewS inc.

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