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堀北真希&成宮寛貴「初めて知った戦争の事実伝えたい」 ドラマ『妻と飛んだ特攻兵』

 女優の堀北真希、俳優の成宮寛貴の共演で、知られざる太平洋戦争の実話をもとにした、テレビ朝日系戦後70年ドラマスペシャル『妻と飛んだ特攻兵』が16日(後9:00)に放送される。

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 昭和20年8月15日の玉音放送から4日後、8月19日の満州で、特攻隊員である夫と共に、戦闘機に乗って飛び立った妻がいた。なぜ、終戦の4日後に特攻作戦が敢行されたのか。なぜ夫婦で特攻機に乗り込んだのか。ノンフィクション作家・豊田正義氏が取材を重ねて明らかにした『妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻』(角川文庫)をドラマ化した。

 堀北は夫の特攻機へと乗り込む山内房子、成宮は終戦を迎えながらも日本人を守るために特攻作戦を敢行した関東軍少尉・山内節夫を演じる。二人の出会いから結婚、満州での日々のほか、次第に追い詰められていく関東軍、日本人開拓団の姿を通して、戦争という荒波に翻ろうされた夫婦愛、家族愛を描く。

 堀北は「特攻した女性がいたなんて驚きでした。自分だったらどうするだろう、と考えても想像がつきませんでした」と実話であることに驚きを隠せない。「この作品を通して私も初めて知った戦争の事実がたくさんありました。それを皆さんにお伝えできれば」と願いを込める。

 成宮も「戦争が終わってから妻を戦闘機に乗せて特攻した、という話自体に驚きました。そして、この話が今まで歴史の中に埋もれていたことにもびっくりしました。戦後70年の節目を迎えたいま、ドラマ化できる意味をかみしめて撮影に入りました。新しい形で戦争を伝えることができたら」と話した。

 撮影では、夫婦を乗せて飛び立つ特攻機を実物大で製作。当時、満州大虎山にあった関東軍第五練習飛行隊で実働可能だった「九七式戦闘機」を3000万円の費用と、200日に及ぶ製作期間を要して忠実に再現した。飛び立つシーンは、2人が乗った戦闘機を車でけん引。500メートルほどの距離を、時速30キロメートルまでスピードを上げて走らせ、戦闘機が離陸する時の振動などがリアルに撮影された。

 狭いコックピットはおりからの暑さで40度近い高温状態となったが、堀北と成宮は文字通りの熱演を披露。堀北は「戦闘機は自分が想像していたよりも大きかったです。その戦闘機が滑走路もない、草地から飛んでいく、ということに驚きました。実際に乗ってみると、一人だったらすごく不安というか、このまま空を飛んで敵に突っ込んでいくなんて、私にはとてもできないと思いました。ただ、今回は節夫さんが前にいてくれたので、恐怖心もあったと思うけど、安心感もあったのではないかと。モデルとなった谷藤徹夫さん、朝子さんご夫妻は最期まで思いを貫くことができたのではないかと感じました」。

 成宮も「以前にも特攻兵の役をやったことがありますが、戦闘機の後ろに人を乗せるのは初めて。こんなにも『一人じゃない』という感じがするんだなと改めて感じました。後ろから声が聞こえる安心感がありました」と振り返る。また、堀北のことを「モンペが似合う女優トップ3に入ると思います(笑)」と絶賛していたが、特攻機に乗り込む時の白いワンピース姿にも「見惚れた」という。「僕が先に特攻機に乗り込んでいて、草地の滑走路に白いワンピース姿の彼女が現れ、ふわっと風になびくのを見た時、自分がイメージしていたものを超えて、節夫の気持ちになれたような気がしました」。

 堀北は「モデルになった谷藤朝子さんも白いドレスで乗ったそうです。ドラマチックで、本当にすてきなご夫婦だったんだなと思いました」。

 同ドラマのモデルになった谷藤徹夫・朝子夫妻らの特攻は、戦争終結後であったことから命令違反とみなされ、戦後、政府から戦死認定されず、遺族への補償も満足になされなかった。戦友たちの尽力によって厚生省(当時)の戦没者認定を受けることができ、東京・世田谷山観音寺に慰霊碑が建立されたのは1967(昭和42)年のこと。谷藤夫妻の魂は、故郷の青森の墓所で眠っている。



関連写真

  • 8月16日放送、テレビ朝日系戦後70年ドラマスペシャル『妻と飛んだ特攻兵』で夫婦を演じた(左から)成宮寛貴、堀北真希 (C)ORICON NewS inc.
  • 戦争終結後に満州から妻とともに飛び立った特攻兵が存在したという衝撃の事実を堀北真希、成宮寛貴らの熱演でドラマ化(C)テレビ朝日
  • 戦死を覚悟し、結婚を躊躇していた節夫に、房子は「そばにいたい」「もらってやってください」と自らプロポーズする(C)テレビ朝日
  • 8月16日放送、テレビ朝日系戦後70年ドラマスペシャル『妻と飛んだ特攻兵』で夫婦を演じた(左から)堀北真希、成宮寛貴 (C)テレビ朝日

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