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ブレイクとの関連性は? 芸能人“改名”の是非

 先月、5人組アイドルグループ・THEポッシボーが、グループ名を「チャオ ベッラ チンクエッティ」(イタリア語で、きれいなお嬢さん5人組)に改名してファンの賛否両論を呼んだ。アイドルでは昨年も、9人組のスマイレージが「アンジュルム」に改名している。アイドルグループに限らず、タレントや芸能人の改名は意外と多いが、成功と失敗はまちまちだ。これまでに改名した芸能人たちを振り返りながら、“改名”の意味を考えてみたい。

■改名後にブレイクする芸能人も多い

 先のTHE ポッシボーの改名は、結成10年目でメンバーも20代になったことを期に、新たにスタートを切りたいという思いからだ(ちなみに改名後の8月10日にメンバーの秋山ゆりかが突然の卒業を発表した)。このように、改名する理由のひとつには“再スタート”“心機一転”がある。ハロー!プロジェクトでいえば、モーニング娘。も昨年からグループ名を「モーニング娘。‘14(ワンフォー)」とし、最後に年の表記を加えた(今年は‘15)。1997年結成以来、数々のビッグヒットを放ってきたモンスターグループも、このあたりで再スタートをかけたいとのことだろう。

 実際、改名してから一気にブレイクした芸能人は多い。大御所でいえば、歌手の五木ひろしが松山まさるでデビューした後、何度かの改名を経たがヒットに恵まれず、現芸名で大ブレイクしたのは有名な話だ。歌手の浜崎あゆみ(旧・浜崎くるみ)や華原朋美(旧・遠峯ありさ)も、改名後の活躍は周知のとおり。夏川りみ(旧・星美里)も、最初は演歌歌手としてデビューしたが、芸能界を引退。改名して再スタートすると「涙そうそう」が大ヒットした。お笑い界でも、さまぁ〜ず(旧・バカルディ)、くりぃむしちゅー(旧・海砂利水魚)が改名後、認知度を上げ現在の地位を確立。しかも両者の場合は、『新ウンナンの気分は上々。』(TBS)の番組内の罰ゲーム企画で、改名の過程を“お笑い”として公開している。

■注目集める“きっかけ”にはなるが、結局は実力ありき

 芸能人にとっての改名は、それまで少なからず積み上げてきたものをいったん捨てるということ。それだけに、熟慮を重ねなければならない。多少でも認知された芸名であれば、改名するにあたっては葛藤もあるだろう。実際、さまぁ〜ずは、「改名は恥ずかしかったけれど、それをきっかけにいろんなところに食いついてもらった。本当にありがたかったです」(ネット配信番組『内村さまぁ〜ず』より)と語っている。

 もちろん、改名すること自体がそのままブレイクにつながるはずもなく、注目を集める単なるきっかけにすぎない。それぞれがもともと高い実力を備えていたうえに、優秀なプロデュース能力を持つ存在があったからこそだろう。例えば華原なら小室哲哉。さまぁ〜ず、くりぃむしちゅーなら内村光良といったところだ。同じ芸人でも、おさるやコアラなどは、やはりテレビ番組内で占い師によって、それぞれ“モンキッキー”と“ハッピハッピー。”に改名させられたが、結局ふたりとも元の芸名に再改名している。千鳥・ノブも、番組内で元ビーチバレー選手の浅尾美和に「小池さん」と名前を間違えられたことをきっかけに、“ノブ小池”と改名したが、今年になってまた元の芸名に戻している。やはり衣裳を替えるように、単純に芸名だけを変えてもダメなのだということなのだろう。

 確固たる実力やポテンシャル、タイミングや時期、さらに、ネーミングセンスなど、全ての要素が絶妙に交差することで、初めて改名の意味が見出せる。判断を誤れば、芸能生命すら危ぶまれるだけに、慎重に事を進めるべきだろう。
(文/五目舎)



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